Photo by Vivien Killilea/Getty Images for IMDb
実写版『ヒックとドラゴン』で数多くの候補者の中からヒック役を射止めた新星メイソン・テムズは、2007年7月10日、アメリカ・テキサス州の生まれで現在18歳。幼いころは姉とともにバレエに親しみ、2013年頃から2016年頃までプロのバレエ団のツアーに同行。「くるみ割り人形」にダンサーとして出演したことも。(メイソンの発言によれば、姉のブルック=マディソン・テムズは今もプロのバレエダンサーとして活躍中とのこと。)
メイソンの本格的な演技デビューは、登場人物の幼少時を演じた、2019年のApple TV+のSFドラマ「フォー・オール・マン・カインド」。その後、2021年のスリラー映画『ブラック・フォン』で一躍注目を集めることに。長編映画初出演となった同作もまた、オーディションで何百人という候補の中から監督のスコット・デリクソンに抜擢されたもの。その期待に応えるように、名優イーサン・ホーク演じる児童誘拐犯と対峙する主人公フィニーを熱演。黒電話で繋がった被害者たちの想いを受け継ぎ成長していくという難役を見事に演じ切り、サターン賞の若手俳優部門賞候補になるなど高い評価を受けた。イーサンも海外のインタビューで「彼はとても遊び心があり、演技に真剣に取り組んでいる。僕たちは一緒に遊びながら演じているんだという感覚が伝わってきた」とその演技と自身との相性の良さを絶賛している。

2019年ころのメイソン
Photo by Presley Ann/Getty Images
『ブラック・フォン』以降も、メル・ギブソンと共演したホラーアドベンチャー『Monster Summer(原題)』(24)、高校を舞台にした、Netflixの学園コメディ『フレッシュ?!イン・ハイスクール』(24)など着々とキャリアを重ね、そしてついに超ビッグコンテンツ「ヒックとドラゴン」の実写版に抜擢。映画が公開されるや、その魅力はさらに知れ渡ることとなり、Instagramのフォロワー数は220万人を突破。今後は、人気バンドグリーン・デイをテーマにした『New Years Rev(原題)』や、『ブラック・フォン』の続編などの北米公開を控えているほか、『ヒックとドラゴン』の続編製作も決定済み。輝かしい道を歩み出したメイソンの旅路にこれからもまだまだ目が離せないっ!
新星ふたりの相性の良さが伝わる! メイソン・テムズ&ニコ・パーカー インタビュー
“ヒック役をどうしても演じたかった。憧れのヒーローの1人だったからね” (メイソン)
“役に決まったという電話をもらった時は、驚いて言葉が出なかった”(ニコ)

Photo by Dave Benett/WireImage
──本作品のオファーを受けた時、どんな気持ちでしたか?プレッシャーなどは感じましたか?
ニコ「プレッシャーは感じた。こういう仕事にはつきものだけど。このシリーズには熱心なファンがたくさんいるから、彼らが誇りに思うような作品にしないとね。だからこそベストを尽くして演じたいと思った。でも、最初は選ばれたことが嬉しくて有頂天。役に決まったという電話をもらった時は、驚いて言葉が出なかった。頭の中が真っ白になって。電話を切ってから、ようやく我に返れた。とにかく最初のうちは、ただ喜んでいたけど、配役が発表された時『大変なことになった』と初めて思った」
メイソン「僕も同じだったよ。ヒック役をどうしても演じたかった。憧れのヒーローの1人だったからね。演じるのは楽しかったけど、プレッシャーもあった。シリーズの熱心なファンがたくさんいるから、彼らに喜んでもらえるようにヒックという人物を僕なりに精いっぱい演じた。不安はあったけど、楽しかったよ」
──あなた方がドラゴンに乗って飛ぶシーンは、特殊な方法で撮影していたのでしょうか?
ニコ「ジンバルという装置の上に乗って撮影したの。細かな動きを表現できる特別仕様の装置だった。人の手で操作できるようにもプログラムされていて、同じ動きでも少しずつ違うから、本当に生きているドラゴンのようだった。見た目も素晴らしいし、演技しやすかった。まるで生きているような反応をするから。予想できない動きをすることも、演技の上では大事。撮影中の様子はおかしな光景に見えると思う。グリーンスクリーンの前でドラゴンの上に座るなんて変でしょ?でも、その撮影によってCG製作に必要なキービジュアルが出来上がる。その映像を土台として視覚効果を加えるの。(メイソンに向かって)追加はある?」
メイソン「それ以上の説明は無理だ(笑)。君の説明が完璧すぎる」
ニコ「あまり自信がないけど……」
メイソン「たぶん、大丈夫!」
──この映画を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。
ニコ「日本のみなさん、こんにちは。『ヒックとドラゴン』をお楽しみに。観ていただけたら嬉しいです。いつか日本にも行きたいな」
メイソン「撮影は楽しかったよ」
ニコ「どの部分が?」
メイソン「そうだな、ニコ・パーカーとの共演かな」
ニコ「私はメイソン・テムズとの共演だね」
──実際にドラゴンに乗ることができたとして、日本に行けるとしたら?
メイソン「この宣伝ツアーで日本に行きたかったな」
ニコ「私も」
メイソン「残念だね」
ニコ「京都に行きたい」
メイソン「遊びに行こう」
ニコ「最高の旅になるだろうね」