世界的大ヒットBLドラマ 「2gether」(20)のチャンプ・ウーラチット・トンジラー監督が、森崎ウィンと向井康二(Snow Man)をW主演に迎えて制作した映画『(LOVE SONG)』本作で初共演となる森崎と向井が挑戦したのは、“切なさ”と“トキメキ”に満ちたピュアなラブストーリー。現場で意気投合したという仲良しの二人が、撮影エピソードやお互いについて、さらに最近おすすめの映画やアニメ作品などを語ってくれた。(文・奥村百恵/写真・新井裕加/[森崎ウィン]ヘアメイク・宇田川恵司/スタイリスト・森田晃嘉/[向井康二]ヘアメイク・miura(JOUER)/スタイリスト・三浦玄/デジタル編集・スクリーン編集部)
衣装[森崎ウィン]ジャケット¥48,400/Kiivu(BLANDET Tokyo)[向井康二]シャツ/CALEE、ブレスレット/FACTOTUM、リング/Atease ウォレットチェーン/SHINGO KUZUNO、他スタイリスト私物

“こうちゃんが積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、すぐに打ち解けました” (森崎)“ウィンくんはすごく話しやすくて、ソウタ役が彼で本当に良かったなと現場に入ってすぐに思いました” (向井)

画像1: “こうちゃんが積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、すぐに打ち解けました” (森崎)“ウィンくんはすごく話しやすくて、ソウタ役が彼で本当に良かったなと現場に入ってすぐに思いました” (向井)

森崎ウィン プロフィール

1990年8月20日生まれ。ミャンマー出身。幼少期に日本へ移住し、中学生の時に現事務所にスカウトされ芸能界入り。数多くの映画やドラマに出演する中で、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』(18)で主要キャストに抜擢され、国際的な注目を集めた。近年の主な出演作は、ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(25)、映画『まる』(24)、『パリピ孔明 THE MOVIE』(25)、『ブラック・ショーマン』(25)など。

──本作が初共演となりますが、ご一緒されてみてお互いにどんな印象を受けましたか?

森崎「一番印象に残っているのは、現場に来ると必ずスタッフ全員とコミュニケーションを取っていたこうちゃんの姿。率先して和やかな雰囲気を作り、チームの結束力を高めようとしているところは見ていてすごいなと思いました」

向井「スタッフのほとんどがタイの方だったので、タイ語が話せる僕が雰囲気を作るのは当然というか、やるべきだと思って。もしもウィンくんが僕と同じ立場だったら、きっと同じことをするでしょ?」

森崎「確かに。でも、僕は集中しちゃうと周りが見えなくなるタイプだから、しっかりと全体を見て対応することができるこうちゃんは素敵だなぁって。例えば、メイキングカメラが回っている時にどれだけはしゃいだ姿を見せていても、本番前になるとスッと役の表情になって、“よっしゃ、やるぞ!”と気合いを入れて挑んでいくから、そこがすごくカッコよかった」

向井「ありがとう! もっと言って(笑)」

森崎「こうちゃんが現場にいると明るくなるし、空気が読めるし、それから…」

向井「もう大丈夫やから(笑)。僕からも言っていい? ウィンくんとは無言のまま一緒にいても変な空気にならないし、気を遣わなくていいからすごくラクで楽しいなと思った。あと、お芝居に対する熱量がすごくて、“どうやったら良い作品になるか”を考えながら撮影に挑んでいる姿が素敵だなと思った」

森崎「横で聞いているとなんだか照れますね(笑)」

向井「ウィンくんはお芝居の経験が豊富だから、今回少しでも吸収できたらいいなと思いながら僕は参加していたし、実際に学びの多い現場でした」

──お二人は現場に入って割とすぐに意気投合されたのでしょうか?

