大ヒットの理由を振り返ったソイ・チェン監督
1月17日から公開され、延べ13万人を動員するスマッシュヒットを記録している本作。舞台挨拶では本作が興行収入2億円を突破したことも発表。リピート鑑賞も相次いでおり、司会が「2回以上鑑賞された方手を挙げてください」と場内に問うと、その挙手率はほぼ100%という結果に。さらには10回以上、中には20回以上の鑑賞をしたファンもおり、本作の熱狂ぶりをうかがわせた。
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20回以上観たファンを見つけたゲスト陣
このヒットの理由について監督は「日本の方に受け入れられたことに驚いています」としながらも、「いろんな理由があると思います。例えばアクションや、今は無い九龍城を再現したこと、それからアクションの表現にマンガ的な表現を加えたこと。私自身、日本のマンガやアニメが子どもの頃から大好きで、それらを観て育ちました。自然と自分の頭の中に入り込んでいて、今回それを一気に発揮できたんです」と、日本のファンと自身の共通点を踏まえて分析。
また、「ここには一人いないですけど(笑)、4人の若者たちの友情が日本の方の心にも響いたのかなとも思います」と劇中の友情劇のアツさが伝播したことにも触れたほか、九龍城砦の再現には日本の資料も参考にしたとのことで「日本にある写真集など九龍城砦の資料がとても参考になりました。改めて資料を残してくださった日本の皆さんに感謝します」と感謝を述べた。
秘蔵エピソードや印象的なシーンを振り返ったキャスト陣
集まったファンたちに向け、秘蔵エピソードや印象的な場面をそれぞれが語る一幕も。
ルイス・クーは日本でも話題を呼ぶ「叉焼飯」が登場するシーンに触れ、「やっぱり叉焼飯のシーンが印象に残っていて、好きなシーンですね。撮影時、あまりにも急いで口にかっこんだので噴き出してしまったんです。自分の顔や体に、チャーシューとかが付いてしまったんですが、監督はNGを出さなかったので、仕方なくそのまま演じ続けましたね」と振り返ると場内には笑いが。続けて「叉焼飯はこれから結構ヒットすると思います。自分も大好きなので、まだまだ食べに行こうと思います」と語り、場内にはうなずきが溢れていた。
レイモンド・ラムは、「アクションが印象深いです。ここでアクション監督の(谷垣)健治さんに感謝したいと思います」と谷垣への感謝を述べ、アクション以外では、信一(ソンヤッ/演:テレンス・ラウ)が洛軍に着古した服を手渡すシーンが印象的とのことで「やっと違う服を手に入れられる場面ですごく印象に残っています。あの服は信一が気に入らないとか、そういうやつだと思うんですが(笑)」とジョークも交えて回顧。
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そしてトニー・ウーは「ラストシーンが一番好きなんです。4人が屋上のへりに座って飛行機を見ている。彼らのこれからの希望を象徴しているシーンなんです。空を飛ぶ飛行機を見て、自分の将来への希望を感じている。希望を捨てない、希望を持ち続けることが大事だというメッセージだと思います。それが皆さんに分かっていただけたら嬉しいです」と、アツいメッセージを。
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ジャーマン・チョンは、四仔ら4人で麻雀を打っているシーンについて振り返る。実はクランクアップのシーンだったとのことで、「あのシーンが自分の撮影最終日だったんです。だからあのシーンを見ると、今でも本当にあのときを思い出すんです」とエモーショナルな思い出を明かしてくれた。
トークセッションのあとは、フォトセッションへ。マスコミだけでなく観客への撮影時間も設けられたほか、客席をバックにしたショットも撮影するなど、ファンサービスもたっぷり。最後はこの日一番の拍手に送られながら、キャスト陣と監督が退場し、舞台挨拶は終了した。
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『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』
大ヒット公開中
配給:クロックワークス
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