実在の心霊研究家夫妻が体験した怪事件を描く「死霊館」シリーズを締めくくる物語となる『死霊館 最後の儀式』がついに日本上陸。エドとロレインのウォーレン夫妻が最後に挑む最凶の心霊事件とは? 本作のクローズアップと共に、全9作からなる“「死霊館」ユニバース”から、実際に起きた怪事件を基にした必見ホラーまで、『最後の儀式』をパーフェクトに味わうためのファイナル特集をお送りします。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『死霊館 最後の儀式』より © 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ウォーレン夫妻が最後に挑んだ最凶の事件とは?
呪われた鏡に宿る邪悪な存在が狙う真のターゲットは?

実在した心霊研究家のウォーレン夫妻が体験した人知を超える怪事件を基に、「ソウ」シリーズなどを手掛けたジェームズ・ワンが映画化し、世界中で大ヒットを記録した「死霊館」シリーズ。さらにここから派生した「アナベル」「死霊館のシスター」シリーズを加え、全9作からなる「死霊館」ユニバースの最凶のフィナーレを飾る最新作が日本上陸。1986年にペンシルベニアで起きた「呪われた鏡」にまつわる超常現象に見舞われた平凡な家族の物語をベースに、ウォーレン一家の娘ジュディも巻き込んで、邪悪な悪魔の恐るべき狙いが明かされていく。

本作の監督を務めるのは前作『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』に続きマイケル・チャヴェスが担当し、彼は製作総指揮も兼任。製作には第1作を監督して以来、「死霊館」ユニバースに常に携わってきたジェームズ・ワンがピーター・サフランと共同で当たる。エドとロレインのウォーレン夫妻に扮するのはシリーズを通しておなじみのヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンの2人。彼らを囲んで、ジュディ役には新人ミア・トムリンソン、彼女の婚約者トニー役には『ボヘミアン・ラプソディ』のベン・ハーディが扮し、旧知のゴードン神父役でスティーヴ・コールターが再登場する。

「死霊館」ユニバースが打ち立てた記録

「死霊館」ユニバースの生みの親であるジェームズ・ワンが監督した第1作『死霊館』は2013年に全米公開され、続いて2016年には続編『死霊館 エンフィールド事件』、2021年には第3弾『死霊館 悪魔のせいなら、無罪』が公開となり、軒並み大ヒット。さらに「死霊館」ユニバースは拡大を続け、シリーズの劇中に登場する呪われたアナベル人形が人々を恐怖の世界に誘う「アナベル」シリーズ3作、『エンフィールド事件』に登場する悪魔のシスター“ヴァラク”の戦慄のルーツに迫る「死霊館のシスター」シリーズ2作といった作品群を生み出し、これらによって形成される“「死霊館」ユニバース”は世界興行収入累計3000億円を越える一大フランチャイズとなった。

あらすじ

1986年の米ペンシルベニア州。信心深い大家族のスマール家では、堅信礼を迎えた次女ヘザーがお祝いに祖父母が蚤の市で手に入れた木彫りのフレームで囲まれた古く大きな鏡をプレゼントされた。しかしその日からスマール家には怪異な事態が頻発。長女ドーンとヘザーはプレゼントされた鏡に異常を感じ、家族に内緒でこれを処分するが、逆にその行為が事態を悪化させてしまう…。

画像1: あらすじ

その頃、心霊研究家のエドとロレインのウォーレン夫妻は、悪霊祓い活動を引退し主に各地で公演活動などをしていた。2人の愛娘ジュディは20歳を越えたが、彼女が幼いころから持つ母譲りの霊視能力はますます鋭くなっていた。そんなジュディは愛するトニーと婚約し、幸福の真っただ中。そんな時、旧知のゴードン神父が夫妻の力を頼る家族がいることを告げてくる。それは「呪いの鏡」に取り憑かれたスマール家で、数々の怪現象に襲われた一家全員が疲れ果てていた。夫妻は引退を理由に一度は断るものの、実はその鏡は夫妻の忘れられない過去の事件にも大きな関りを持つ忌まわしい存在だったことが判明する。そしてその鏡が狙う本当のターゲットを知った時、ウォーレン夫妻は危険な「最後の儀式」に挑むことを決意する…!

画像2: あらすじ

最凶の心霊事件に挑むキャラクター

右:エド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)、左:ロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)

エド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)
カトリック教会が公認した唯一の聖職者ではない悪魔研究家。1960年代から活躍。

ロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)
夫エドと共に心霊事件調査を行う。彼女自身は強い透視・霊視能力を持っている。

ジュディ・ウォーレン(ミア・トムリンソン)

ジュディ・ウォーレン(ミア・トムリンソン)
エドとロレイン夫妻の愛娘。彼女も母譲りの能力を持つようで、事件に巻き込まれる。

トニー・スペラ(ベン・ハーディ)

トニー・スペラ(ベン・ハーディ)
ジュディのボーイフレンドで、彼女と婚約の許可をエドに言いだそうとするが…。

COLUMN スマール家の心霊事件

マイケル・チャヴェス監督によれば、今回の映画の基になったのは、ウォ−レン夫妻が関わった、ペンシルベニア州ウェストピットストンに住むスマール一家に80年代半ば〜90年代に起きた怪異事件。三世代が一緒に暮らしていたこの一家に最初に異変が起きたのは、娘の堅信礼の日で、天井の照明が落ちてきたくらいのものだったが、日に日に現象はエスカレート。次第に心霊現象は無視できないレベルにまでなった。この事件は91年にTV映画(「The Haunted」)にもなって、ジェームズ・ワンはその作品で初めてウォーレン夫妻を知ったそうで、ワンはこの物語は夫妻にとって重要な意味がある作品に相応しいと思えたのだそう。

『死霊館 最後の儀式』
2025年10月17日(金)公開
アメリカ/2025年/2時間15分/ワーナー・ブラザース映画配給
監督/マイケル・チャヴェス
出演/ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ミア・トムリンソン、ベン・ハーディ

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