昨年も『関心領域』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』や『ドリーム・シナリオ』など話題作の日本公開が続いたA24作品。もちろん今年もその勢いは止まらず、この春にもA24印の新作が次々日本上陸決定しています。そしてそのどれもが一度聞いたら見てみたくなること間違いなしの内容。進化が止まらないA24の新たな傑作群をお教えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

登場人物

画像: ロミー(ニコール・キッドマン)

ロミー(ニコール・キッドマン)

ロミー(ニコール・キッドマン)

周囲からは完璧な人生を送っていると見られている成功したCEOだが、内面では満たされない渇きを抱えている

画像: サミュエル(ハリス・ディキンソン)

サミュエル(ハリス・ディキンソン)

サミュエル(ハリス・ディキンソン)

ロミーの会社にインターンとしてやってきた若者。何事にも物怖じしない態度でロミーの心を乱す

画像: ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)

ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)

ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)

ロミーの夫でベテラン舞台演出家。愛妻家だがロミーの抱えている性的な欲求にまったく気づいていない

監督がインスピレーションを受けた作品

画像: 監督がインスピレーションを受けた作品

ハリナ・ライン監督は元々、80~90年代にヒットしたセクシーなスリラー映画のファンだったという。例えば『危険な情事』(87)『ナインハーフ』(86)『幸福の条件』(93)などのタイトルを挙げている。セクシーな妄想を持つことは女性でもけして恥ではないと気づいたが、それらの映画の結末には大いに不満だったとか。男性監督による女性差別的な視点が気になったのだという。そこで男性視点で描かれてきた分野に、女性視点で挑んでみたいと思ったのが発端だそう。本作で監督は女性が自分の中にあるものを抑圧し続けるとどうなるかを警告したという。自分に対して正直でないと他者にも正直になれないのでは?と問いかけているのだ。

『ベイビーガール』
2025年3月28日(金)公開
アメリカ/2024/1時間54分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:ハリナ・ライン
出演:ニコール・キッドマン、ハリス・ディキンソン、アントニオ・バンデラス、ソフィー・ワイルド

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