最大のヒットアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の前夜、
スプリングスティーンに何があったのか
ロック界の“The Boss”ブルース・スプリングスティーンは1973年のデビュー以来、今もなおローリング・ストーンズ、ポール・マッカートニーと同列の現役で最も象徴的なロック・アイコンとして君臨。自分自身の生きる喜びや苦悩、葛藤、痛みや怒り、現代社会が抱える矛盾や様々な問題を歌い続け、75年に発表された「明日なき暴走」が一大センセーションを巻き起こし、“The Boss”と称される存在となる。
1984年、音楽史に燦然と輝く「Born In The U.S.A.」を発表。連続84週ベスト10入りしたこのアルバムは、全世界で3000万枚以上売り上げ、モンスター級の大ヒットとなった。
過去3回の来日公演はいずれも全公演ソールドアウト(動員数:14万5千人)。日本でも「生きる伝説」としてファンの心を掴み続けている。
大ヒットを記録した『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)の20世紀スタジオが新たに選んだのは、若き日のブルース・スプリングスティーンの物語。2023年に発表されたウォーレン・ゼインズの小説「Deliver Me From Nowhere」を基にした『スプリングスティーン孤独のハイウェイ』は、第82回アカデミー賞®で主演男優賞・歌曲賞に輝いた『クレイジー・ハート』(2009)のスコット・クーパー監督が、原作者のゼインツと脚本を共同執筆した作品である。最大のヒットアルバム「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」の前夜、1980年代のニュージャージーを舞台に、誰にも頼らず、わずか4トラックの録音機で吹き込んだ6枚目のアルバム「ネブラスカ」。その時、スプリングスティーンに何があったのか。今、それが語られようとしている。
ブルース・スプリングスティーンを演じるのはジェレミー・アレン・ホワイト。TVシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニー+)でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞。マネージャー、ジョン・ランダウには、『アプレンティスドナルド・トランプの創り方』(2024)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、父親役にはNetflix「アドレセンス」で話題のスティーヴン・グレアム。そして「ブラック・バード」でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーがサウンドエンジニアのマイク・バトランを演じている。
このたび、解禁されたティザー予告映像では新車を購入する若き日のスプリングスティーン(ジェレミー・アレン・ホワイト)をとらえる。窓越しに「ハンサムな悪魔のロックスター。あんたのことを知っているよ」と声をかけられ、自分が少しずつ世に知られてきていることを実感する。
続いてニュージャージーにあるスプリングスティーンの自室へ。エンジニアのマイク(ポール・ウォルター・ハウザー)と音を確認しながら「完璧じゃなくていい。部屋に一人きりでいる感じに」と指示してハーモニカとギターだけで「ネブラスカ」を歌い始める。その背景には恋人ロマーノ(オデッサ・ヤング)との時間、幼き日の母とのダンス、後の確執を予感させるように寝室で父(スティーヴン・グレアム)とボクシングパンチの練習をする姿が綴られていく。
「ブルースが子どもの頃、寝室の床に穴があいていた。床ってのはしっかり固くて、その上に立てて当然のはずだ。でもブルースには違った。ブルースは修理屋だ。彼の心の穴を修復しているんだ。そしてそれが終わったとき、世界全体を修復する」。マネージャーのジョン・ランダウは、レコード会社の担当者に、「ネブラスカ」がスプリングスティーンと世界の未来にとって、どれだけ重要なアルバムであるかを伝える。スプリングスティーンが父との再会する場面が象徴的に挿入された後、コンサート会場を埋めつくした観客に「雑音(ノイズ)のに中に本物(リアル)を見つけよう」と「明日なき暴走」をシャウトする場面で結ばれている。
映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』11月14日(金)公開|ティザー予告
www.youtube.com同時解禁となったティザーキービジュアルは、若きブルース・スプリングスティーンが愛用するテレキャスターを弾きながらステージでジャンプした一瞬を切り取った写真が使用され、本編への期待がさらに高まる鮮烈なビジュアルとなっている。
『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』
11月14日(金)全国ロードショー
監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー) プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios