社交界の真骨頂「ロンドン・シーズン」の贅を極めたロケ地と美術の徹底再現!
2010年9月の放送開始以来2015年のシーズン6までの全52エピソードをもって幕を閉じた「ダウントン・アビー」シリーズは社会現象を巻き起こし、2019年に劇場版として復活。15年にわたり世界200カ国以上で放送され、英国ドラマの金字塔ともいえるシリーズとなった。
本シリーズの大きな魅力の一つは、観客を当時の英国へと誘う壮大な映像美だ。最新作の本作でも、今では姿を消した贅を極めた社交界「ロンドン・シーズン」が見事なロケーションとセット、何百人ものエキストラで再現されている。
イギリス王室が主催する競馬の祭典、ロイヤル・アスコットへクローリー家全員で訪れるシーンはプロダクションデザイナーのドナル・ウッズらのチームによって、1920年代の映像や写真などの資料をもとに緻密に再現され、本作の中でもひと際目を奪う。アスコット競馬場のビジュアルイメージは、宮廷写真家セシル・ビートンの作品からインスピレーションを得て、美しい景観で知られるノース・ヨークシャーにあるリポン競馬場で撮影された。ロイヤルエンクロージャー(王室専用席)のバルコニーは実物大で建設され、上の上層階をVFXで補完するという徹底ぶり。撮影当日は11台のカメラが稼働し、本物の競走馬が疾走し、300人以上のエキストラが正装で登場する圧巻のシーンとなっている。実際、1930年のロイヤル・アスコットには7万5千人が来場したというが、その活気が生き生きとスクリーンから溢れてくる。

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他にも、ロンドン市内の象徴的な名所も数々登場するのも本作ならではの見どころ。映画の冒頭に登場する劇場は、1899年に開場されたリッチモンド劇場であり、有名な劇場建築家のフランク・マッチャム設計による現存最古の劇場の一つだ。老舗百貨店として知られるフォートナム&メイソン、1909年にオープンした優美なデザインのピカデリー・アーケード、セントラルロンドンの公園、バッキンガム宮殿近くなど、歴史と風格に満ちたロンドンが精緻に描き出された。これまでのシリーズでは珍しい“ロンドンらしさ”が体感できる。

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そして、物語の中心であり、アイコンでもある壮麗な大邸宅「ダウントン・アビー」について、ウッズは「この物語の主役はなんといっても屋敷そのものです。屋敷はまさにもうひとりのキャラクター。」と愛情を語る。「使用人階下はモノクロ映画のように抑えた色調、居住階上はテクニカラー映画のように鮮やか、というのがシリーズ通しての基本方針です」と演出の秘訣についても明かした。2009年11月にスタッフ全員でハイクレア城を舞台にすることを選んでから約15年が経過したが、シリーズを重ねての変化について聞かれると「今のイギリスのカントリーハウスに行っても、アールデコやミッドセンチュリーの家具は置いていません。第一次世界大戦の直後から家具の更新が止まっているのです。私たちは人々が愛する馴染み深いものを維持することに注力しています。写真を少しずつ増やし、赤ちゃんが生まれたり結婚したりといった変化を反映させています」と現実に忠実に、クローリー家の繊細な時の流れの変化を作りだしていた。

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華やかなフィナーレの舞台裏を大公開
この度、主要キャストが舞台となる美しい場所や大規模なセットでの撮影について語る特別映像も解禁された。映像では、お馴染みの屋敷、ダウントン・アビーの雄大な姿から、ロンドン市内の煌びやかなネオン街、そしてアスコット競馬場や農業フェアといった、これまでにない大規模なロケ地が紹介されている。トム・ブランソン役のアレン・リーチは、「完結編にふさわしく、どのロケーションも豪華絢爛」、長女メアリー役のミシェル・ドッカリーは、「現実をわすれるほどの荘厳な光景」と述べ、ファンが再びこの世界観に没入できる喜びを強調。本作ではダウントン・アビーを飛び出し、移動遊園地のような楽しい“農業フェア“や、”ロイヤル・アスコット“の競馬シーンなど、屋外のロケーションも多く登場する。中でも、リポン競馬場の大がかりな撮影現場には、300人以上のゴージャスに着飾ったエキストラと、何頭もの競走馬が画面を彩った。その様子にヘクサム卿役のハリー・ハッデン=ペイトンは「他に類を見ない光景」と驚きを漏らす。また、本シリーズの舞台である屋敷を振り返って、元執事カーソン役のジム・カーターは「屋敷が映るたびに雄大さを感じる」とその存在感への感動を表す。次女イーディス役のローラ・カーマイケルは「緑豊かで緩やかな丘越しにそびえ立つ屋敷。あの眺めはいつ見ても印象的で象徴的」とその壮麗さを絶賛している。そして1930年代の英国にタイムスリップできるような息をのむ映像美をドッカリーが「現代社会からの束の間の逃避を楽しんで」と締めくくっている。
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』特別映像:壮大なロケーションについて【2026年1月16日公開】
www.youtube.com(STORY)
1930年。クローリー家とダウントン・アビーの使用人たちは、きらびやかな夏の社交シーズンをロンドンで迎えていた。しかし、長女メアリー離婚のニュースが、社交界を揺るがし、一家の名声を脅かす。社交界から締め出されたメアリーの前に現れたのは、ニューヨーク出身の財務アドバイザー:サムブルック。母コーラの弟ハロルドに連れられてダウントンを訪れ、離婚直後のメアリーに甘い言葉を囁く。そして、彼はハロルドがコーラの遺産を投資につぎ込み大失敗したことを告げ、財政難に苦しむダウントンを救うために、ロンドンにある社交用の別荘を売却することを提案する。しかし、父ロバートは英国貴族としてのプライドをかけて猛反対するのだった…。
階下では、ついに料理長パットモアの引退の日が迫り、助手のデイジーが晩餐会を取り仕切ることに。さらに、デイジーは亡きバイオレットの意志を継いで農業フェスの成功を願うイザベルから実行委員に推薦されたことで、忙しい日々を送る。そんな中、俳優のガイ・デクスターとともに屋敷を去った元執事のトーマスが、大人気俳優/脚本家のノエル・カワードたちとともにダウントンへ招かれ、再び階下を訪れる―。
変わりゆく時代の中で、確かに受け継がれてゆく伝統と、挑戦から生まれる革新。
“ダウントン・アビー“への愛が、次の世代へとバトンを繋いでいく。誇り高き彼らが下した“最後の決断”とは――!
『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』
1月16日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他全国ロードショー
出演:ヒュー・ボネヴィル、ローラ・カーマイケル、ジム・カーター、ラケル・キャシディ、ポール・コプリー、ブレンダン・コイル、ミシェル・ドッカリー、ケヴィン・ドイル、マイケル・フォックス、ジョアンヌ・フロガット、ポール・ジアマッティ、ハリー・ハッデン=ペイトン、ロブ・ジェームズ=コリアー、アレン・リーチ、フィリス・ローガン、エリザベス・マクガヴァン、ソフィー・マクシェラ、レスリー・ニコル、ダグラス・リース、ペネロープ・ウィルトン (以下ゲスト出演)アーティ・フラウスハン、アレッサンドロ・ニヴォラ、ジョエリー・リチャードソン、サイモン・ラッセル・ビール、ドミニク・ウェスト
監督:サイモン・カーティス
脚本 ジュリアン・フェローズ
原題:Downton Abbey: The Grand Finale|2025|イギリス|124分|カラー|シネスコ|字幕翻訳:牧野琴子|G
配給:ギャガ
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