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ジェイソン・モモア

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ジェイソン・モモア プロフィール
1979年8月1日、ハワイ州ホノルル生まれ。99年に俳優デビュー。TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などでの活躍を経て、2011年に映画『コナン・ザ・バーバリアン』で主役に抜擢。その後、DC映画で海洋ヒーロー・アクアマンを演じ大ブレイク。今後も大作が続き、「ワイルド・スピード」や「DUNE」最新作に出演予定。
“真面目なシーンで笑いが止まらなくて泣くことで真顔を保とうとしました(笑)”
──ジャレッド・ヘス監督、そしてジャック・ブラックとの作品になりましたね。
「僕はジャレッド監督のファンです。会った時から、彼のために仕事をしたいと願っていました。そして、僕が出会った中で彼は最も偉大な人。父親としても夫としても、家族思いで素晴らしいんです。本作では僕も製作に加わっていて、作品にピッタリのキャストを検討しました。キャストの候補を出した時に、ある役について僕はこう思っていました。『彼はヒーローだ』とね。ジャック・ブラックの全てが僕は大好きなんです」
──他のキャストとの共演はいかがでしたか。
「エマ(・マイヤーズ)はいつか多くのオスカーを獲るでしょう。彼女が才能を伸ばし、活躍するのが楽しみ。妹のようであり、本作の象徴のような存在です。ダニエル(・ブルックス)は、ただただ、太陽のようなすばらしい俳優です。面白くて大好き。ダニエルもジャックの大ファンなんですよ。魅力的な歌手ですし、撮影現場を明るくして、活気づけてくれました。ヘンリー役のセバスチャン(・ハンセン)は完全に役に入り込んでいました。あの役を演じるにはかなりの気力が必要です。彼以外はできない演技でした。ふざけた役を演じた僕らより彼の方が大人でしたね。すばらしい演技をやってのけた彼が大好きです」
──笑顔の絶えない現場だったのでは?
「真顔を保てずNGを出しましたよ。ジャックがいる場で笑いをこらえるのは無理。笑いが止まらないこともありました。真面目なシーンでは過去一番の爆笑をしてしまいました。それを泣くことで真顔を保とうとしたんです。エマのシーンもぶち壊してしまいました。何とか笑いをこらえてもダメ。こんな経験は初めてで、申し訳ない気持ちです。これほど笑える現場は初めてでした」
──あなたが演じる、ギャレットについても聞かせてください。
「ギャレットは若い頃の栄光にすがって生きていました。負け犬ではありますが、優しい心の持ち主。横柄な態度をとることで優しさを隠していて、目的もなく生きています。彼は自身を『一匹狼だ』と言いますが、本当は誰かと一緒にいたいし居場所が欲しい。そして、その居場所は物語の中で見つけるんです」
ジャック・ブラック

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ジャック・ブラック プロフィール
1969年8月28日、カリフォルニア州生まれ。演劇集団アクターズ・ギャングに参加、『ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄』(92)で俳優デビュー。ヘス監督とは『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(06)でタッグを組んでいる。ゲーム原作の出演作では、クッパのボイスキャストを務めた『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)もある。
“物事を上手く進めるために適度な笑いは必要なんです”
──どんなきっかけで映画に参加されたのですか。
「『ナチョ・リブレ 覆面の神様』で仕事をしたジャレッド・ヘスが僕に連絡をくれました。『ジェイソン・モモア主演で「マインクラフト」の映画を作る。彼と兄弟のように対立する役で出て』とね。『話が進むにつれて2人は親しくなり、強い絆で結ばれた仲間となって戦いに挑む役柄だ』と説明も受けました。ジェイソンは好きな俳優ですし、彼の出演作を観て『共演したら楽しそうだ』とも思っていました。それに『ナチョ・リブレ』で最高の体験をさせてくれたジャレッドの誘い。断る理由もありませんよね。それともう1つ。息子たちが『マイクラ』のプレイヤーです。僕もゲーム独自の用語を使って話したくて、遊び方を教わったことがあります。僕自身『マイクラ』のゲームが大好きなんです」
──『マインクラフト』の映画と聞いて、どう思われましたか。
「この映画は多くの人々にとって“大事件”でしょうね。子どもだったプレーヤーは大人になり、社会に出て家庭を持つ人もいます。今や『マイクラ』は世代を超えて普遍的にプレイされています。そんな『マイクラ』の世界を映画館で味わえるなんて最高ですよね。プロダクションデザインが見事でセットや小道具を見たら感動すると思いますよ。映画の中の『マイクラ』ワールドはゲームの全ての要素が忠実に反映されています。美術担当のグラント・メイジャーは『キング・コング』も手がけており、20年来の知り合いで神様のような存在。彼の持つ技術の全てが本作につぎ込まれています」
──撮影はいかがでしたか。
「とても楽しい時間でした。他のキャストの撮影中に彼らを笑わせてNGを出させることもありました。やり返されもしましたね。物事をうまく進めるために適度な笑いは必要です。なので、撮影を成功させたい時にイタズラをしていました。セリフを覚えたり、小道具を使ったり、すべきことは多いですが、楽しみながらやることが大事なんです。みんなを笑わせたのはNGを出させるためではなく、楽しい気持ちで撮影に臨んでもらうため。仕事は楽しみながらやる方がいいと僕は思っていますし、実際に楽しく撮影を進めることができました」
『マインクラフト/ザ・ムービー』
全国公開中
アメリカ/2025/1時間41分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ジャレッド・ヘス
出演:ジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、エマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、ジェニファー・クーリッジ、セバスチャン・ハンセン
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