森崎「こうちゃんが積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、すぐに打ち解けました」

向井「ウィンくんはすごく話しやすくて、ソウタ役が彼で本当に良かったなと現場に入ってすぐに思いました」

画像2: “こうちゃんが積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、すぐに打ち解けました” (森崎)“ウィンくんはすごく話しやすくて、ソウタ役が彼で本当に良かったなと現場に入ってすぐに思いました” (向井)

向井康二 プロフィール

1994年6月21日生まれ。奈良県出身。19年にSnow Manに加入し、20年にCDデビューを果たす。俳優としても映画やドラマ、舞台など幅広く活躍中。近年の出演作は映画『おそ松さん』(22)、ドラマ「マウンテンドクター」(24)、タイのドラマ「Dating Game〜口説いてもいいですか、ボス!?〜」(25、映像配信サービスLeminoで配信中)、舞台「ムロムカイ」(25)など。現在はドラマ「フェイクマミー」(TBS系)に出演中。

──チャンプ監督の現場はテストがなく、いきなり本番を撮るスタイルだったと伺いました。

向井「チャンプ監督に限らず、タイの撮影は基本的にテストがないと聞いています。事前にカメラワークを決めないやり方はかなり新鮮だったよね?」

森崎「新鮮ではあったけど、最初はちょっと戸惑ったかな。カメラセッティングが終わってすぐに『じゃあ行こうか! よーい、はい!』とスタートするのですが、監督はもちろんスタッフさんも俳優がどんな動きをするのかわからないので、照明が当たってなくて暗いからやり直しなんてこともあって(笑)。ただ、そのやり方がタイでは普通だと知り、“なんておもしろいんだ!”とすぐに楽しめるようになりました」

向井「でも途中からテストすることもあったよね?」

森崎「何か特別な動きがあるシーンの撮影の時はテストをやることもありました」

向井「もちろん最初は戸惑うこともあったけど、タイならではの撮影スタイルは自分にとってすごく貴重な経験になったように思います」

──森崎さん演じるソウタ、向井さん演じるカイそれぞれが感情を爆発させるシーンがありましたが、テストがない方が気持ちを作りやすかったりしますか?

森崎「理想を言うと、テストからカメラを回しておいていただいて、テストが終わった後に監督から『今のでオッケー!』と言っていただくのが一番ありがたいというか…」

向井「めっちゃわかる! そう考えると、ある意味テストがないタイの撮影スタイルってすごくいいのかもしれない」

森崎「ほんとだね。ただ、テストも本番も両方しっかりと演じることが大事だとも思うから、テストからカメラを回してほしいなんて言ってしまう自分はまだまだ青いなって…」

向井「そっか…じゃあ変えよう。僕は真っ白なキャンパスなので、どんなやり方にも染まれます! 監督のやり方に合わせます!」

森崎「あれ? ズルい! 急に意見変えた(笑)」

向井「合わせるって言っておいた方がいいよ(笑)」

森崎「合わせます(笑)」

※全文はSCREEN2025年12月号に掲載

(LOVE SONG)

画像1: (LOVE SONG)

大ヒットドラマ「2gether」を手がけたチャンプ・ウィーラチット・トンジラー監督の待望の日本デビュー作。キャストはW主演の森崎ウィン、向井康二の他に及川光博、藤原大祐、齊藤京子など。突如バンコク勤務を命じられた化学メーカーの研究員・ソウタは、渡航初日、大学時代に突然姿を消した初恋の人・カイと偶然の再会を果たす。あの頃、カイが奏でていた切ないメロディは、今もソウタの心の奥で繰り返し響いていた。カメラマンとして活躍し、趣味の音楽も続けていたカイは、思いがけない再会に心を揺らす。喧騒と静寂が交錯するバンコクの街で共に過ごすうちに、6年という空白の時間が次第に埋まっていき…。

画像2: (LOVE SONG)

ソウタ/廣木壮太(森崎ウィン)

バンコクへの海外勤務を命じられた真面目すぎる研究員。穏やかな性格で周りに好かれるが、恋愛に不器用で自分の気持ちに鈍感なところがある。

画像3: (LOVE SONG)

カイ/杉浦海(向井康二)

ソウタの初恋の相手でミステリアスなカメラマン。学生時代に突然ソウタの前から姿を消し、現在はバンコクで働きながら音楽活動を続けている。

『(LOVE SONG)』
2025年10月31日(金)公開
日本/2025/配給:KADOKAWA
監督・脚本:チャンプ・ウィーラチット・トンジラー
出演:森崎ウィン、向井康二、 ミーン・ピーラウィット・アッタチット・サターポーン、藤原大祐、齊藤京子、筒井真理子、及川光博

©2025『(LOVE SONG)』製作委員会

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