凶悪犯に対して、逮捕状請求・逮捕・起訴・裁判などの手続きを省略して、警察官が犯罪現場で射殺する「特例射殺〈エンカウンター〉」。ラジニカーント主演で、警察官が行使する暴力に正面から疑義を突きつけるインド社会派アクション『銃弾と正義』(原題:Vettaiyan) が、9月5日に公開されることが決定。特報と場面写真が解禁された。

彼が放った銃弾は職権濫用か、それとも正義の鉄槌か——

『ムトゥ踊るマハラジャ』(1995年)により旋風を巻き起こし、第一次インド映画ブームの立役者となったラジニカーント。大ヒット作『ジェイラー』(2023年)に続く本作は、カースト差別問題を大胆な切り口で描いた『ジャイ・ビーム - 万歳ビームラーオ』(2021年)で高い評価を得た新進監督T・J・ニャーナヴェールと組み、警察官により行われる特例射撃〈エンカウンター〉をテーマとした犯罪ドラマ。
ヒンディー語映画界の大俳優アミターブ・バッチャンが、ラジニカーント演じる警視の行動に疑問を呈する法曹家として出演。インドを代表する2大俳優、“スーパースター”ラジニカーントと、“ビッグB”アミターブ・バッチャンのメガ・コラボレーションも話題となり、公開年タミル語作品3位のヒットとなった。

今回公開された特報で目を引くのは、ラジニカーント演じる警視アディヤンの激しいアクションシーン。また、アミターブ・バッチャンの他に、『バーフバリ』2部作(2015/17年)のラーナー・ダッグバーティや、『ヴィクラム』(2022年)のファハド・ファーシルなど実力派俳優たちも顔を見せている。

https://www.youtube.com/watch?v=VsN2WY4uAF0

【ストーリー】 
インド最南端のカンニヤクマリ県で勤務するアディヤン警視は、凶悪犯罪の捜査にあたり抵抗し反撃してくる犯罪者を迎え撃ち、その場で仕留めることをしばしば行い、“狩人”の異名をとる名物警察官。彼はある時、女性教師のレイプ殺人事件を知る。彼女は以前、教育現場をまきこんだ薬物汚染についてアディヤンに通報していた。女性教師殺人事件の特捜チームに参加したアディヤンは、犯人と思われる若い男の追跡を始める。一方、人権擁護委員会のサティヤデーヴはアディヤンの捜査手法を強い危機感をもって注視していた。2人はこの事件の捜査に関して正面から対決するが、やがてこの事件と、同時期に起きていた別の社会問題とのつながりが明らかとなっていく——。

『銃弾と正義』
9月5日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開
監督:T・J・ニャーナヴェール 
脚本:T・J・ニャーナヴェール、B・キルッティカー
撮影:S・R・カディル 
出演:ラジニカーント、アミターブ・バッチャン、ファハド・ファーシル、ラーナー・ダッグバーティ、マンジュ・ワーリヤル、リティカー・シン、ドゥシャーラー・ヴィジャヤン、キショールほか 
2024年/インド/タミル語/161分/原題:Vettaiyan/日本語字幕翻訳:大西美保/タミル語監修:小尾 淳/協力:安宅直子 
配給:SPACEBOX  
©Lyca Productions

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