映画『ゴールド・ボーイ』(2024年)で製作総指揮をとった白金(KING BAI)が自ら企画し、監督も務めた映画『#拡散』が2026年2月27日(金)に公開されることが決定。ティザービジュアルとキャストが解禁となった。

あの時、虚実あふれる情報に翻弄された男の物語

富山県でオールロケを行った本作。とある小さな町を舞台に、介護士・浅岡信治が、妻・明希をワクチン接種直後に亡くしたことから、深い喪失と疑念に苛まれていく姿を描く。医師を責め、遺影を掲げて訴え続ける彼は、「夫婦愛の象徴」として報じられるが、その姿はいつしか反ワクチンの象徴として利用され、彼は孤立と狂気を深めていく。その姿は愛か狂気か。本作は観客に静かな問いを投げかける作品となっている。

主人公の浅岡信治を演じるのは、等身大の青年の不器用な愛を体現した『愛がなんだ』(2019)や、複雑な愛の葛藤を繊細に演じた『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020)などで数々の映画賞を受賞し、その後『くれなずめ』(2021)でも絶妙な存在感を放つなど、スクリーンに登場するだけで場の空気を一変させる稀有な俳優・成田凌。本作では、妻の死により純粋な愛と狂気が混じり合う難しい役どころを熱演している。本作の出演に対して成田は、「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と語っている。

成田凌演じる浅岡信治と同じように、自身も婚約者を医療事故で失った過去を持ち、浅岡の遺影を掲げる姿を「夫婦愛の象徴」として紹介する新聞記者・福島美波を演じるのは、『パッチギ!』(2005)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『ヘルタースケルター』(2012)では日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞し、2024年に上演されたテネシー・ウィリアムズの名作『欲望という名の電車』では初舞台で主人公のブランチを演じた沢尻エリカ。沢尻は、「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」と語っている。

また『僕がこの町で死んだことなんかあの人は知らない』(1998)でシナリオ作家協会主催・大伴昌司賞を受賞し脚光を集め、その後も『あゝ、荒野』(2017)、『正欲』(2023)、『アナログ』(2023)、NHKプレミアムドラマ『仮想儀礼』(2023)、『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(2024)など数々の作品を手掛けている港岳彦が脚本を担当した。

遺影を背に、遠い山々に向かって歩く男の姿が印象的なティザーポスターが解禁

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成田 凌(浅岡信治 役) 
魅力的なスタッフ、共演者。
かなりチャレンジングな企画。
オファーを受けていいものか、はじめは少し迷う自分もいました。
ですが、脚本を読ませていただき、即決。
生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います。
富山の最高のロケーションのもと、最高のスタッフ、キャストと濃密な時間を過ごすことができました。
映画「#拡散」、お楽しみに。

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沢尻エリカ(福島美波 役)
今回は記者役で参加しています。
なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います。
久しぶりの映像作品で緊張もありましたが、
スタッフ・キャストのみなさんに温かく迎えていただき、とても心強かったです。
映画『#拡散』、ぜひご期待ください!

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白金(KING BAI)監督  
この映画は、反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した「見えない不安」をどう受け止めるかを描いた作品です。人は時間が経つと、嫌な記憶を少しずつ忘れていきます。しかし、あの時感じた痛みや恐れをもう一度見つめ直すことも必要だと思いました。一つの悲劇を通して、人間の優しさと脆さを描きました。AI時代を迎え、音声も映像もより多くのフェイクが作られるようになるでしょう。だからこそ、自分を信じ、身近な人を大切にしながら生きることが重要になります。情報があふれる社会の中で、「何を信じるか」「どう生きるか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。私自身も答えは分かりません。この映画を通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

『#拡散』
2026年2月27日(金)公開
原案・編集・監督:白金(KING BAI)
脚本:港岳彦
キャスト:成田凌、沢尻エリカ ほか
配給:株式会社ブシロードムーブ
©2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE

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