(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『デッドプール&ウルヴァリン』より ディズニープラスにて見放題独占配信中 ©2025 Marvel

5位『グラディエーターⅠⅠ 英雄を呼ぶ声』

画像: 5位『グラディエーターⅠⅠ 英雄を呼ぶ声』

舞台は前作から十数年後、西暦3世紀初頭のローマ帝国。独裁者兄弟の圧政により、国はかつての栄華を失っていた。そんなある日、帝国との戦闘に敗れた男ルシウスが北アフリカから奴隷として連行される。剣闘士となった彼は運命に翻弄されながらも、優れた戦闘能力を発揮し、やがてみずからの使命に目覚めていく。

30代・女性

主要キャスト、セット、演出の豪華さに、久しぶりに映画らしい映画を観れた気がして嬉しかったです。

▶︎『グラディエーターII 英雄を呼ぶ』関連記事はこちら

『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』

4K Ultra HD+ブルーレイ:7,260円(税込)
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© 2024 Paramount Pictures.

4位『哀れなるものたち』

画像: ディズニープラスの「スター」で見放題独占配信中 © 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ディズニープラスの「スター」で見放題独占配信中 © 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ロンドンに住むエキセントリックな天才外科医が、みずから世を去った女性の肉体に赤子の脳を移植し、蘇生させることに成功。この女性、ベラは大人の体のままベビーから少女へと成長し、その過程で世界を見たいという欲求を抱くようになった。やがて異国へと飛び出した彼女は、ゆく先々で数奇な体験を重ねていく。

30代・女性

今年は『哀れなるものたち』を超えてくる作品はありませんでした。エマの演技力はもちろんですが、監督が描こうとする世界観を見事に映像化していたなと思います。

▶︎『哀れなるものたち』関連記事はこちら

3位『マッドマックス:フュリオサ』

画像: 3位『マッドマックス:フュリオサ』

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で鮮烈な印象を残した女将軍フュリオサの若き日にフォーカス。荒廃した世界。希少な緑の地に住む少女フュリオサはバイカー集団に拉致される。そのリーダー、ディメンタス将軍と、砦を牛耳るイモータン・ジョーは砂漠の覇権を競っていた。フュリオサは、その渦中で壮絶なサバイバルを強いられる。

30代・女性

期待どおりでした。あの法も秩序もないという世界に更なる広がりを感じる一作でした!

▶︎『マッドマックス:フュリオサ』関連記事はこちら

『マッドマックス:フュリオサ』
発売中【初回仕様】

4K ULTRA HD&ブルーレイセット8,580 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

2位『デッドプール&ウルヴァリン』

画像: ディズニープラスにて見放題独占配信中  ©2025 Marvel

ディズニープラスにて見放題独占配信中  ©2025 Marvel

これまで非MCUのマーベル原作映画で活躍してきた2大人気キャラクター、デッドプールとウルヴァリンがMCUに初見参。世界を救うというミッションを負ったデッドプールは、そのための助力を得ようとウルヴァリンを死から復活させる。しかし、ノリの軽いデッドプールと寡黙なウルヴァリンは、まさに水と油で、遂行には大騒動がつきまとう。

40代・男性

『デッドプール&ウルヴァリン』で下品さと華麗なアクションシーンが面白かったです。

▶︎『デッドプール&ウルヴァリン』関連記事はこちら

総評

例年の傾向どおり今年も続編が強く、ベストテン内に7本がランクイン。2位の『デッドプール&ウルヴァリン』は、タイトルロールの2大キャラクターがMCU初参戦したことで注目を集めたが、これまで属していた旧20世紀フォックス社の全マーベル作品にもオマージュを捧げており、本誌読者のような熱心な映画ファンにはグッとくるものがあったに違いない。同作は2024年の世界興行収入の2位だが、1位の『インサイド・ヘッド2』、3位の『モアナと伝説の海2』という2本のディズニー・アニメーションも、それぞれ8位、10位で堂々のランクインを果たしている。前者は発表が迫るアカデミー賞で長編アニメーション賞にノミネートされており、1作目に続く戴冠が注目されるところだ。

今年度のアカデミー賞の絡みでは、作品賞候補となっているSF大作『デューン 砂の惑星PART2』が6位に入った。クオリティの高さはもちろん、ティモシー・シャラメとゼンデイヤという、若手スターの競演を主体にした数少ない作品であることも人気の理由か。重量級の続編では他に、3位に『マッドマックス:フュリオサ』が、5位に『グラディエーターⅠⅠ英雄を呼ぶ声』がそれぞれランクイン。いずれもスペクタクルの壮大さが健在であるうえに、前者はアニャ・テイラー=ジョイ、後者はポール・メスカルという、こちらも近年活躍目覚ましい若手俳優の熱演も光っていた。

続編以外の2作品も見応えという点では重量級といえるだろう。4位の『哀れなるものたち』は奇想天外なストーリー展開ながらも、性差やジェンダーの問題を視野に入れて重厚なドラマを織りなした。アカデミー主演女優賞に輝いたエマ・ストーンの体を張った熱演も高評価されている。また、7位の『シビル・ウォー アメリカ最後の日』は社会の分断や人間の残酷性を見つめている点で、ヘビーな内容でもある。こちらも女優の頑張りが光っており、キルスティン・ダンストとケイリー・スピーニーの戦場を駆ける姿が鮮烈な印象を残した。これらの硬派な作品が上位に入っているのは映画ファンとしても嬉しいところだ。

This article is a sponsored article by
''.