


「格が違う!<19禁>密室スリラー(JoyNews24)」 、「大胆露出、それ以上の衝撃!(StarNews)」、「鏡の後ろに隠された欲望、予測できないエンディング(アン・テジン(『梟-フクロウ-』監督)」と観る者の度肝を抜き、大ヒットを記録した<劇薬>サスペンス・スリラーが禁断のベールを脱ぐ。激しい情愛に溺れる男女と、そのすべてをすぐ“そこ”から見つめる婚約者の3人には〈秘密の顔〉があった。その〈秘密〉が剥がされるたびに、どんでん返しが連続する予測不能のストーリーに心をつかまれ、生々しくもエレガントなエロティシズムに息をのむ――。
出演は「エデンの東」ソン・スンホン、『パラサイト 半地下の家族』チョ・ヨジョン、「財閥 x 刑事」パク・ジヒョン。心ゆさぶる体当たりの演技合戦、格調高いクラシック音楽、そして深い闇さえも美しい映像表現が、欲望の螺旋の果てに待つ<超劇的>クライマックスへと観客を誘う。すべての纏が剥がされたとき、私たちの見ている世界は一変する―
魅惑的でミステリアスな雰囲気を醸し出すクラシック音楽は、『秘顔-ひがん-』に品格を与える重要な要素だ。さまざまな楽器のアンサンブルによって楽曲を完成させるオーケストラが、ソンジンとスヨン、ミジュの欲望と感情にサスペンスを加え、ジャンル映画としての魅力を高める。
音楽は『ソウルの春』のイ・ジェジン。キム・デウ監督とは『情愛中毒』に続く再タッグで、2人は何度も話し合いを重ねた結果、ソンジンにピアノ、スヨンとミジュにチェロという象徴的な楽器を用意することを決めた。スヨンの失踪をきっかけに大きな葛藤を経験するソンジンにはピアノの演奏曲を、またミジュとスヨンの感情の変化を表現する際にはチェロの旋律を使用することで、登場人物の関係を音楽的に表現。また、キム・デウ監督はソンジンとミジュの好きな音楽としてシューベルトの歌曲を設定し、2人の劇的な関係を表現するだけでなく、作品が持つクラシックな魅力を強調した。
映画の前半はオーケストラ音楽をはじめ、ピアノやチェロなどのクラシックに基づく音楽が強い印象を残す一方、“密室”の存在が明かされる中盤以降は、空間が持つイメージを聴覚的に解釈した音楽が積極的に使用されている。イ・ジェジンは、密室が厚いコンクリートで造られており、非常に低い音域の響きと音の反射が特徴であることを楽曲に反映。また、密室が文字通りの密閉空間であることに着目し、スチールギターと打楽器、ディレイ、エコー効果、サウンドデザインなどを採用することで映画館ならではの音響体験を作り上げた。
キム・デウ監督が「作品全体を貫く音楽には品格が必要でした。クラシックな雰囲気があるからこそ、本能と秘密が衝突するときに激しい感情の爆発を感じられる」と語るように、異色の密室スリラーは音楽によって完成したのだ。美しく重厚なクラシック音楽がより一層登場人物たちのキャラクター性に磨きをかけた映画『秘顔-ひがん-』は、6月20日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
『秘顔-ひがん-』
6/20(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
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配給:シンカ/ショウゲート