カバー画像:Photo by John Chillingworth/Picture Post/Hulton Archive/Getty Images
PART 2. ブロックバスターの仕掛け人たち!
「ハリポタ」映画化の立役者 デヴィッド・ヘイマン

デヴィッド・ヘイマン
Photo by Tibrina Hobson/Getty Images for SBIFF
イギリス出身。映画製作会社ヘイデイ・フィルムズを創設。1999年に「ハリー・ポッター」の映画化権を得て全8作のシリーズを製作。その他『ゼロ・グラビティ』(13)、『バービー』(23)、「パディントン」シリーズなど。英米映画界の橋渡し的な役割を果たしている。
SFアクション大作多数 ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ

ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
Photo by Neil Mockford/FilmMagic
イタリア系アメリカ人。ワーナーで「マトリックス」シリーズなどの製作を指揮。2002年にワーナーから独立し、製作会社「ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズ」を設立。「G.I.ジョー」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズのプロデューサーとして知られる。
マーベル・スタジオの司令塔 ケヴィン・ファイギ

ケヴィン・ファイギ
Photo by Jeff Spicer/Getty Images
マーベル・スタジオの社長兼チーフ・クリエイティブ・オフィサー。『アイアンマン』(08)から始まるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を構築し、全作品でプロデューサーを務めている。彼の主導の下、MCUは映画とテレビを往来する壮大な物語を展開中。
アンブリン創設者の一人 キャスリーン・ケネディ

キャスリーン・ケネディ
Photo by Jesse Grant/Getty Images for Disney
夫のフランク・マーシャルと共にアンブリン・エンターテインメントの共同設立者としてスティーヴン・スピルバーグやロバート・ゼメキス監督作品を製作。その後、ルーカスフィルムの社長となり、「スター・ウォーズ」シリーズなど多くのヒット作を手掛けている。
「ワイスピ」ほかで120億ドル超稼ぐ ニール・H・モリッツ

ニール・H・モリッツ
Photo by Jeff Spicer/Getty Images for Paramount Pictures
オリジナル・フィルムの設立者。「ワイルド・スピード」シリーズや『ソニック・ザ・ムービー』(20)、テレビドラマ「プリズン・ブレイク」や「ザ・ボーイズ」など、70本以上の映画と数多くのテレビシリーズを手がけ、全世界で120億ドル以上の興行収入を記録。
自由な映画づくりのためにプロデューサーを兼務する監督たち

(左から)フランシス・フォード・コッポラ、スティーヴン・スピルバーグ、J・J・エイブラムス
Photos by Getty Images
昔々、大手の映画会社によるスタジオシステムの下で映画が作られていた時代。映画は監督のものではなくあくまで会社やプロデューサーのものだった。従って、映画の編集権や所有権をめぐって、監督は会社やプロデューサーと対立することが常だった。そんな中、ジョン・フォード、フランク・キャプラ、ジョージ・スティーブンスといった監督たちは自らプロデューサーも兼任し、自由な映画作りを目指したが、スタジオシステムは強固でそれが主流とはならなかった。だが、スタジオシステムが崩壊し始めた60~70年代のニューシネマの時代が到来すると、フランシス・フォード・コッポラ、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシといった監督たちが、自ら製作会社を設立して映画を撮るようになった。ジェームズ・キャメロン、マイケル・ベイ、クエンティン・タランティーノ、J・J・エイブラムスといった監督たちがそれに続き、今では監督がプロデューサーも兼任するのが当然のようになっている。