〈シスター・ヴァラク・シリーズ〉
「死霊館」ユニバースのすべての恐怖の始まりはルーマニアの修道院にあった。悪魔のシスター、ヴァラクとは何者?
ルーマニアの修道院に隠された恐るべき秘密とは?
『死霊館のシスター』(The Nun / 2018)
1950年代前半、ルーマニアの人里離れた修道院で一人の若きシスターが、キリスト教では大罪に当たる自らの命を絶つ。謎が多いこの件の捜査のために、バチカンの指令を受けたバーク神父と見習い修道女アイリーンがこの修道院にやってきた。2人は亡くなったシスターの遺体を見つけた村人フレンチと共に捜査を開始するが、やがて彼らは、この修道院に隠された秘密と共にこれまで聞いたこともない邪悪なパワーの存在を突き止めていく。その邪悪な存在とは、シスター・ヴァラクという悪魔の尼僧だった。バークとアイリーンは決して関わってはならなかった恐るべきヴァラクと対峙することになる…。ヴァラクは『エンフィールド事件』で先に「死霊館」シリーズに登場し、本作でその正体が明かされる。
『死霊館のシスター』デジタル配信中
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
©2018 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
復活したヴァラクと再び対峙するアイリーンの運命は?
『死霊館のシスター 呪いの秘密』(The Nun II / 2023)
『死霊館のシスター』の続編で、前作の数年後が舞台になっている。修道女アイリーンは奇跡的にヴァラクを退散させたと思っていたが、バチカンの司教からヴァラクが復活したことを告げられる。バーク神父が死去していたため、やむなく単身で怪事件のあった南仏の教会に向かうアイリーン。ヴァラクはルーマニアから西へ西へと移動しているようだ。彼女を慕って後を追って来た修道女デブラと共に調査を始めたアイリーンは、ヴァラクの目的が「聖ルチアの目」という聖遺物であることを突き止めるが、そんな彼女たちに思わぬ人物に身を潜めていたヴァラクの魔手が近づきつつあった…。ちなみにエピローグでは心霊研究家ウォーレン夫妻が登場し『エンフィールド事件』との繋がりを匂わせる。
『死霊館のシスター 呪いの秘密』デジタル配信中
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング
権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
The Nun II © 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
番外編『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』とは?
ジェームズ・ワンが製作総指揮を担当し、マイケル・チャヴェスが初監督したホラーだが、本作の公開後、チャヴェスが「死霊館」ユニバース作品ではないと否定。同じ世界観を持つシリーズ外の作品となっている。同じ世界観というのは、この作品の中に『アナベル 死霊館の人形』に登場したぺレス神父が登場していることで示されていた。
ちなみに本作の舞台設定は1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは、子供が危険に晒されているという母親パトリシアから不吉な警告を受ける。それは17世紀のメキシコで、夫の浮気に嫉妬した女が我が子を溺死させ、自らも川に身を投げたという有名な伝説に出てくる「ラ・ヨローナ」の呪いに襲われるというものだった。ほどなくしてアンナと子供たちは、ある女の泣き声を聞いてしまい、その日から数々の恐ろしい現象に見舞われる。泣き女の呪いから生き延びるためには決して水に近づいてはならない…!
世界を震撼させた「死霊館」ユニバースはこの順番で見よう!
一つの作品が別の作品と絶妙に結びついている「死霊館」ユニバース。ではどの順番で見るのが正しい? 映画の舞台設定から時代変遷を考えてみると以下のように見ていくと映画の世界観の流れがわかりやすいかもしれません(年は舞台設定)。
1952年 ▶『死霊館のシスター』
1956年 ▶『死霊館のシスター 呪いの秘密』
1958年 ▶『アナベル 死霊人形の誕生』
1970年 ▶『アナベル 死霊館の人形』
1971年 ▶『死霊館』
1972年 ▶『アナベル 死霊博物館』
1977年 ▶『死霊館 エンフィールド事件』
1981年 ▶『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
1986年 ▶『死霊館 最後の儀式』