新教皇を選定する投票の裏側をめぐる極上ミステリー
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カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が死去。新たな教皇を選出するための「コンクラーベ」が行われることになるが、完全なる秘密主義のベールに覆われた選挙戦に渦巻く疑惑と野心を『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー監督が厳粛に描く極上ミステリー。『オフィサー・アンド・スパイ』などの作家ロバート・ハリスの小説をピーター・ストローハンが脚色し、第82回ゴールデングローブ賞で脚本賞を受賞。今度のアカデミー賞では作品賞ほか全8部門で候補となっている。主人公の選挙を取り仕切る枢機卿を演じるのは『ザ・メニュー』のレイフ・ファインズ(主演男優賞候補)で、彼を囲んで『スーパーノヴァ』のスタンリー・トゥッチ、『スキャンダル』のジョン・リスゴー、『墓泥棒と失われた女神』のイザベラ・ロッセリーニ(助演女優賞候補)らが共演。衣装デザインのリジー・クリストル、音楽のフォルカー・バーテルマンらもオスカー候補に挙がっている。
第97回アカデミー賞計8部門ノミネート
●作品賞
●主演男優賞(レイフ・ファインズ)
●助演女優賞(イザベラ・ロッセリーニ)
●脚色賞
●編集賞
●美術賞
●衣装デザイン賞
●作曲賞
あらすじ
心臓発作でローマ教皇が急逝。悲しみに暮れる暇もなく、英国の首席枢機卿ローレンス(ファインズ)は、新たな教皇を選出するためのコンクラーベを執り行う重責を負う。三週間後、厳戒態勢の中、世界各地から高位聖職者の枢機卿たちが続々バチカンに集結し、期間中外部との接触を一切断たれる隔離状態で選挙が開始される。その直前、リストに載っていない枢機卿が現われ、ローレンスを驚かせる。彼は前教皇が秘密裏に任命したというメキシコ人ベニテスだった。有力候補は米国人ベリーニ(トゥッチ)、ナイジェリア人のアデイエミ、イタリア人のテデスコ、カナダ人トランブレ(リスゴー)の4名。だが前教皇は死の前にトランブレと会い、解任を宣告したという情報がローレンスの耳に入っていた。1回目の投票は誰も必要獲得数に至らず、翌日の再投票に持ち越される。しかし予想しなかった非常事態が次々と起こり、ローレンスの頭を悩ませる。果たして選挙の行方は…。
『教皇選挙』
2025年3月20日(木・祝)公開
アメリカ=イギリス/2024/2時間/配給:キノフィルムズ
監督:エドワード・ベルガー
出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ
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