(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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A24が製作した猟奇的ホラー『X エックス』で女優を目指すマキシーン役と高齢殺人鬼パール役の2役を演じ、続く『Pearl パール』では殺人鬼の若き日の姿を演じたミア・ゴス。いままた『MaXXXine マキシーン』で殺人鬼の魔手から逃れたその後のマキシーンを演じて独特の雰囲気を醸し、高い演技力にも注目が集まる彼女はどんな俳優なのか?
1993年10月25日、英ロンドンに生まれたミアの両親はカナダ出身の父とブラジル出身の母。本名はミア・ジプシー・メロ・ダ・シルヴァ・ゴス。子供時代はブラジルで暮らし、その後カナダからイギリスにもどって、14歳の時ロンドンでファッション・フォトグラファーのジェマ・ブースに発見されモデル契約。16歳で映画のオーディションを受け始めた。実は祖母マリア・グラディスも女優で、ミアは子供の頃よく撮影現場に同行したという。
そしてラース・フォン・トリアー監督の『ニンフォマニアックVol.2』で映画デビュー。同作で共演したシャイア・ラブーフと交際を始め、16年の10月に結婚。破局と復縁を繰り返しながら22年3月に第一子を出産した。映画には『エベレスト3D』『マローボーン家の掟』『サスペリア』『ハイ・ライフ』などに出演し、オリジナルな個性を発揮した。さらに彼女の人気と地位を確かなものにしたのが先述の『X エックス』と『Pearl パール』での熱演。
他の女優にはないエキセントリックな魅力が爆発し、ミアを唯一無二の存在にした。新作『MaXXXine マキシーン』でさらにクールになったマキシーンを再度演じたミアは、続いてギレルモ・デル・トロ監督の『フランケンシュタイン』が待機中。そしてクリストファー・ノーラン監督のオールスター映画『オデッセイ』への出演も決まっている。こうした名匠の話題作に次々起用されるミアの快進撃はまだ始まったばかりなのかもしれない。
ミア・ゴスの主な出演作
◾️『ニンフォマニアックVol.2』(13)
◾️『エベレスト3D』(15)
◾️『マローボーン家の掟』(17)
◾️『サスペリア』(18)
◾️『ハイ・ライフ』(18)
◾️『EMMAエマ』(20)
◾️『X エックス』(22)
◾️『Pearl パール』(22)
◾️『インフィニティ・プール』(23)
◾️『MaXXXine マキシーン』(24)
◾️『Frankenstein』(25)
◾️『The Odyssey』(26)