堺雅人が8年ぶりに映画で主演し、井川遥が共演する、リアルで切ない大人のラブストーリー『平場の月』が11月14日に公開される。このたび、主人公2人の恋の満ち欠けを見守る新キャスト5名が解禁された。

初恋から紡がれるリアルで切ない大人のラブストーリー

2018年の刊行以来、発行部数20万部を突破し、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみによる「平場の月」(光文社文庫)。中学時代の同級生が時を経て再会。お互い独り身となり、様々な人生経験を積んだ二人が意気投合し、離れていた歳月を埋め、心を通わせていくストーリー。「こんな“大人の恋愛小説”は読んだことがない!」と多くの話題を呼び、発売当初から映像化の要望が多数寄せられ、30社以上からのオファーを経て、満を持して映画化が実現。

監督は、『いま、会いにゆきます』(2004年)、『ハナミズキ』(2010年)など恋愛ドラマの名手として知られ、『花束みたいな恋をした』(2021年)で興行収入38億円の大ヒットを記録した土井裕泰。脚本は、『ある男』(2022年)で第46回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第44回ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞した向井康介。

妻と別れ、地元に戻り印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に生活する主人公・青砥健将(あおとけんしょう)を演じるのは、映画主演が『DESTINY鎌倉ものがたり』(2017年)以来8年ぶりとなる堺雅人。近年、「半沢直樹」(2013年、20年)、「真田丸」(2016年)、「VIVANT」(2023年)など、強烈なキャラクターを演じることが多かった堺が、本作では一転、等身大の実年男性を演じている。

堺と初タッグとなる土井監督は、「堺さんは、原作や台本もボロボロになるまで読み込んで、情報をすべて取り込んでいるが、最後は削ぎ落して、そのまま立っている感じがします。現場で堺さんのお芝居を見て、青砥ってこういう人なんだと教えられるような、青砥をわかっていくことが多いです。青砥という人が堺さんの中にあると思いますが、こちらの要求にも柔軟に対応してくれ、堺さんと役を作っていくのが本当に楽しいです」と語る。

その青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子(すどうようこ)を演じるのは、堺とは「半沢直樹」(2020年)以来の共演となる井川遥。夫と死別し、今はパートで生計を立てているが、中学の時に感じた大人びた線の太さを残しつつも、どこか儚く、切なさを感じる女性を演じる。

2人の中学生時代を演じるのは、TBSドラマ「不適切にもほどがある!」のキヨシ役で注目を集めた坂元愛登、ドラマ「あなたを奪ったその日から」で好演し、本作で鮮烈な銀幕デビューを飾る一色香澄のフレッシュな面々。また、須藤の妹・前田道子(まえだみちこ)役を演じるのは中村ゆり。青砥が勤める印刷会社の同僚・八十島庄助(やそしましょうすけ)役にでんでん。青砥の元妻役には吉瀬美智子。そして、青砥の同級生・江口剛(えぐちつよし)役に、堺とは「リーガルハイ・スペシャル」(2014年)以来、11年振りの共演となる大森南朋の出演も決定している。

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個性豊かな5名の新キャストが解禁!

強烈な役柄から素朴な役柄まで幅広く演じ分け、近年では映画『PERFECT DAYS』(2023年)、『ラストマイル』(2024年)、舞台『花と龍』(2025年)など、作品に深みを与える存在として数々の舞台や映画で活躍するバイプレーヤー・安藤玉恵が、青砥と須藤と同じ中学の同級生で、須藤のパート先の同僚ともなるうみちゃんを演じる。安藤だからこそ演じられる、身近な日常に潜むようなリアリティのある女性像を丁寧に表現している。

同じく中学の同級生であり、青砥が働く印刷所の同僚でもある安西知恵(あんざいちえ)を、バラエティだけでなくドラマや舞台でも活躍する椿鬼奴が演じる。年齢を重ねる中で感じる複雑な気持ちを青砥とともに分かち合う存在として、自然体で親しみやすいキャラクターが物語を彩る。椿はこれまで、『クレヨンしんちゃん超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』(2010年)にゲスト出演、『ゴーストバスターズ』(2016年)では日本語吹替え版キャストとして出演。映画への出演は、又吉直樹原作の『凜-りん-』(2019年)以来、6年ぶりとなる。

Netflixシリーズ「今際の国のアリス」(2020年)や『ゴールデンカムイ』(2024年)では身体能力を活かしたアクションの腕前を披露し、今年に入ってからも『少年と犬』(2025年)や『#真相をお話しします』(2025年)など様々なジャンルの作品に絶えず出演、現在はNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で土山宗次郎役として個性を光らせている栁俊太郎が演じるのは、青砥の働く印刷所の後輩・リリー。

青砥と元妻との間の息子・青砥健介(あおとけんすけ)を演じるのは、朝ドラ初出演となった「おちょやん」(2021年)に続き、現在放送中のNHK 連続テレビ小説「あんぱん」にも出演中の俳優・倉悠貴。今年の第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門正式出品で話題となった『恋愛裁判』(今冬公開)ほか、『ROPE』(2025年7月公開)、『隣のステラ』(2025年8月公開)にも出演が続き、今後の活躍に期待が高まる倉が、自由気ままな青年を演じる。

そして、『12人の優しい日本人』(1991年)以来、数々の作品に出演し、『アウトレイジ最終章』(2017年)で第39回ヨコハマ映画祭・助演男優賞を受賞したほか、近年では『罪の声』(2020年)や『劇映画孤独のグルメ』(2025年)など、あらゆる作品で唯一無二の存在感を放つ塩見三省は、青砥と須藤が通う焼鳥屋の大将・児玉太一(こだまたいち)を演じます。多くは語らないが、静かなまなざしで青砥と須藤の行く末を見守る役どころであり、物語に欠かせない存在である。

画像: 個性豊かな5名の新キャストが解禁!

<STORY>
妻と別れ、地元に戻って印刷会社に再就職し、慎ましく、平穏に日々を生活する、主人公・青砥健将(あおと けんしょう)。  
その青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子(すどう ようこ)は、夫と死別し今はパートで生計を立てている。  
お互いに独り身となり、様々な人生経験を積んだ二人は意気投合し、   
中学生以来、離れていた時を埋めていく――。  
ある日、アパートの部屋から月を眺めていた須藤。  
「お前、あのとき何考えてたの?」  
青砥にそう問われ、  
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね、ちょっと」  
そう答えた須藤。   
再び、自然に惹かれ合うようになった二人。  
やがて未来のことも話すようになるのだが・・・。

『平場の月』 
2025年11月14日(金)より全国東宝系にて公開 
出演:堺雅人 井川遥 坂元愛登 一色香澄 中村ゆり でんでん 安藤玉恵 椿鬼奴 栁俊太郎 倉悠貴 吉瀬美智子 宇野祥平 吉岡睦雄 黒田大輔 松岡依都美 前野朋哉 塩見三省 大森南朋  
原作:朝倉かすみ「平場の月」(光文社文庫)  
監督:土井裕泰 (『花束みたいな恋をした』『罪の声』『映画ビリギャル』)  
脚本:向井康介 (『ある男』)  
製作:映画『平場の月』製作委員会 
©2025映画「平場の月」製作委員会

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