ドラマ賞レースの新たな顔！ FXの軌跡

2025年のエミー賞では最多受賞スタジオに！

「フィラデルフィアは今日も晴れ」は2005年に始まったコメディ。フィラデルフィアにあるバーを舞台に常連（基本的にみんな酔っ払いなのはご愛敬）たちの会話を描くが、米国の社会問題を取り上げることも多い。舞台を限定したスタイルの「シチュエーション・コメディ」として、実は全米TV史上最長のロングランを記録中。今年7月に全米FXチャンネルではシーズン17に突入した。

また東京出身のヒロ・ムライ監督らが参加したコメディ「アトランタ」も批評筋から高い評価を受け、全4シーズンが作られた。

全米FXチャンネルでは映画好きも楽しめる「ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ」「ストレイン 沈黙のエクリプス」「ザ・オールド・マン〜元CIAの葛藤」も人気だ。

そして2025年9月に開催された第76回エミー賞では、真田広之が主演した歴史ドラマ「SHOGUN 将軍」が史上最多となる計18部門で受賞し、ジェレミー・アレン・ホワイト主演の「一流シェフのファミリーレストラン」が計11部門で受賞。FXはこの年、で同年最多の計36部門を受賞し、全米のTV・動画配信業界で頂点に立った。全米FXチャンネルの開局からちょうど30年。その道のりは長さ以上に険しかったはずで、すべてではなくともこれら魅力的な各タイトルを、ディズニープラスなどで楽しんでみてほしい。

そして今年、全米FXチャンネルでは人気SF映画シリーズから生まれたオリジナルドラマ「エイリアン：アース」や、イーサン・ホーク主演の「ザ・ローダウン（原題）」がスタート。今後は「SHOGUN 将軍」のシーズン２・３も大いに楽しみであり、世界中のドラマ好きは目を離すことができない。