荒野を駆け、戦場を生き抜き、時に人間の夢と挑戦を背にレースへと飛び出す…。馬と人とのあいだに生まれる深い絆は、時代も国境も越えて私たちの心を震わせます。本特集では、実話から冒険、再生のドラマまで、馬が導く“奇跡と感動”を描いた名作12本を厳選してご紹介します。(文・大森さわこ/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『荒野にて』より © The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

馬は最高の相棒! 絆が導く冒険ドラマ

『マイ・フレンド・フリッカ 緑園の名馬』(1943)

愛馬を守りたい!その想いが、少年を強くする

『マイ・フレンド・フリッカ 緑園の名馬』

メアリー・オハラの児童文学の名作の映画化で、2本の続編やリメイク版『マイ・フレンド・フリッカ』(06)も作られた。野生馬を飼育する牧場で育った少年、ケンは気性の荒い子馬をフリッカと名づける。厳しい父に「馬は人間の言葉を理解する」と教えられた彼は懸命に世話をするが、やがてフリッカに危機が訪れる…。馬を通じて家族同士の絆も見える作品。

名馬との“運命の瞬間”

フリッカのケンへの信頼を試すため、馬に綱をつける日がやってくる。うまくいけば、フリッカとの絆の強さを確認できる。運命の日、ケンがフリッカと真剣に向き合う姿が初々しい。

『ライド・オン』(2023)

心を読む相棒と起こす、感動のアクション

『ライド・オン』

ジャッキー・チェンの初主演50周年記念作品。主人公は香港映画界の元花形スタントマンのルオ。ケガが原因で、いまは落ちぶれ、愛馬と共に暮らす。しかし、その馬を所有権問題で取られそうになり、疎遠だった法学生の娘の協力を得て危機を乗り越えようとする。馬を息子のように愛する主人公の優しさと悲哀に胸打たれる。笑いと涙ありのアクション映画。

名馬との“運命の瞬間”

いつも主人公に寄りそう馬の相棒、チータオ。人の心を読み、彼を守ろうとする。チータオ役の馬の人間顔負けの演技力に驚かされる。特に初めて映画のスタントに挑戦する場面はスリリング!

『ライド・オン』

Blu-ray:6,380円(税込) 発売・販売元:ツイン

©2023 BEIJING ALIBABA PICTURES CULTURE CO.,LTD. BEIJING HAIRUN Pictures CO.,LTD.cc

『戦火の馬』(2011)

奇跡を呼ぶのは、青年と馬の揺るぎない絆

『戦火の馬』プレミア写真より

スティーヴン・スピルバーグの監督作で、第一次大戦を背景に“奇跡の馬”がたどる過酷な運命を見つめる馬映画の傑作。英国で貧しい農場を営む父が高額でせり落とした見事な馬に息子のアルバートは惜しみない愛情を注ぐ。しかし、開戦後、馬は戦場へ駆り出され、想像を絶する冒険に遭遇する。馬の視点で戦争の過酷さや人間の非情さ、優しさを見つめる感動作。

名馬との“運命の瞬間”

アルバートはジョーイが口笛に反応するよう育てるが、それが戦場場面での伏線となり、劇的なクライマックスが訪れる。目を負傷した主人公と馬の深い絆が伝わる場面は涙なしでは見られない。

人生は挑戦の連続!夢を追い続ける勇気をくれた、名馬たちの奇跡

『緑園の天使』(1944)

馬への愛と情熱が導く、栄光への疾走

『緑園の天使』

ハリウッド黄金期の大女優、エリザベス・テイラーの子役時代の代表作。英国の少女、ヴェルヴェットは家にやってきた馬のパイをこよなく愛し、大きなレースで勝つ日を夢みる。彼女の一家が経営する農場で働く青年(ミッキー・ルーニー)は、馬の特訓に協力。試合の当日、偶然のなりゆきで、ヴェルヴェットは女性騎手の出場が許されない試合に挑戦する。

名馬との“運命の瞬間”

騎手だった青年の指導を受け、ヴェルヴェットはパイの訓練に励む。若い頃、水泳の大きな挑戦をした母の励ましを受けながら、愛する馬にすべてを賭ける主人公のまっすぐな思いがまぶしい。

『ライド・ライク・ア・ガール』(2019)

運命の名馬が導く、歴史を変える一歩

『ライド・ライク・ア・ガール』

オーストラリアの実在の女性騎手、ミシェル・ペインの物語で、テリーサ・パーマーが主演。ペイン家の父(サム・ニール)は8人の子供を競馬の騎手に育てあげ、末娘のミシェルも将来を期待されたが、落馬で大ケガを負う。やがて、女性騎手が優勝したことがないメルボルンカップに出場。前人未到の記録に挑戦する。

名馬との“運命の瞬間”

プリンス・オブ・ペンザンスという馬に出会うことで、主人公ミシェルの運命が動いていく。初めて運命の馬に乗って海岸を走る時、幸せそうな顔を見せる。馬と騎手の相性の大切さが分かる。

『ライド・ライク・ア・ガール』DVD発売中

価格:4,290円(税込)
発売・販売元:ハピネット・メディアマーケティング

© 2019 100 to 1 Films Pty Ltd

『ウォーク。ライド。ロデオ。』(2019)

もう一度走る!愛馬が灯した人生の希望

Netflix映画『ウォーク。ライド。ロデオ。』独占配信中

実在の人物、アンバリー・スナイダーの体験を映画化。アメリカに住む若い女性、アンバリー(スペンサー・ロック)にはロデオの才能があったが、車の大事故で半身不随となる。しかし、家族の温かい励ましを受け、「ウォーク(歩く)、ライド(馬に乗る)、ロデオをする」を目標にリハビリに励み、復帰をめざそうとする。

名馬との“運命の瞬間”

事故後、主人公はロデオへの夢を思い出し、愛馬のパワーと共に新たな挑戦を決意。劇中、事故後のロデオ場面は実在のアンバリーが演じ、パワーも出演。本物のリアリティが生まれている。

Photos by Getty Images

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