【トム・ハンクス×ロビン・ライト インタビュー】映画『HERE 時を越えて』4月4日(金)ロードショー
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まず、再び『フォレスト・ガンプ』チームが再結集したことについて、トム・ハンクスは開口一番、「カネのためじゃない」と即答し、ロビン・ライトもそれに同意する。本作は主演の二人をはじめ、脚本家のエリック・ロス(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、『DUNE/デューン 砂の惑星』)、撮影監督のドン・バージェス(『コンタクト』、『スパイダーマン』)、映画音楽のアラン・シルヴェストリ(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『アベンジャーズ』)といった、ハリウッドの第一線で活躍してきた映画人たちがゼメキス監督のもとに再結集して作られた。
ハンクスは、そんな気心知れたメンバーとの仕事について、「僕らは映画の遊び心を心得ている」と語り、続けて「真剣に遊んだ作品にはパワーがある」と力説する。互いにリスペクトし合う彼らの関係性は、30年以上経った今も変わらないようで、特にゼメキス監督との信頼関係は抜群だ。ハンクスとゼメキス監督は『フォレスト・ガンプ』以降、『キャスト・アウェイ』、『ポーラー・エクスプレス』、『ピノキオ』で、ライトとは『ベオウルフ/呪われし勇者』と『Disney's クリスマス・キャロル』でタッグを組み、多くの人々を感動させてきた。インタビュー中にゼメキス監督を愛称の“ボブ”と呼び、二人で監督の口調をモノマネしたりする姿にも、彼らと監督の信頼関係が垣間見える。
ただ、『フォレスト・ガンプ』以降、ハンクスとライトの共演が実現することがなく、今回の『HERE』が約30年越しの念願の再共演となった。そんなふたりが口を揃えて言うのは、本作『HERE』最大の魅力である“共感”という要素だ。ハンクスは「映画を観るうえで心を揺さぶられるのは、何よりも共感にあると思う」と語り、ライトも「本作を観た人は皆、あらゆるシーンで自分を重ねることができると思う」と、『HERE』の魅力について同じように答える。また、ハンクスが「本作を観た人の多くは、子供の頃の家を思い出す」と語っているように、本作では、親の残した家を売るのか、あるいは次の世代に引き継ぐのかといった、誰もが人生で一度は経験するような身近なエピソードが多く散りばめられ、そうした小さな共感の積み重ねが、最後に大きな感動を引き起こす作りとなっている。
さらに、その“共感”に関連して、ハンクスとライトは本作を映画館で観て見知らぬ人と“共有”してほしいと語る。本作ではスクリーン上で複数の映像がマンガのコマのように交差していく“スプリットスクリーン”という演出が採用されており、ハンクスはその演出について「大画面でないと捉えきれない」と語る。さらに続けて、「素敵な絵画を見る時と同じだ。ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を見るなら、携帯の画面じゃなく、もっと大きなサイズで見たい」と映画館で観る重要性を熱弁。そもそも、『HERE』自体がそうした“記憶の共有”をテーマにしており、ライトが「見知らぬ人たちと同じ部屋で鑑賞した時、それぞれの人生が交差し、体験を共有できる」と語っているように、本作に登場する登場人物たちも、それぞれは全く面識がないが、過去に同じ場所で生きていたという記憶が、スクリーンというひとつの画面上で交差していく。そうした記憶の交差は、彼らの言うところの“共有”とも共通するのかもしれない。
『HERE 時を越えて』
4月4日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:キノフィルムズ
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