昨年も『関心領域』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』や『ドリーム・シナリオ』など話題作の日本公開が続いたA24作品。もちろん今年もその勢いは止まらず、この春にもA24印の新作が次々日本上陸決定しています。そしてそのどれもが一度聞いたら見てみたくなること間違いなしの内容。進化が止まらないA24の新たな傑作群をお教えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

あらためて「A24」とは

2012年に設立された米国のインディペンデント系エンタテインメント企業で、映画の製作、配給を専門とする。短い期間にアリ・アスター、ロバート・エガース、ショーン・ベイカーなど新たな才能の気鋭の監督たちを次々発掘。アカデミー賞では作品賞ほか受賞の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、数々の受賞歴を誇る。奇抜さとクオリティを備えた次世代型映画企業として多くのファンを獲得している。

美しきCEOと年下のインターン 燃え上がる危険なパワーゲームの行方は

公私ともにパーフェクトなCEOに秘められた欲望が、一人のインターンに嗅ぎ分けられ、パワーバランスが逆転。危険で官能的な関係が次第に抜け出せない深みにはまっていく……。A24と華麗なるキャリアを誇るオスカー俳優、ニコール・キッドマンが組んだスリリングで挑発的なエロティック・エンタテインメント。本作でこれまでにない領域の演技に踏み込んだニコールは、第81回ベネチア国際映画祭最優秀女優賞を受賞。第82回ゴールデングローブ賞でも主演女優賞候補となるなどいくつもの映画賞に輝いている。共演にはミステリアスな雰囲気も持つ若きインターン役に『逆転のトライアングル』のハリス・ディキンソン、ニコール演じるロミーの夫役に『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のアントニオ・バンデラス、ロミーの部下役に『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』のソフィー・ワイルドが扮している。監督・脚本・共同製作を務めるのは、A24とは『BODIES BODIES BODIES ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ』(配信公開)で組んだ元女優でオランダ出身のハリナ・ライン。

あらすじ

画像: あらすじ

ニューヨークで起業しCEOとして大成功を収めたロミー(キッドマン)は、舞台演出家の夫ジェイコブ(バンデラス)に愛され、2人の娘もいる充実した生活を送っていたが、一つだけ満たされないものがあった。そんなある日、彼女の会社にインターンとしてやってきた青年サミュエル(ディキンソン)と出会ってから、彼の存在を無視できなくなっていく。サミュエルはロミーの「主導権を持ちたいというより、逆に支配されたい」という願望を見抜き、その言動はエスカレートしていく。2人きりで会うことを避けていたが、面接をした時、彼とキスを交わしてしまい激しく動揺するロミー。しかし何もなかったかのようにクールに振舞うサミュエルにますます彼女は惹かれてしまう。

その後、サミュエルは罠を仕掛けるようにロミーをホテルの一室に誘い出し、彼女の隠された欲望を露わにしていく。彼の言葉に抗えなくなるロミーは、やがて日常の行動にも異変を生じていくが、果たしてパワーバランスが崩れた2人の関係の行きつく先は?

『ベイビーガール』
2025年3月28日(金)公開
アメリカ/2024/1時間54分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:ハリナ・ライン
出演:ニコール・キッドマン、ハリス・ディキンソン、アントニオ・バンデラス、ソフィー・ワイルド

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