カバー画像:Photo by John Chillingworth/Picture Post/Hulton Archive/Getty Images
PART 3. 人気の映画会社のプロデューサーたち
英国ロマコメの巨頭“ワーキング・タイトル” ティム・ビーヴァン&エリック・フェルナー

ティム・ビーヴァン&エリック・フェルナー
Photo by Monica Schipper/Getty Images for The Hamptons International Film Festival
イギリスの映画製作会社ワーキング・タイトル・フィルムズの共同会長。『ラブ・アクチュアリー』(03)、『レ・ミゼラブル』(12)、「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズなど、ヒューマンドラマやコメディに強く、国際的に成功した作品を多数手掛けている。
意欲作連発“アンナプルナ” ミーガン・エリソン

ミーガン・エリソン
Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images
アンナプルナ・ピクチャーズの創設者。『ゼロ・ダーク・サーティ』(12)、『her/世界でひとつの彼女』(13)、『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(22)など芸術性と社会性を兼ね備えた作品で評価される。ハリウッドにおける独立系映画の旗手として活躍している。
恐怖の工場“ブラムハウス” ジェイソン・ブラム

ジェイソン・ブラム
Photo by Mat Hayward/Getty Images for Universal Pictures
低予算で高収益を上げるホラー映画に特化したブラムハウス・プロダクションズの創設者。『パラノーマル・アクティビティ』(07)、『ゲット・アウト』(17)、『M3GAN ミーガン』(23)などで知られる。斬新なコンセプトと独立系精神でホラー映画界に革新をもたらした。
超大作に多数参加“スカイダンス” デヴィッド・エリソン

デヴィッド・エリソン
Photo by Arturo Holmes/WireImage
ミーガン・エリソンの兄でスカイダンス・プロダクションズの創設者兼CEO。大作アクション映画やシリーズ作品を中心に手掛け、「ミッション:インポッシブル」シリーズ、「ターミネーター」シリーズ、『トップガン マーヴェリック』(22)などで知られる。
『教皇選挙』も製作“フィルムネーション” グレン・バスナー

グレン・バスナー
Photo by Kayla Oaddams/Getty Images
フィルムネーション・エンターテインメントの創設者の一人。『MUD マッド』(12)を皮切りに映画製作に進出。以後、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(17)、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(20)、『教皇選挙』(24)などを製作している。
プロデュース面からも映画界を引っ張るスターたち

(左から)ロバート・レッドフォード、ジョディ・フォスター、マーゴット・ロビー
Photos by Getty Images
俳優も、監督とは違う意味で映画を自分の自由に製作したいと考えるようだ。古くはジョン・ウェインやバート・ランカスターが独立プロを設立し、俳優兼プロデューサーの先駆けとなり、それに続いたポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、クリント・イーストウッドらは監督とプロデューサーと俳優を兼任。その発展形として、ケヴィン・コスナーは『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(90)で、メル・ギブソンは『ブレイブハート』(95)で、それぞれアカデミー賞を受賞するに至った。最近ではブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ベン・アフレックとマット・デイモンらが製作会社を設立し、トム・クルーズは『ミッション:インポッシブル』(96)から主演兼プロデューサーの体制を始動させた。ジョディ・フォスター、リース・ウィザースプーン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーといった女優陣も、女性の立場に立った映画のプロデューサーとして積極的に活動している。