昨年も『関心領域』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』や『ドリーム・シナリオ』など話題作の日本公開が続いたA24作品。もちろん今年もその勢いは止まらず、この春にもA24印の新作が次々日本上陸決定しています。そしてそのどれもが一度聞いたら見てみたくなること間違いなしの内容。進化が止まらないA24の新たな傑作群をお教えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

あらためて「A24」とは

2012年に設立された米国のインディペンデント系エンタテインメント企業で、映画の製作、配給を専門とする。短い期間にアリ・アスター、ロバート・エガース、ショーン・ベイカーなど新たな才能の気鋭の監督たちを次々発掘。アカデミー賞では作品賞ほか受賞の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など、数々の受賞歴を誇る。奇抜さとクオリティを備えた次世代型映画企業として多くのファンを獲得している。

2人の若きシスターが宣教のため訪れた家の住人には恐るべき素顔が…!

話題作を次々と世に送り出す注目スタジオA24が手がけた異端な脱出サイコスリラー。監督・脚本は大ヒット作『クワイエット・プレイス』で脚本を担当し、『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』などを監督したスコット・ベック&ブライアン・ウッズのコンビ。一見人の良さそうな男性の家に布教のためやってきた2人の若いシスター。だが彼女たちが訪れたのは、決して足を踏み入れてはいけない恐るべき住人の屋敷だった……。主演は『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のヒュー・グラントで、彼の従来とは異なるタイプの悪役ミスター・リードを熱演。第78回英国アカデミー賞と第82回ゴールデングローブ賞の主演男優賞候補となった。これに立ち向かう2人のシスターを演じる新星は『ブギーマン』のソフィー・サッチャー、『フェイブルマンズ』のクロエ・イースト。もう一つの主役というべきミスター・リードの恐るべき家は、プロダクションデザイナーのフィリップ・メッシーナがバンクーバーに作った複数のセットで撮影された。

あらすじ

画像: あらすじ

布教活動をしているシスター・パクストン(イースト)とシスター・バーンズ(サッチャー)の2人組。彼女たちは話を聞きたいという住人がいるということで本部から訪問するように指定された一軒家を訪ねる。すると中から出てきたのはリード(グラント)という気さくな男性だった。雨も降りだし、家の中で話をしようというリードだったが、教義で男性だけの家には入れないと言う2人に、家の奥で妻がパイを焼いていると促すリード。2人はそれを信じて家に足を踏み入れ、神の教えを説明し出すが、あらゆる宗教について精通しているリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開。やがて冷静なバーンズは不審な点に気づき、嘘をついてパクストンと家を出ようとする。しかしリードは2人が二度と外に出られない巧妙な罠を仕掛けていた。天才的な知識を持つ異端者リードは、2人の信仰心を揺さぶるような選択を迫り、なんとか脱出しようともがくパクストンとバーンズは背筋も凍るような「真相」と直面することになる……。

『異端者の家』
2025年4月25日(金)公開
アメリカ=カナダ/2024/1時間51分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
出演:ヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト

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