どんな役にも溶け込み、見るたびに印象を塗り替えてくる変幻自在の俳優、セバスチャン・スタン。最新作『顔を捨てた男』では“セバスタ史上最高の演技”と絶賛される熱演を披露し、話題を呼んでいます。そんな彼がこれまでどのような“顔”を見せてきたのか、印象的な役柄を通して辿ってみましょう。(文・山崎ともみ/デジタル編集・スクリーン編集部)

エドワード(『顔を捨てた男』)

顔が変われば人生も変わる? セバスタの緻密な“演じ分け”が刺さる

画像: 『顔を捨てた男』

『顔を捨てた男』

主演だけでなく製作総指揮も務めた本作、演じるのは顔に変形を持つ俳優志望のエドワード。隣人のイングリッドに密かに想いを寄せつつ暮らしていると、ある⽇治療で念願の新しい顔を獲得! 肉体・感情共に大きな変化が起こる本役ですが、有名ゆえに外見で判断されてきた自身の経験と重ね、深い部分で共感できたセバスタは演じることに夢中になったそう。一変した生活に浮き立つエドワードの前に、かつての自分の様な容姿の陽気なオズワルドが現れ、再び運命が変化を見せて…。環境の変化で揺れ動く感情、エドワードの変わった部分と変わらない部分、その緻密な演じ分けも堪能しよう!

『顔を捨てた男』

7月11日(金)公開/配給:ハピネットファントム・スタジオ
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バッキー・バーンズ(『サンダーボルツ*』「キャプテン・アメリカ」シリーズなど)

“陰の表現力”が絶品のセバスタの代名詞

画像: 『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』

ディズニープラスにて見放題独占配信中

画像: 『サンダーボルツ*』

『サンダーボルツ*』

『サンダーボルツ*』

公開中/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 MARVEL

2011年公開のMCU映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』以来、10年以上バッキーを演じているセバスタ。シリーズ初登場時、キャプテン・アメリカであるスティーブの少年時代からの親友で、第二次世界大戦のため徴兵された軍曹だったバッキー。社交的で爽やかに笑う軍服セバスタ…! 再登場時は悪の組織に実験台にされ、肉体を改造・洗脳された冷徹な殺し屋“ウィンター・ソルジャー”に。アンニュイな表情と揺れるミディアムヘア、戦闘のプロとしての無駄のない一挙一動。寡黙に任務をこなす姿がとにかくカッコいい!! そして洗脳が解けても一匹狼のままだった彼が、仲間と関わり少しずつ変わっていく姿を、陰の表現力がピカイチのセバスタの演技でじっくりと味わって。

ドナルド・トランプ(『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)

ただ外見を似せるだけでなく“怪物”の本質を追求

画像: 『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

駆け出しの頃のトランプ氏が今の有名人になるまでを丁寧に描いた本作は、役者魂で挑んだ本気の役作りが見事! まずは見た目。特殊メイクでただ似せるよりも、2ヶ月で増量しリアルにボディメイク。そして仕草は、トランプ氏のこれまでの様々な資料から話し方や歩き姿、視線の送り方までガッツリ研究。その結果、栗毛色ヘアのレアなセバスタわーい!と思って見始めたはずが、あっという間に若き日のトランプ氏にしか見えなくなっているのです。本質を追求したいと考えた彼の熱心な研究と演技力の賜物ですね! 前半の繊細そうなトランプ氏が、徐々に我々が知る今の強気な彼へと変貌していく…緻密な演じ分けにも注目です。

画像1: セバスチャン・スタンが演じてきた“顔”たち

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』

7月16日(水)発売
Blu-ray:5500円(税込) DVD:4400円(税込)
発売元:株式会社キノフィルムズ/木下グループ
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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