アニメーション映画三部作に続き、実写版でもストイックを演じるバトラー。よりリアルな演技にすることができたと語ります。(文・スクリーン編集部/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Photo by Kevin Winter/Getty Images

“今回の役では最高の衣装を用意してもらった。僕が実際より3倍ぐらい大きく見えるんだ ”

──実写版『ヒックとドラゴン』でも、あなたはアニメーション版と同じくストイックを演じています。声の演技とカメラの前の演技はもちろん違うと思いますが、最も異なると感じた点は何でしょうか。

「アニメーション版の収録の時には、1日3〜5時間スタジオに入って収録をしたんだ。数カ月に1度のペースでね。ところが、今回は1日12〜14時間以上ストイックを演じていた。9週間、ずっとだ。 体の大きいストイックになりきって 、鎧を身につけて過ごし、常にバイキングに囲まれている。だからこそ、リアルな演技が可能になったと思うよ。役の大きさを楽しみながら、より真実味のある人間らしい感情を込められたんだ。この回答、キマッたでしょ。もう1回同じ質問を聞いてよ(笑)」

──(笑)ストイックは最強のバイキングですよね。実写版の撮影にはどんな準備を?

「衣装の存在が大きいよ。今回の役では最高の衣装を用意してもらった。僕が実際より3倍ぐらい大きく見えるんだ。ただし、重さは40キロぐらいある。まるで女性1人を担いでいるようなものだから、12時間着ているのは大変なことだ。だから、まず重しが付いたベストを着て、10分、20分、30分ごとに重さをどんどん増やしていき、衣装が重くても立っていられるようにしたんだ。僕自身にはしんどい重さだったが、ストイックにはこの重さは普通だからね。よりリアルな演技のために努力をしたよ」

──ドラゴンのシーンは視覚効果が見事でしたし、セットも素晴らしいです。あなた自身は、この映画の撮影中にどんなシーンが最も印象に残りましたか?

「映画にはスピーチのシーンがある。バイキングたちの前で僕が演説するんだ。『厳しい戦いになるぞ』とね。ユーモアを交えながら熱く語り、仲間たちを鼓舞するのさ。すばらしいエネルギーにあふれた撮影になったね。バイキングの歴史と伝統を解き明かしながら、仲間たちを笑わせて雄叫びを上げさせる、ストイックらしいシーンだよ。男たちに、こう言うんだ。『さあ 頼むぞ!お前、そしてお前も一緒に戦おう』とね。監督のお気に入りのシーンでもあるんだ。楽しい撮影だったし、すばらしい映像になったよ」

──もし、ドラゴンに乗って日本まで飛べるとしたら、行ってみたいところは?

「京都かな。前にも訪れたが、美しい所だった。もちろん、日本中を飛び回れたら最高だね。東京を上から見るのも楽しそうだ。東京の上空をドラゴンが舞う光景も見てみたいね。かなりカッコいいと思うよ。ドラゴンで飛び回って、あちこちショッピングもしたいな」

──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本の皆さん、ジェラルド・バトラーです。実写版『ヒックとドラゴン』をお楽しみに!冒険と驚きに満ちた物語なんだ。最高に感動的で楽しい作品になっているよ。芸術性と創造性に満ちたすばらしい作品だから、クールなアートを愛するあなたたちにぴったりだよ!」

ジェラルド・バトラー プロフィール

1969年11月13日、英国スコットランド、グラスゴー生まれ。グラスゴー大学で法律を学ぶが、俳優スティーヴン・バーコフと出会い、彼が演出する舞台に出演したことから演技の道へ。アニメーション版「ヒックとドラゴン」三部作(10・14・19)でも、ストイックのボイスキャストを担当していた。新作は『グリーンランド―地球最後の2日間―』(20)の続編で、2026年1月に全米公開が予定されている。

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