ギャレス・エドワーズ監督がこだわったのは<リアル>なスケール感!
1993年、巨匠スティーヴン・スピルバーグによって誕生した『ジュラシック・パーク』。それまで誰も見たことがない恐竜たちのリアルでスリリングな映像は、世界中を大興奮させた。2015年には更にスケールアップした『ジュラシック・ワールド』が登場。再び世界を熱狂させ、シリーズ全6作の累計世界興行収入が9400億円以上を突破する驚異的な記録を打ち立てている。そんな初の女性主人公で、秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット役を演じるのは、アクション界の女王スカーレット・ヨハンソン。さらに、アカデミー賞を2度受賞の名優マハーシャラ・アリと、大ヒット作『ウィキッドふたりの魔女』のジョナサン・ベイリーも参戦。
メガホンをとるのは、恐るべき才能で注目を集めるギャレス・エドワーズ。また脚本家デヴィッド・コープが、28年ぶりにシリーズへのカムバックを果たす。そして製作総指揮として彼らを束ねるのは、もちろん巨匠スティーヴン・スピルバーグ。
シリーズ過去作である『ジュラシック・パーク』や『ジュラシック・ワールド』第1作・第2作では、多くの恐竜登場シーンがハワイ・クアロアランチで撮影されてきた。しかし本作では、エドワーズ監督がロケーションに徹底的にこだわり、タイ、イギリス、マルタなど、世界各地の多彩な場所に“恐竜たちの世界”を出現させた。
監督のギャレス・エドワーズは、「本作で特にこだわったのがロケ地の撮影です」と語っており、美しく広がる海、険しい崖、青々とした緑が生い茂る草原など、迫力ある大自然の風景が映し出されている。ダンカン・キンケイド役のマハーシャラ・アリは「とてもよかったのは日常生活から切り離されたことです。あらゆるロケ地が個性的で映画に彩りを添えてくれました」と撮影を振り返り、主人公ゾーラ・ベネット役のスカーレット・ヨハンソンも「見応えある場面が本作に質感を加えます」と語り、世界各地の多彩なロケーションが作品に奥行きとリアリティを与えていることがうかがえる。
セットではなく実際のロケ地で撮影されたからこそ実現した、圧倒的なスケールとリアリティあふれる自然描写が恐竜たちの存在をリアルに感じさせてくれる。壮大な自然を舞台に、製作スタッフやキャストが身を投じて挑んだロケ撮影。今回は、各地で撮影されたロケ地と、その舞台裏に秘められた“リアル”なこだわりに迫っていく。
映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』特別映像【壮大なロケーション撮影】<8月8日(金)全国ロードショー>
www.youtube.com<タイ>恐竜が生息する”禁断の島”サン・ユベール島

本作の舞台となる、恐竜たちが生息する“禁断の島”サン・ユベール島の撮影には、原始の自然が残るタイが選ばれた。ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)一行がサン・ユベール島に上陸する場面は、タイ南部トラン県にあるクラダン島のサンセット・ビーチで撮影。手つかずの自然が残るそのロケーションは、まさに物語の幕開けにふさわしい舞台となっている。そのほかにも、デルガド一家がTレックスと遭遇するスリリングなシーンは、タイ国内の水没採石場など2カ所で撮影され、地上最大級の草食恐竜ティタノサウルスの群れに出くわす場面も、迫力ある自然環境を背景に描かれている。
本作の脚本を手がけたデヴィッド・コープが構想した島のビジュアルは、岩場の浅瀬からマングローヴの沼地、海岸沿いの洞窟、草原、滝、そして石灰岩の険しい崖まで、まさに恐竜が生息していそうな熱帯地形が広がるものだった。ロケ地候補として、ドミニカ共和国、モーリシャス、パナマ、コスタリカなどが検討されたが、最終的にギャレス・エドワーズ監督の強い推薦で、自身の前作『ザ・クリエイター/創造者』の撮影地でもあるタイが選ばれた。プロデューサーのパトリック・クローリーは「その風景を見た瞬間、これだ!と思いました」と語り、スティーヴン・スピルバーグにも写真を送ったところ、「ここしかないな」と即答があったという。壮大な自然に抱かれたロケーションは、恐竜たちの存在をよりリアルに浮かび上がらせ、観客をかつてない「ジュラシック」の世界へと引き込んでいく。
<イギリス>インジェン社の複合施設の廃墟

劇中でサン・ユベール島に残された、かつて恐竜のDNA研究を行っていたインジェン社の廃墟施設は、イギリスのスカイ・スタジオ・エルストリーにある3つのスタジオで撮影された。孵化室や解剖室、地下へと続く複雑なトンネルなどが精緻に再現されており、過去の“ジュラシック計画”の痕跡が生々しく息づいている。別のスタジオには、古代文明を思わせる寺院内部のセットも制作された。アステカやマヤの建築様式からインスピレーションを得たデザインで、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のプロダクションデザインからの影響も感じさせる。
また、インジェン社が拠点としていた村もスタジオ内に再現。ガソリンスタンドや併設のコンビニの棚には、インジェン・ブランドの製品が並ぶ。物語上は長らく放置され浸水していたという設定のため、美術チームは湿気による劣化や経年変化を丁寧に加え、リアリティを追求した。さらに、デルガド一家がTレックスと遭遇するシーンは、イギリスのリー・バレー・ホワイト・ウォーター・センターで撮影された。実際の急流を使い、臨場感あふれる映像が作り上げられている。
<マルタ>モササウルスが生息する海洋シーン

モササウルスによる襲撃が描かれる重要な海洋シーンは、地中海に浮かぶマルタ共和国で撮影された。ゾーラ率いる精鋭チームが乗る<エセックス号>、そして船旅中に遭難したデルガド一家を乗せた<マリポーサ号>はマルタで実際の船を調達し、美術チームの手によって大規模な改修が施された。さらに、撮影用としてそれぞれの精巧なレプリカも制作された。デッキの備品や金具など、細部に至るまで本物を忠実に再現しており、美術チームの高い技術とこだわりが随所に光っている。これらの船は、マルタ・フィルム・スタジオにある巨大な油圧式ジンバルに設置され、水槽の深さを変化させながら行われた水中での複雑なシークエンスも、この設備により安定かつ正確な撮影が可能となった。壮大な海上のドラマと恐竜による緊迫感を支える、まさに縁の下の力持ちとも言える撮影環境である。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』
8月8日(金) 全国ロードショー!
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:デヴィッド・コープ
出演:スカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリー、ルパート・フレンド、 マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ルナ・ブレイズ、デヴィッド・ヤーコノ、オードリナ・ミランダ、 フィリッピーヌ・ヴェルジュ、 ベシル・シルヴァン、 エド・スクライン
配給:東宝東和
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