わずか32館から始まった快進撃

撮影中のジョージ・ルーカス(右)とアレック・ギネス(左)
photo by Getty Images
1977年5月25日、『新たなる希望』が公開。興行サイドが子供向けと考えていたため、全米都市部でのファーストランはわずか32館という小規模でのスタートだった。しかし試写での高評価も手伝って、平日水曜日にもかかわらず多くの観客が映画館に殺到。リピーターも続出したことから公開規模が拡大され、ロングランの大ヒットになった。世界的に3億3700万ドルを稼ぎ出し、『ジョーズ』が持っていた世界歴代興行収入記録を更新した。
『新たなる希望』のために視覚効果会社「ILM」が誕生

『新たなる希望』の撮影風景
photo by Getty Images
『新たなる希望』の制作当時、大規模な視覚効果をまかなえるSFXスタジオがなかったため、ジョージ・ルーカスは1975年に視覚効果会社ILM(インダストリアル・ライト&マジック)を設立。映画の完成後に解散する予定だったが、『帝国の逆襲』が決定したことで存続となりルーカス関連作品はじめ多くの映画で腕を振るった。優れたクリエーターを多数輩出したほか技術開発、CG部門が独立してピクサーを設立するなど映画界に貢献している。
第50回アカデミー賞で『新たなる希望』が最多受賞

登壇したマーク・ハミルら
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大ヒットした『新たなる希望』は、78年開催の第50回アカデミー賞でも注目を浴びた。作品、監督を含む10部門にノミネートされ、作曲、美術、衣装デザイン、編集、視覚効果、録音、特別賞(音響効果)の7部門でオスカーを獲得。この年の最多受賞作になった。またマーク・ハミルとC3-PO、R2-D2は特別業績賞のプレゼンターを務めた。
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