カバー画像:『荒野にて』より © The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017
馬と出会い、人生が動き出す瞬間…!魂を揺さぶる実話
『ドリーム・ホース』(2020)
主婦と名馬がつないだ、奇跡の夢物語
『ドリーム・ホース』
英国・ウェールズに実在した馬の物語。パブで働く中年の主婦のジャン(トニ・コレット)は活気のない日々にうんざりし、競走馬を育てる決意をする。家族や地元の人々から資金を集め、競走馬に詳しい税理士も巻き込み、やがてはウェールズの大きな大会に出場する。地域で馬を育て、それがコミュニティの活性化にもつながる。そんな設定がユニークな夢物語。
名馬との“運命の瞬間”
種付けのために購入した牝馬は出産で命を落とすが、生まれた仔馬は元気で、ドリームアライアンス(夢の同盟)と名づけられる。仔馬を見つめる主人公の愛情あふれる眼差しが忘れがたい。
『ドリーム・ホース』
DVD:4180円
発売・販売元:インターフィルム
© 2020 Dream Horse Films Limited and Channel Four Television Corporation
『シービスケット』(2003)
痛みを抱えた者同士が見つけた、立ち上がるためのチャンス
『シービスケット』
©Universal Pictures and Dreamworks LLC.
小柄な体ながら人気を博した伝説の競走馬、シービスケットに夢をかけた3人の傷ついた男たちの物語。1920年代のアメリカの大恐慌後、無謀な性格のジョニー(トビー・マグワイア)は右目に損傷を負いながら競馬の騎手となる。失意を経た富豪のチャールズ(ジェフ・ブリッジズ)や調教師のトム(クリス・クーパー)が彼を支える。実力派男優たちの好演も光る力作。
名馬との“運命の瞬間”
ある競技後、足を負傷し、歩けなくなるジョニー。シービスケットも足にダメージを負う。困難に直面しながら、性格の似た人間と馬が寄り添い、新たな挑戦に挑む姿に心動かされる。
『セクレタリアト/奇跡のサラブレット』(2010)
伝説の疾走は、ひとりの女性の勇気から生まれた
『セクレタリアト/奇跡のサラブレッド』ディズニープラスで配信中
© 2025 Disney Enterprises, Inc.
1973年にアメリカの競馬界で圧倒的な強さを誇った競走馬、セクレタリアトの実話。競馬に無縁だった中年の主婦ペニー(ダイアン・レイン)は家族の牧場を引継ぎ、サラブレットを育てようとする。風変わりな調教師(ジョン・マルコヴィッチ)の助けも得ることで競技を勝ち進み、後半では驚異のレース展開が待っている。
名馬との“運命の瞬間”
大切な試合を控えながらも、食欲のないセクレタリアト。主人公が馬の目をじっと見て会話をかわすと、馬が元気になり、エサを食べる。馬とその力を信じる馬主の無言の関係に驚かされる。
馬が導く、心の旅路へ。迷いと再生のドラマ
『モンタナの風に抱かれて』(1998)
馬と向き合うことで、心が動き出す
2025年に他界した大スター、ロバート・レッドフォードの監督・主演作で、自然と共に生きた彼の心意気が伝わる。ニューヨークに住む少女、グレース(スカーレット・ヨハンソン)は愛馬との事故で深い傷を負う。雑誌編集者の母(クリスティン・スコット・トーマス)は馬の心が読めるカウボーイのトムに会うため、馬や娘と共にモンタナを訪ね、人生観が変わる。
名馬との“運命の瞬間”
モンタナでの馬との触れ合いを通じて人間らしさを取り戻す母と娘。トム役のレッドフォードの馬の扱い方も見事で、馬のピルグリムと少女の再生を映し出す後半の映像の美しさに思わず息を飲む。
『荒野にて』(2017)
孤独な心をつないだ、少年と競走馬の旅
孤独な少年と不運な競走馬とのハードな旅を描いた珠玉の作品。米国・オレゴン州の10代の少年、チャーリー(チャーリー・プラマー)は馬主のもとで働き、勝てない競走馬のピートに心の救いを見出す。そして、父親の死後、疎遠だった叔母に会うため、ピートと共に荒野の旅に出る。少年役プラマーの繊細な演技も印象的。
名馬との“運命の瞬間”
不幸な環境で育ったチャーリーはピートだけに本心を話せる。馬と旅をしながら幸せな思い出や辛かった体験を語ることで、過去の自分をふり返る。馬が癒しのパートナーであることが分かる。
『荒野にて』
DVD:1257円(税込)
発売・販売元:ギャガ
© The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017
『すべての美しい馬』(2000)
荒野を駆けた馬が導く、青年の愛と試練
俳優のビリー・ボブ・ソーントンの監督作で、評価の高いコーマック・マッカーシーの小説の映画化。1940年代のアメリカが舞台。10代の主人公、ジョン(マット・デイモン)は、祖父の死後、友人レイシーと馬の旅を続ける。メキシコ人の大牧場で仕事を得て、魅惑的な牧場の令嬢(ペネロペ・クルス)と恋に落ちるが、思わぬ運命が彼を待っている。
名馬との“運命の瞬間”
ジョンが牧場主の娘と距離を縮めるきっかけとなるのは馬。メキシコの原野でふたりが馬に乗る場面はロマンティックな雰囲気があふれる。そして、障害のある恋がやがて主人公を変えていく。
Photos by Getty Images








