昨年も『関心領域』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』や『ドリーム・シナリオ』など話題作の日本公開が続いたA24作品。もちろん今年もその勢いは止まらず、この春にもA24印の新作が次々日本上陸決定しています。そしてそのどれもが一度聞いたら見てみたくなること間違いなしの内容。進化が止まらないA24の新たな傑作群をお教えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

チェックポイント

〈デス〉の独特なビジュアル

画像: 〈デス〉の独特なビジュアル

恐ろしくもあり、愛らしい雰囲気もあるデスの姿形を人間より動物にした方が“不死身”や“永遠”と結びつけやすいのではと考えた監督は、コンゴウインコの姿にたどり着いた。絶滅したものを含め、様々な種類のコンゴウインコの特長といろいろなフォルムの鳥類をかけ合わせ、独特なデスの姿を作り上げた。さらにリアリティを持たせるため、デスが人間の大きさになる時、俳優アリンゼ・ケニを実際にキャストの中心に据えて演技させ、VFXチームがそこに直接アニメーションを加えていったという。

監督の死に対するパーソナルな感覚

画像: 監督の死に対するパーソナルな感覚

本作のアイディアの元になったのは、監督の友人の死に関する体験。その友人はシングルマザーに育てられ、変性疾患で亡くなったという。旧ユーゴスラビア出身でクロアチア人として育った監督は、バルカン半島的な心の闇に対するユーモアを持ち合わせていると言い、「生と死は明暗と同じで、どちらか一方がなければもう一方も存在できない。生命には限りがあるから価値が与えられている。人生で一度きりの特別な瞬間は憂鬱で悲劇的だけれど、それと同時に美しさや力強さ、価値を与えてくれる」と語っている。映画には死に対する思いと共にデスの言う「不安がることはない」という台詞の価値観が込められている。

『終わりの鳥』
2025年4月4日(金)公開
イギリス=アメリカ/2024/1時間50分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:ダイナ・O・プスィッチ
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ローラ・ペティクルー、リア・ハーヴィ、アリンゼ・ケニ

©DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024

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