「オッドタクシー」タッグが贈る、“⼤逆転”に⼈⽣を賭けた、ある男の愛の物語。映画『ホウセンカ』にて、生まれたてと死にかけの人間だけが声を聞くことができる喋るホウセンカの声をピエール瀧が担当。物語の軸を担う不思議な役を一定の距離感と独特な解釈でアプローチする様子が窺えた。
(撮影/久保田司 取材・文/柳真樹子)
画像: ――ほんとだ(笑)。

――阿久津とホウセンカの会話が面白かったです。

ホウセンカのセリフは、なんとなく毒に聞こえるのですが、実は毒でもなくツッコミでもなく。感情とかいろんなものを抜いた上で、とてもシンプルなことを言っているんですよね。それが、受け取る人の置かれている状況で毒にも感じる。例えば、死にそうな人に向かって「生き物ってしんどいよね」と言ってましたが、そりゃそうだと。辛辣に聞こえますが、そうでもなかったりするんです。

――ホウセンカのセリフで好きなところとかありますか?

具体的なところを言うのは避けますが。ホウセンカの言う言葉って、チベット密教の輪廻転生のことを言っているのかと思えたり、量子物理学の仕組みを話しているのかとも捉えられたり。色んな解釈にも受け取れるセリフが出てくるところが好きですね。

――瀧さんから見て、阿久津の人生に共感するところはありますか?

阿久津と那奈が暮らし始める1987年の頃、その前の1986年はちょうど自分も高校を卒業して東京に上京した頃なんですよね。なので、引っ越してきて箱を開ける感じとか、チーンと鳴る緑色の真四角の電子レンジの音とか。なんでもないような生活をしていたのを思い出します。

――改めて出来上がりを観ての感想はいかがでしょう。

どんなお客さんがどんな感覚で観に来られる映画なんだろうと興味深いです。間口が広いというか、これを観て、どう感じたかは語り合い甲斐のある映画だと思いました。「結局、ホウセンカって何だったの?」という話でもひと盛り上がりできるのかも。観る人によってホウセンカの扱いが変わる感じはありますね。

――劇中のテーマが人生の大逆転。最近、瀧さんが大逆転したことは?

今年、うちの草野球チームが、最終回の自分たちの攻撃で、1イニングに8フォアボールを取って6点差をひっくり返して勝つという大逆転がありました。今シーズンの草野球リーグの開幕戦で。向こうのピッチャーが突然、大乱調を起こして8個フォアボール出すというまさかの展開(笑)。草野球らしい大逆転でした。

――それは大逆転ですね。

草野球の現場では、そういった大逆転は割とポップに起こりますね。

――今回は喋るホウセンカですが、身の回りで、人間以外で喋ってみたいものはありますか?

ネコですかね。ウチにはネコが2匹いるんですが、何を考えてるのか分からない部分があります。ネコには聞いてみたいですね。

――どういった場面で?

「このカリカリどう?」とか「何で今噛んだん?」とか(笑)。ウチのネコは急に吐くことがあるので、吐きたい時は先に言って欲しい(笑)。ソファカバーの上とかはマジで止めて欲しいんですよ(笑)。

――最後にSCREENは映画媒体なので、最近ご覧になった作品を挙げていただきオススメポイントを教えて欲しいです。

映画ではないのですが、Netflixドラマの「アドレセンス」ですかね。前情報なしで観てもらうのがオススメ。全4話なので、ちょうどよく観れますが、途中であることに気づいたところから、途方もなくぐったりするのでぜひ観て欲しいです(笑)。

ピエール瀧
生年月日:1967年4月8日
出身地:静岡市
電気グルーヴのメンバーとして活動。

<近年の主な出演作>
映画『宝島』(25年)
Netflix映画『新幹線大爆破』(25年)
映画『水平線』(24年)
映画『福田村事件』(23年)
Netflixドラマ「地面師たち」(24年)
ドラマ「忍びの家 House of Ninjas」(24年)
ドラマ「サンクチュアリ -聖域-」(23年)

<待機作>
映画『港のひかり』(11月14日公開予定)

画像5: 喋るホウセンカは何をイメージ?
ピエール瀧『ホウセンカ』インタビュー

『ホウセンカ』
10月10日(金)公開
出演:⼩林 薫 ⼾塚純貴
満島ひかり 宮崎美⼦
花江夏樹 安元洋貴 ⻫藤壮⾺ 村⽥秀亮(とろサーモン) 中⼭功太
ピエール瀧
監督・キャラクターデザイン:⽊下⻨
原作・脚本:此元和津也
企画・制作:CLAP
配給:ポニーキャニオン
©︎此元和津也/ホウセンカ製作委員会

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