大人向けのドラマ多数！ おすすめFX作品

ホラー「アメリカン・ホラー・ストーリー」（2011-）

社会のタブーに踏み込み“恐怖”を描く

「glee／グリー」の名製作者ライアン・マーフィーが、カルトな出世作「NIP/TUCK -マイアミ整形外科医-」でも組んだ全米FXチャンネルで発表。各シーズンで異なる物語を描いた“アンソロジー”形式のホラードラマ。各シーズン、幽霊屋敷、精神科病棟、魔女などホラーの伝統的な題材を取り上げつつ、そこに米国社会のタブーや闇を盛り込んだのはマーフィーらしい大胆な視点。シーズン12「～デリケート」に続き、シーズン13も製作予定。

スリラー「ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ」（2013-18）

敵国で暮らすスパイ夫婦はどんな選択を･･･?

1980年代の米国で暮らす、敵国ソ連のスパイコンビ、妻エリザベス（ケリー・ラッセル）と夫フィリップ（マシュー・リス）と子ども２人の日常を描いた、ユニークなスパイスリラー。一家の隣にFBI職員の家族が住んでいるというシニカルな設定が緊迫感とブラックユーモアを醸す。やがて時代は変わり、ソ連が無くなる中、エリザベスら一家は米国人（アメリカン）として生きるか、それとも…という激動の展開から目が離せなくなる。

サスペンス「FARGO／ファーゴ」（2014-）

毎シーズン物語が異なるサスペンス

鬼才コーエン兄弟が1996年に放った映画をドラマ化。各シーズンで物語が異なる“アンソロジー”形式の犯罪サスペンス。“実話に基づく”という導入部で始まるが実はフィクション、という遊び心も映画版から継承。マーティン・フリーマンらが出演したシーズン1は2006年、キルスティン・ダンストが主演したシーズン２は1979年、ユアン・マクレガーが主演したシーズン３は2010年を舞台に。豪華キャストと独自のセンスを楽しめる傑作。

SFホラー「ストレイン 沈黙のエクリプス」 （2014-17）

デル・トロが紡ぐ吸血鬼×感染ホラー

『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』など、ファンタジーの名手であるギレルモ・デル・トロ監督が初めて挑んだドラマ。ドイツからニューヨークに来た航空機で、ほとんどの乗客・乗員が謎の死を遂げる。疾病予防管理センター（実在する）のエフ（コリー・ストール）はそこに積まれたヴァンパイアの棺が原因だと考えるが…。デル・トロ監督自身が手掛けた第1話から迫力もスケールも満点。監督のファンなら必見だ。

犯罪劇「アメリカン・クライム・ストーリー」（2016-）

毎シーズン著名な事件をドラマ

名製作者ライアン・マーフィーがやはり“アンソロジー”形式で実際の犯罪を再現。シーズン1「～O・J・シンプソン事件」は元プロアメフト選手シンプソン（キューバ・グッディング・ジュニア）が妻を殺したと疑われた事件、シーズン２「～ヴェルサーチ暗殺」は名デザイナーのヴェルサーチをゲイの青年（ダレン・クリス）が殺した事件、シーズン３「～弾劾裁判」は、当時の米大統領クリントンがセクハラで訴えられた事件を題材に。