あらためて「A24」とは
2012年に設立された米国のインディペンデント系エンタテインメント企業で、映画の製作、配給を専門とする。短い期間にアリ・アスター、ロバート・エガース、ショーン・ベイカーなど新たな才能の気鋭の監督たちを次々発掘。アカデミー賞では作品賞ほか受賞の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、数々の受賞歴を誇る。奇抜さとクオリティを備えた次世代型映画企業として多くのファンを獲得している。
死期が迫る少女とその母のもとに現われた一羽の奇妙な鳥の正体は?
余命わずかと言われる少女の前に、しゃべって歌って変幻自在な一羽の鳥が舞い降りた。その名を「DEATH(デス)」という鳥にジョークで立ち向かう少女。そしてその存在から娘を守ろうとする母親。誰もが迎える死をテーマにしながら、その反対側で輝く生をも描く、母娘の奇想天外でハートウォーミングな物語。監督・脚本は旧ユーゴスラビア出身でA24とBBCフィルムが出資・製作した本作が長編デビューとなるダイナ・O・プスィッチ。本作のアイディアは監督が10代前半の頃に経験したある友人の死が元になっているという。
出演はTVドラマ「VEEP/ヴィープ」で数々の賞を受賞しているジュリア・ルイス=ドレイファス、『恋人はアンバー』などのローラ・ペティクルー、ドラマシリーズ「ファウンデーション」のリア・ハーヴィら。鳥のデスの声はナイジェリア出身で英国演劇界で高い評価を受けているアリンゼ・ケニが務めている。また映画の中でアイス・キューブの名曲「It Was a Good Day」が印象的に使用されている。
あらすじ

まだ15歳の少女チューズデー(ペティクルー)は自分の身体がそう長くはもたないことに気づいていた。一方母親のゾラ(ルイス=ドレイファス)はそんな娘を看護師のビリー(ハーヴィ)に預けると家を出てカフェや公園で1日をすごしていた。そんな時、チューズデーのもとに人間と同じサイズになったり、掌に収まるほどのサイズになったり、自由自在に変幻し言葉も扱う奇妙な鳥がやってきた。その鳥は死期が迫った者に“終わり”をもたらすために地球を周回しているデスだった。
まだ娘がいなくなる心の準備ができていない母親のために、チューズデーはジョークでデスを笑わせ、自分の死期を遅くすることに成功する。デスも彼女の唯一無二でシニカルな優しさに親密さを覚え、彼女との会話を続ける。そんな時、わざと娘から距離を置いていたゾラが、チューズデーの耳の中に隠れていた鳥を見つけてしまい、娘から不吉な鳥を遠ざけるべく体当たりで闘い、思わぬ暴挙に出てしまう……。果たしてゾラはやがてやってくる愛する人との別れに向き合うことができるのだろうか?
登場人物

チューズデー(ローラ・ペティクルー)
チューズデー(ローラ・ペティクルー)
自分の旅立ちが近いことを感じ取っている15歳の少女。母ゾラのこれからを心配している心優しい娘

デス(声:アリンゼ・ケニ)
デス(声:アリンゼ・ケニ)
地球を周回して生きる者の“終わり”を告げる鳥。大きさが変幻自在に変わり、人間の言葉も話す

ゾラ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)
ゾラ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)
娘がまもなく自分の前からいなくなることを受け入れる準備ができない母。デスの出現にパニックを起こす

ビリー(リア・ハーヴィ)
ビリー(リア・ハーヴィ)
チューズデーの世話をしている看護師。ゾラに「もっと娘と一緒にいてあげてほしい」と助言するが…
『終わりの鳥』
2025年4月4日(金)公開
イギリス=アメリカ/2024/1時間50分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:ダイナ・O・プスィッチ
出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ローラ・ペティクルー、リア・ハーヴィ、アリンゼ・ケニ
©DEATH ON A TUESDAYLLC/THE BRITISH FILM INSTITUTE/BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2024