ことしもたくさんの話題作が映画館を彩りました。ここでは5つのテーマに沿いながら、ピックアップしながら代表作を振り返ってみましょう。(文・斉藤博昭、スクリーン編集部(作品あらすじ)/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:映画『F1®️/エフワン』より © Apple Video Programming LLC 2025. All rights reserved.

テーマ1)3大スターの新作が公開!

トップスターがその魅力を最大限に発揮する映画は、毎年必ず公開されるものの、2025年はハリウッドの3大スターの新作が揃い踏み。そのどれもが、キャリアの代表作と言っていい作品だったので、映画ファンにはうれしい一年となった。

トム・クルーズは当たり役の最新作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が5月に公開。シリーズ前作では俳優組合のストで来日できなかったので、その分、東京都庁の広場でド派手な来日キャンペーンを敢行し、メディアも大きく盛り上がった。プロペラ機にしがみつくなど今回もトムは異次元のアクションに挑んだことが話題となり、同作は2025年の興行収入で洋画のトップに君臨しそう。シリーズが完結するのか、あるいは継続するのかにもファンはやきもきした。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

そして続く6月には、ブラッド・ピット『F1®/エフワン』を引っ提げて緊急来日。この作品では、F1レーサーの主人公を演じたブラピのカッコよさが大評判となり、久々にスターのオーラが多くの人を魅了。レーサーの目線を体感させる驚異の映像に加え、監督が『トップガン マーヴェリック』のジョセフ・コシンスキーだったためか、若く有能なドライバーとの関係が予想以上の感動をもたらし、全世界ではトムの「ミッション」新作をも超える興行収入を稼いだ。作品自体が高評価な『F1』は、年末の賞レースにも絡んでいる。

『F1®/エフワン』

そんな賞レースで今年の作品賞のフロントランナーに立っているのが、10月に公開されたレオナルド・ディカプリオ主演の『ワン・バトル・アフター・アナザー』。かつては革命グループの一員ながら、今は冴えない中年になった男の役で、ダメダメな部分も軽妙にこなしたレオは、2度目のオスカーを手にする可能性もある。トムとブラピには、2026年も公開予定の出演作があるし、レオも新作が数多く待機中だが、「スターの映画」がここまで多くの人の心を同時に掴んだ年として、2025年は記憶されるだろう。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

危険な人工知能“エンティティ”を打倒するための“鍵”を手にしたイーサンは、エンティティのソースコードを得るために海底に沈没した潜水艦へ単独で潜入を図る。一方、チームのメンバーたちも潜水艦への行方を別働で追っていた。

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

4K Ultra HD+ブルーレイ: 7,590 円 (税込)
ブルーレイ+DVD: 5,390 円 (税込)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング

©2025 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

映画『F1®/エフワン』

かつて天才と呼ばれたレースドライバー・ソニーは旧友の頼みで成績不振のレースチームに入団する。常識破りの行動が、若手ドライバーのジョシュアやチームメイトの反発を買うが、勝ちにこだわる姿勢がチームを変えていく。

映画『F1®/エフワン』デジタル配信中

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© Apple Video Programming LLC 2025. All rights reserved.

『ワン・バトル・アフター・アナザー』

革命家だった面影も感じられないほど、今は冴えない中年のボブ。娘ウィラを溺愛しているが、因縁深い軍人ロックジョーの手で2人は離ればなれに。相次ぐピンチに巻き込まれながら、ボブは娘を救う為に奔走する。

『ワン・バトル・アフター・アナザー』デジタル配信中

権利元:ワーナー ブラザース ジャパン
2月4日(水)発売 ブルーレイ&DVD発売元
販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. and Domain Pictures, LLC. All Rights Reserved.

テーマ2)メガヒットした実写化作品たち

「ミッション:インポッシブル」や「ジュラシック・ワールド」といった“保証付き”の人気シリーズは別として、実写のハリウッド作品がいくつも日本でヒットを記録した。『マインクラフト/ザ・ムービー』が39.3億円、『ウィキッド ふたりの魔女』が35.4億円、そして『リロ&スティッチ』が33.5億円という高い数字を達成。

この3作に加え、世界的には『ヒックとドラゴン』もメガヒットをとばした。これらに共通するのが、アニメ版やゲーム、舞台ミュージカルと、元になった作品が存在する点。つまり「実写映画化」。こうしたケースでは、時としてオリジナルのファンをがっかりさせることもあるが、2025年は納得がいく仕上がりになっていたことで軒並みヒットしたと言えそう。

画像: 『マインクラフト/ザ・ムービー』

『マインクラフト/ザ・ムービー』

『マインクラフト/ザ・ムービー』

人気ゲームの映画化。現実世界ではパッとしない4人組が、木も土も石もすべてがブロックでできた異世界“オーバーワールド”に飛ばされてしまう。先にこの世界に来ていたという男の助力も得て4人は帰還を目指すが、悪の魔女の軍勢が襲いかかる。

『マインクラフト/ザ・ムービー』デジタル配信中

権利元:ワーナーブラザース ジャパン
ブルーレイ&DVD発売元/販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2025 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY AND DOMAIN PICTURES, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『ウィキッド ふたりの魔女』

『ウィキッド ふたりの魔女』

ミュージカル作品の映画化。魔法と幻想の国・オズにあるシズ大学。生まれつき緑色の肌で孤独だったエルファバと、みんなの人気者グリンダは、大学の寮でルームメイトになる。何から何まで違う2人だったが、互いの本当の姿を知り厚い友情で結ばれていく。

『ウィキッド ふたりの魔女』
4K Ultra HD+ブルーレイ:7,590円(税込)
ブルーレイ+DVD:5,390円(税込)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

『リロ& スティッチ

『リロ&スティッチ』

アニメーション映画の実写化。「友だちが欲しい」と願う少女リロが出会ったのは、元気いっぱいの不思議な生物。“スティッチ”と名付けるが、その正体は実はキケンな宇宙生物。しかし、リロたちと過ごすうちスティッチにも“オハナ(家族)”の感情が芽生える。

『リロ&スティッチ』

ディズニープラスで見放題独占配信中

© 2025 Disney

This article is a sponsored article by
''.