いよいよ幕を開ける2026年は、例年以上に多彩な注目作が揃った充実の年に。新たな年に観るべき至極のラインナップを紹介します! 2026年はいよいよ映画界最大の“お祭り”ともいえる「アベンジャーズ」の新作がやってきます。一方、DCの新ユニバースはその世界観を急速に拡大。ヒーロー映画の最新情報と今後のゆくえをアメコミ界の第一人者・杉山すぴ豊がナビゲート!(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)
※掲載されている情報はすべて予定です。公開時期や内容は変更になる場合がありますのでご了承ください。

いよいよ“アベンジャーズ”がやってくる![2026年のヒーロー映画]を杉山すぴ豊が徹底解説

2026年はMCU2本&DCU2本の4本のヒーロー映画が公開予定

2026年にはファン待望の4本のアメコミ・ヒーロー映画が公開されます(全米公開作品を含む)。

『スーパーガール』『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』『クレイフェイス(原題)』『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』です。マーベル・シネマティック・ユニバース/MCU2本、DCユニバース/DCU2本なわけですが、なかなか興味深いラインナップです。

というのもMCUは王道中の王道であるスパイダーマンとアベンジャーズで直球勝負。一方のDCUはスーパーマンの従姉妹であるスーパーガール、コミックではバットマンのヴィランであるクレイフェイスを主役に据えた、どちらかというと変化球な作品です。DCUはこの2作を通じてDCの魅力はスーパーマンやバットマンだけではないということを強調したいのかもしれませんね。一応いま現在伝えられている各作品の内容について軽く触れましょう。

『スーパーガール』も『クレイフェイス』も従来の“ヒーロー映画”の枠には収まらない作品

画像: スーパーガール役のミリー・オールコック Photo by Taylor Hill/FilmMagic

スーパーガール役のミリー・オールコック
Photo by Taylor Hill/FilmMagic

〉〉夏公開
『スーパーマン』に続く新DCユニバース2作目
『スーパーガール』Supergirl

スーパーマンの従姉妹、スーパーガール/カーラ・ゾー=エルの単独映画。ジェームズ・ガンによる新たなDCUの『スーパーマン』に続く2作目で、『クルエラ』の監督が新たな解釈でスーパーガールを描く。「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のオールコック主演。

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ミリー・オールコック、マティアス・スーナールツ
配給:東和ピクチャーズ・東宝
©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

『スーパーガール』はタイトル通り、スーパーマンと同等の力を持つ女性(なんといってもスーパーマンの従姉妹)の活躍を描きますが、彼女が地球の平和を守る的なヒーロー物とは一線を画すようです。もともとこの映画は当初『スーパーガール:ウーマン・オブ・トゥモロー』というタイトルでした。同名の原作コミックで主人公はエイリアンの女性と宇宙を旅します。そう、銀河を舞台にしたロードムービーっぽい作品になりそう。思い出していただきたいのは『スーパーマン』の最後にこのスーパーガールが登場。宇宙のどこかで酒を飲んで酔っ払って帰ってきましたよね。新作映画で描かれるのはまさにそれ。なおこの作品には、あのジェイソン・モモアがロボというワイルドなキャラで登場。極めてバイオレンスな宇宙の賞金稼ぎです。

画像: クレイフェイス役のトム・リース・ハリーズ Photo by Jeff Spicer/Getty Images

クレイフェイス役のトム・リース・ハリーズ
Photo by Jeff Spicer/Getty Images

〉〉2026年全米公開
バットマンのヴィランが“ホラーの名手”によって実写化
『クレイフェイス(原題)』 Clayface

コミック「バットマン」シリーズのヴィランであり、粘土(クレイ)のように自由自在に変身できる怪物クレイフェイスを主人公にした単独実写映画。監督のワトキンスや脚本のマイク・フラナガンはホラーの名手で、ボディホラーの要素が強い作品になるといわれる。

監督:ジェームズ・ワトキンス
出演:トム・リース・ハリーズ、ナオミ・アッキー
配給:東和ピクチャーズ・東宝
©2026 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

『クレイフェイス』はバットマンのヴィランの一人で、化学薬品の副作用で顔や肉体を粘土のように変えられます。この映画はそのキャラ設定を使ったボディホラー物になりそう。バットマンが何らかの形で出てくるのかはわかりませんが、とにかく物体Xのように肉体を変えられる怪人を描いたホラー物になりそうです。DCUはヒーロー物だけではなく宇宙SFの分野、モンスターホラーというジャンルにまで広がるというのを印象付けたいのかもしれませんね。『スーパーガール』がコミックに登場する、様々な宇宙系DCキャラを紹介するきっかけになればいいと思います。一方の『クレイフェイス』については『サブスタンス』も真っ青の衝撃を期待していますが、ここにDCU版のバットマンも何らかの形で登場するかも気になります。

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