うだる暑さに負けたくない!ということで、気分が高まる映画音楽を、公開中の話題作の監督たちやSCREENおなじみの映画ライターの皆さんに聞きました。どれもマニアックな選曲ばかりです。(インタビュー・文/ほりきみき(白石晃士、背筋)、スクリーン編集部(ギャレス・エドワーズ、デヴィッド・コープ、オズグッド・パーキンス)/デジタル編集・スクリーン編集部)

撮影中に流すほどお気に入り!『ゴジラ-1.0』の「Hope」

画像1: あの人たちに聞いてみた!テンションの上がる映画音楽

ギャレス・エドワーズ(公開中『ジュラシック・ワールド/復活の大地』監督)

「今回の映画(『ジュラシック・ワールド/復活の大地』)でティタノサウルスにジョナサン・ベイリーが触れるシーンがありますよね。あのシーンは割と即興で撮ったのですが、エモーショナルな場面なので『ゴジラ-1.0』の「Godzilla‐1.0 Hope」という曲を流しながら撮影していたんです。短い曲なので、20分くらいの撮影時間の最中に何度も何度も繰り返して流していましたよ。」

特にお気に入りは『風立ちぬ!』久石譲の音楽はファビュラス!

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デヴィッド・コープ(公開中『ジュラシック・ワールド/復活の大地』脚本) 

「やっぱりジョン・ウィリアムズの音楽と言いたくなりますね。『風立ちぬ』など久石譲さんの音楽も好きです。ファビュラスですよね。それとトレント・レズナー&アティカス・ロスの音楽も好きですよ。」

NOW SHOWING 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

画像: 『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

恐竜映画の金字塔『ジュラシック・パーク』(1993)から続く「ジュラシック」シリーズの最新作。製薬会社の依頼で秘密工作の専門家ゾーラ(スカーレット・ヨハンソン)は仲間らと共に、「ジュラシック・パーク」の極秘研究施設があった島へ足を踏み入れる。陸・海・空の3大恐竜のDNAを手に入れるべく任務を進めるが……。

全国公開中/配給:東宝東和
©2025 Universal Studios.All Rights Reserved.

『時計じかけのオレンジ』の音楽がお気に入りなんだ

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オズグッド・パーキンス(9/19公開『THE MONKEY/ザ・モンキー』監督)

「スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』の音楽が大好きなんだ。あの作品のサウンドトラックのレコードをずっとずっとかけているよ。」

COMING SOON 『THE MONKEY/ザ・モンキー』

画像: 『THE MONKEY/ザ・モンキー』

『THE MONKEY/ザ・モンキー』

原作はスティーヴン・キングによる短編。行方不明になった父親が遺した、ぜんまいじかけの猿の人形を見つけた双子の兄弟。猿がドラムをたたく度、誰かが死ぬことに気づいた二人は人形を封印する…。それから25年後、再び惨劇が始まる。大人になった双子を、ドラマ版「ジェントルメン」などのテオ・ジェームズが演じる。

9月19日(金)より新宿ピカデリー他全国ロードショー/配給:KADOKAWA
© 2025 C2 MOTION PICTURE GROUP, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ジョルジオ・モロダー版『メトロポリス』の「Machines」は「やったるぜ!」となります!

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白石晃士(公開中『近畿地方のある場所について』監督)

「この作品はなかなか見られないのですが、2013年のカナザワ映画祭でジョルジオ・モロダー版が上映されたとき、モノクロ映像にこの曲(「Machines」)が掛かって、「何だ!!」という感じでテンションが上がりました。これを聴きながら脚本を書いていると「よし、やったるぜ!」という気持ちになります。好きな映画音楽をまとめて5時間4分の「ベストオープニングサウンドトラックス」というプレイリストを作りましたが、この曲はリストの最後に入れてあります。ちなみにリストの最初は『スカーフェイス』の「トニーのテーマ」。これもジョルジオ・モロダーの曲です。」

「始まるぞっ!」というワクワク感が映画会社のオープニング曲にはあります!

画像5: あの人たちに聞いてみた!テンションの上がる映画音楽

背筋(公開中『近畿地方のある場所について』原作)

「一番テンションが上がるのは「テッテレーテテテテッテレテテテッテテテテッテレー♪」ですね(「20世紀FOXのファンファーレ」)。映画館の大音量で映画会社のオープニング曲を聞くとワクワクというか「さぁ映画が始まるぞ!」と思って気持ちが高揚してきます。それぞれの会社ならではの感じが出ていて、Dolbyの「ぶぉ〜ん」というのも好きだし、ブラムハウスの新しいオープニングロゴもすごく好きですが、あえて1つ挙げるなら、20世紀FOXですね。」

NOW SHOWING 『近畿地方のある場所について』

画像: 『近畿地方のある場所について』

『近畿地方のある場所について』

行方不明になったオカルト雑誌の編集者。同僚の編集部員は女性記者とともに行方を捜すうちに、恐るべき事実に辿りつくが・・・・・・白石晃士監督ファンを公言する背筋がWeb小説サイト・カクヨムに投稿し、累計2300万PVを超えるヒットを記録した同名小説を白石監督が実写化。原作の叙述トリックを映画ならではのラストとし、新たな恐怖を生み出したモキュメンタリー形式のホラー作品である。主演は菅野美穂、赤楚衛二が務める。

全国公開中/配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025「近畿地方のある場所について」製作委員会

VHSが擦り切れるほど観た『ミーン・ストリート』の「Be My Baby」

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山下敦弘(公開中『リンダ リンダ リンダ 4K』監督)

「テンションの上がる映画音楽といえば大学生の頃『ミーン・ストリート』のオープニング(だけ)をやたら繰り返し観てました。リトルイタリーの風景を少しコマを落としたザラつくフィルムの質感で撮影し、そこにザ・ロネッツの「Be My Baby」が流れる。曲の入りの気持ち良さと、NYの日常の何気なさが心地良く、当時の自分はVHSのテープが擦り切れる(大袈裟)くらい観てました。それと『ドゥ・ザ・ライト・シング』のオープニング曲「Fight The Power」でテンション上がってましたが、たぶん当時の自分はNYのストリートを扱った映画に夢中だったんだと思います。」

NOW SHOWING 『リンダ リンダ リンダ 4K』 

画像: 『リンダ リンダ リンダ 4K』

『リンダ リンダ リンダ 4K』 

文化祭を目前に分裂してまった高校生バンド。残された3人のメンバーは、急遽、ボーカルとして韓国からの留学生を引き入れる。「THE BLUE HEARTS」の曲をカバーすることになった4人は、本番までの3日間、練習に励みながら友情を深めていく。出演に、ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織。公開20周年を迎え、4Kデジタルリマスター版として再上映。

全国公開中/配給:ビターズ・エンド
© 「リンダ リンダ リンダ」パートナーズ

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