全世界興行収入900億円越えの大ヒットを記録した「パディントン」シリーズ最新作『パディントン 消えた黄金郷の秘密』。今作に至るまでのシリーズの魅力を振り返りながら、最新インタビューと共にたっぷりとお届けします。(文・大森さわこ、編集部(イントロダクション、CHECK)/デジタル編集・スクリーン編集部)

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40ヶ国語で翻訳され、全世界3500万部以上の売り上げを誇るロングセラー児童小説「パディントン」を実写映画化した映画「パディントン」シリーズ。『パディントン』(16)、『パディントン2』(18)に続く最新作『パディントン 消えた黄金郷の秘密』は、本国イギリスでオープニング成績964万ポンド(約19億円)と、シリーズ2作を大きく上回る驚異的な興行成績で初登場1位を記録し大ヒット。英国のユーモアにあふれ、悪には毅然と立ち向かい、全世界を大きな愛と幸せで満たすパディントンが遂に帰ってくる!

ロンドンでブラウン一家と平和に暮らしていたパディントンのもとに、故郷から1通の手紙が届く。差出人は老グマホームの院長で、そこで暮らすパディントンの育ての親のルーシーおばさんが、パディントンを恋しがって元気がないという。パディントンとブラウン一家は休暇をとってペルーへ行くが、ルーシーおばさんは割れた眼鏡と大切にしていた腕輪を残して失踪していた。手掛かりは、彼女の部屋に残された地図。なんと、その場所こそが、消えた伝説の黄金郷への入り口だった──。

パディントンの声を担当するのは、「007」シリーズのQ役でお馴染みのベン・ウィショー。ブラウンさん役に「ダウントン・アビー」シリーズのヒュー・ボネヴィル、娘のジュディ役にマデリン・ハリス、息子のジョナサン役にサミュエル・ジョスリンが続投と、お馴染みのキャストが集結。また、ブラウン夫人役としてサリー・ホーキンスからバトンを受け取った『メリー・ポピンズ リターンズ』のエミリー・モーティマーが出演し、新たな風を吹き込んでいる。さらに、パディントンとブラウン一家をジャングルへと案内するボートの船長ハンターを演じるのは『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のアントニオ・バンデラス。老グマホームの院長クラリッサには、『女王陛下のお気に入り』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマン。名優たちの豪華共演で、パディントンの新たな冒険を盛り上げる。

監督を務めるのは、今作で長編映画デビューとなるドゥーガル・ウィルソン。脚本と製作総指揮に「パディントン」前2作をはじめ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のメガホンをとったポール・キングが名を連ねる。

ドゥーガル・ウィルソン監督が語る「パディントン」

「パディントン」は、誰もが称賛し、理想に描くような性格をまさに体現しています。誠実さ、優しさ、寛大さ、フェアプレーといった具合に。これらはずっと変わらない性質です。イギリス人的な性質だとも言われますが、私はこれらが普遍的なものだと思います。人はこういった性質を大切に思い、尊重し、パディントンがそれらを体現していると考えるのです。だからこそ彼の人気はいつの時代も変わらず、みんな続編を楽しみにしているのだと思います。

あらすじ

画像: パスポート取得までも愛らしい!

パスポート取得までも愛らしい!

ロンドンでブラウン一家と暮すパディントンは、パスポートを取得し、正式な英国の国民となる。そんな時、育ての親、ルーシーおばさんから手紙が届き、彼に会えないことを寂しがっていることを知る。そこでパディントンと一家は、おばさんがいる老グマホームを訪ねるため、ペルーへと旅立つ。ところが、現地に到着すると、おばさんは行方不明に……。パディントンと一家は観光ボートを所有するハンターや彼の娘ジーナの協力も得て、おばさんを探す旅に出る。

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まるで旅行気分になる緑豊かな景色に癒される!

画像: まるで旅行気分になる緑豊かな景色に癒される!

パディントンが生まれ故郷であるペルーで大冒険を繰り広げる今作は、緑が生い茂り、色彩豊かなペルーの世界を表現するために、実際のロケ地とセットの両方で没入感を与えることに力を注いだ。アマゾンの熱帯雨林を生き生きとした映像にするために、雄大な風景が必要だったため、コロンビアで撮影。ブラウン一家が船着き場で初めてアントニオ・バンデラス扮するハンターに会うシークエンスは英国で撮影されており、美術チームがペルーの市場と船着き場を再現し、150 人ものペルー人のエキストラが撮影に参加している。

アントニオ・バンデラスがまさかの6役!?

画像: アントニオ・バンデラスがまさかの6役!?

今作でアントニオ・バンデラスは観光ボートの船長、ハンター・カボットを演じているが、それ以外にもスペインのコンキスタドール、伝道者、エドワード王朝時代の探検家、探鉱者、そしてスウェーデン人の女性パイロットというカボットの5人の先祖を、役柄に合わせた衣装、髪型、メイクだけではなく、声質までも変えて見事に演じ分けている。メイクは1人につき2時間ほどかかったそうで「6つの役を演じるのは、非常に面白かった。こんなことをした映画は初めてで、すごく楽しかったけれど、大変でもありました。メイク室に何時間もいましたよ!」と語っている。

コミカルなオリヴィア・コールマンに注目!

画像: コミカルなオリヴィア・コールマンに注目!

ポスター撮影の際、役に入り込むためBGMとして『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラをリクエストしたという、オリヴィア・コールマン。衣装なども『サウンド・オブ・ミュージック』からインスピレーションを受けており、本編でもそのオマージュシーンを目にすることができる。今作で、パディントンのおばさんが暮らすペルーのクマ用老人ホームの院長を演じるオリヴィアは「『パディントン』シリーズが大好きでした。出演するためならどんなことでもしたと思いますよ」との言葉通り、物語にさらなる深みとユーモアを加えている。

『パディントン 消えた黄金郷の秘密』
2025年5月9日(金)公開
イギリス/2024/1時間47分/配給:キノフィルムズ
監督:ドゥーガル・ウィルソン
出演:ベン・ウィショー(声)、イメルダ・スタウントン(声)、ヒュー・ボネヴィル、エミリー・モーティマー、アントニオ・バンデラス、オリヴィア・コールマン、ジュリー・ウォルターズ、サミュエル・ジョスリン、マデリン・ハリス、ジム・ブロードベント、カルラ・トウス

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