【終戦80年企画】映画『ジョニーは戦場へ行った』4K&『野火』4K 予告編【8/1(金)公開】
www.youtube.com

鴻上尚史よりコメント到着!
50年以上前に公開された『ジョニーは戦場へ行った』も65年以上前に公開された『野火』も、まったく古びることなく、ますます現代に必要な、今見る価値のある映画になっていることに衝撃を受ける。若い世代にぜひ見て欲しい。
鴻上尚史(作家・演出家)
『ジョニーは戦場へ行った』は、赤狩りによりハリウッドから追放されるも、『ローマの休日』『黒い牡牛』『スパルタカス』など脚本家として多くの名作を生み出したダルトン・トランボが、第一次世界大戦時に身体のほぼ全ての器官を失った青年兵士の視点から戦争の闇を暴いた反戦小説を1971年に自らの脚本・監督で映画化。第24回カンヌ国際映画祭®で審査員特別グランプリほか三冠に輝いた名作が50年以上の時を経て4K版日本初公開。
『野火』は、第二次世界大戦下、フィリピンのレイテ島を舞台に、病魔に侵された中年兵士が飢餓と孤独に苦しんだ末、目の当たりにした陰惨な戦場を描く。自身のフィリピンでの戦争体験を基にした大岡昇平による戦争文学の最高傑作を、『犬神家の一族』『ビルマの竪琴』などの巨匠・市川崑監督が、脚本・和田夏十とタッグを組み1959年に念願の映画化。第14回ロカルノ国際映画祭®グランプリほか国内外で数多くの映画賞を受賞した。
終戦80年企画『ジョニーは戦場へ行った』4K
これは夢か、現実か
触覚以外の全感覚と四肢を失い“意識ある肉塊”と化した青年の魂の叫び
原作・脚本・監督:ダルトン・トランボ「〔新訳〕ジョニーは戦場へ行った」(角川新書/KADOKAWA刊)
製作:ブルース・キャンベル 撮影:ジュールス・ブレンナー 編集:ミリー・ムーア
出演:ティモシー・ボトムズ キャシー・フィールズ ジェイソン・ロバーズ ダイアン・ヴァーシ ドナルド・サザーランド
<STORY> ジョーが目を覚ますと、病院のベッドの上に横たわっていた。第一次世界大戦下、志願してヨーロッパ戦線に出征したアメリカ兵の彼は、砲弾により目、鼻、口、耳を失い、運び込まれた病院で両腕、両脚も切断。首と頭がわずかに動き、皮膚感覚だけが残ったが、姓名不詳の<407号>と呼ばれ、軍部の実験材料として生かされる。鎮痛剤を打たれ意識が朦朧とする中、ジョーは想いを巡らせる。最愛の恋人カリーンとの出発前の一夜、釣り好きだった父親と過ごした日々…。
1971年/アメリカ/112分/カラー・モノクロ/ビスタ
©ALEXIA TRUST COMPANY LTD.
終戦80年企画『ジョニーは戦場へ行った』4K
©ALEXIA TRUST COMPANY LTD.
8月1日(金)角川シネマ有楽町ほか全国公開
配給:KADOKAWA
終戦80年企画『野火』4K
一線を超えられるか
生死の境で人間が獣と化す 極限状態に追い込まれた兵士に迫る非情な選択
監督:市川崑 原作:大岡昇平「野火」(角川文庫/KADOKAWA刊) 脚本:和田夏十 撮影:小林節雄 音楽:芥川也寸志
出演:船越英二 ミッキー・カーチス 滝沢修
<STORY> 第二次世界大戦末期、フィリピンのレイテ島。日本の敗北が濃厚な状況下で、肺病を患った一等兵・田村は部隊から追い出され、病院からも食糧不足を理由に入院を断られる。病院の前で、田村は同じく厄介者として見放された若い兵の永松、足の負傷で歩けなくなった中年兵の安田と出会う。病院が襲撃され、一人逃げた田村は、飢えに駆り立てられるように熱帯のジャングルを彷徨う。途中、別の部隊に同行するが、米軍の一斉砲撃により他の兵士たちは全滅し・・・。
1959年/日本/105分/モノクロ/シネマスコープ
©KADOKAWA 1959
終戦80年企画『野火』4K ※「4K」は半角
©KADOKAWA 1959
8月1日(金)角川シネマ有楽町ほか全国公開
配給:KADOKAWA