(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
©2025 PARAMOUNT PICTURES.

イントロダクション

銀行に勤める一見ごく普通の真面目な男ネイサンは、やっと巡り合った最愛の女性シェリーが強盗団に誘拐されたことで、彼女を無事に取り戻す命がけの行動に出る。しかしネイサンは全く痛みを感じないという稀な遺伝性疾患を抱えていた。そんな彼はこの緊急事態を収めることができるのか?

脚本家のラース・ジェイコブソンが世間で障がいと呼ばれているものをスーパーパワーに変えることができる個性的な登場人物を追求して表出したのがネイサンというキャラクター。遺伝性疾患のために痛みを感じない体を持つネイサンの奇想天外な活躍をユーモアとロマンスを交えて描く“無痛”アクション。

監督はダン・バークとロバート・オルセンの新鋭コンビ。ネイサン役にはTV「ザ・ボーイズ」のジャック・クエイドが扮し、彼を囲んで配信作品「プレデター:ザ・プレイ」のアンバー・ミッドサンダー、『リコリス・ピザ』のレイ・ニコルソン、「スパイダーマン」シリーズのジェイコブ・バタロンらが共演。また物語の舞台は米カリフォルニア州のサンディエゴだが、ロケは南アフリカのケープタウンでセットを組んで行われている。

戦闘能力ゼロの男は大切な女性を命の危機から救出できるか?

カリフォルニア州サンディエゴで孤独に暮らしていた気弱な銀行員のネイサン・カイン(クエイド)は、心を寄せている新人の窓口係シェリー(ミッドサンダー)と一夜を共にして、ついに幸せなホリデー・シーズンを迎えることができた。ところがクリスマス・イブに2人が勤務する銀行になんとサンタクロースの扮装をした3人組の強盗が押し入るという緊急事態が発生。支店長が銃で撃たれ、シェリーが人質に取られ、強盗たちは金を持って逃走してしまった。ネイサンにとってシェリーは生涯待ち続けた女性。そんな彼女を命の危機から救うために、戦闘能力ゼロのネイサンは強盗たちの行方を追うことに。

ただ実は彼は稀な遺伝性疾患を抱えていて、通常の人のように痛みや熱さ、冷たさを感じることができないという問題があった。この事実をシェリーにはまだ伝えていなかったが、これまで彼は自分の体を傷つけないように日常の行動をコントロールして生きてきたのだ。しかし今はそんなことを制限している場合ではない。無痛の体というハンデを強味に変えて、ネイサンは凶悪な強盗たちからシェリーを無事に取り戻そうと奮闘するが…。

登場人物

ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)

ネイサン・カイン(ジャック・クエイド)

体に痛みを感じることがない遺伝性疾患を持つ真面目な銀行員。運命の女性シェリーと巡り合い有頂天になっていたが、彼女が銀行強盗に誘拐されてしまい救出に奔走するが…。

シェリー(アンバー・ミッドサンダー)

シェリー(アンバー・ミッドサンダー)

ネイサンの銀行の窓口で働く新人社員で、ちょっとしたアクシデントから彼とイイ感じになったものの、突然乱入した銀行強盗たちに拉致されてしまい大ピンチに陥る…?

サイモン(レイ・ニコルソン)

サイモン(レイ・ニコルソン)

ネイサンたちが務める銀行に乱入してきた強盗団のサイコパス的なリーダー。シェリーを人質に取って逃走するが、計画になかった男、ネイサンがどこまでも追いかけてくる。

ロスコ—(ジェイコブ・バタロン)

ロスコ—(ジェイコブ・バタロン)

ネイサンとオンラインゲームで繋がっていた唯一の友人。ただしこれまで直に会ったことは一切なし。大ピンチのネイサンに緊急で呼び出され、アシストすることになるが…。

名作アクション映画を愛するキャスト&スタッフ

主演のジャック・クエイドは元々80〜90年代の映画が大好きだったそう。「上手く作られたアクション映画は印象的です。心を動かされるものもあって素晴らしい。本作で気に入っているのはアクションの楽しさに焦点を当てた古き良き映画から多大な影響を受けているところです」と語るジャックは監督のダン・バークとロバート・オルセンから膨大な見るべき映画のリストを渡されたそう。その中には『リーサル・ウェポン』『ダイ・ハード』『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』といった作品があり、アクション以外にも『恋人までの距離』のようなロマンスも見たそう。ちなみにジャックは「ジョン・ウィック」シリーズのキアヌ・リーヴスを尊敬しているとか。

WHO IS ジャック・クエイド

本作で無痛の男、Mr.ノボカインことネイサン・カインを演じるのはジャック・クエイド。監督コンビが「我々の時代のトム・ハンクス」と呼ぶ彼はどんな俳優だろうか。

まず彼の母親はそのトム・ハンクスと『めぐり逢えたら』などいくつもの名作ロマコメで共演してきたメグ・ライアンで、父親はメグと『インナースペース』で共演したデニス・クエイド。彼がハリウッドの大スター・カップルの元に誕生したサラブレッドというのは有名な話。

子供のころからエンタメ界を見て育った彼は、2012年『ハンガー・ゲーム』の小さな役で俳優デビュー。その後も『ローガン・ラッキー』『ランペイジ 巨獣大乱闘』『スクリーム』『オッペンハイマー』といった話題作に出演し、着実に実力を発揮してきた。

そんな彼を一躍有名にしたのは19年にスタートしたTVシリーズ「ザ・ボーイズ」のヒューイ・キャンベル役。ここでヒーローに復讐を誓うただの男だったジャックは『Mr.ノボカイン』で“痛みを感じないただの男”をヒーローのように演じて好感度を上げている。本作は全米週末興行成績1位を獲得し、ますます知名度もアップ。今後の活躍が期待される。

ママのメグ・ライアンと子供時代のジャック

パパのデニス・クエイドと

Photos by GettyImages

『Mr. ノボカイン』
2025年6月20日(金)発売
アメリカ/2025年/1時間50分/配給:東和ピクチャーズ
監督:ダン・バーク、ロバート・オルセン
出演:ジャック・クエイド、アンバー・ミッドサンダー、レイ・ニコルソン、ジェイコブ・バタロン

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