作品・監督部門に続いては演技賞部門の有力俳優たちをチェック。本命視されている人、上昇気流に乗っている人、様々ですが、これまで発表された映画賞などの結果などから、アカデミー賞の最終ノミネートに残りそうな面々を予想してみましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
(※編集部注:こちらの記事は1月11日時点の情報に基づいて執筆されたものになります。)
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主演女優部門

この部門のフロントランナーと見られるのは『ハムネット』で文豪シェイクスピアの妻で、幼い息子の死を嘆き悲しむアグネスを演じたジェシー・バックリーだ。クリティクス・チョイス・アワードはじめ、全米各都市の映画批評家賞で数々の主演賞を獲得している。だが彼女の対抗馬となる強力なライバルたちも多く、逆転の機会を狙っている?

ジェシー・バックリー

『センチメンタル・バリュー』で舞台女優として自立しながら、かつて家庭を捨てた映画監督の父親に怒りを持っている女性の複雑な心境を具現化したノルウェー女優レナーテ・レインスヴェ、『ワン・バトル・アフター・アナザー』で、ある理由からショーン・ペン扮する軍人に狙われる元革命家の娘を演じた新星チェイス・インフィニティといったフレッシュな顔ぶれから、『ウィキッド 永遠の約束』で前作に続き、“悪い魔女”の本当の姿を演じつつ、見事な歌声も披露したシンシア・エリヴォ、『ブゴニア』で陰謀論者の男たちに身柄を拘束されてしまうやり手CEOを熱演したエマ・ストーンといった実力派までがバックリーの背後にぴたりと着けている。

レナーテ・レインスヴェ

チェイス・インフィニティ

しかしもしかするとバックリーの最大のライバルは『If I Had Legs I’d Kick You』(A24作品)で精神的に追い詰められていく女性をナーバスに演じ、ベルリン国際映画祭で女優賞を受賞したローズ・バーンかもしれない。バックリーに負けず全米各都市の映画批評家賞で主演賞をいくつも獲得。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞でもバックリーを抑え主演賞を受賞したことから、その注目度急上昇ぶりは今後も見逃せない。

エマ・ストーン

ローズ・バーン

そしてバーンだけでなく、逆転劇を狙っている女優は他にもいて、『SongSung Blue』のケイト・ハドソン、『アン・リー/はじまりの物語』のアマンダ・サイフリッドらの存在も侮れない。この部門、まだ一波乱あるかも?

助演女優部門

まだ確実な本命がいないともいえるこの部門。それでも大ヒットしたホラー『WEAPONS/ウェポンズ』で物語の重要なキーパーソンとなるグラディスを怪演し、クリティクス・チョイス・アワードの助演賞ほかで受賞が続くベテランのエイミー・マディガンが一歩リードと言われている。

エイミー・マディガン

彼女を追って、『センチメンタル・バリュー』からヒロインの妹を演じたインガ・イブスドッテル・リッレオースと、ハリウッドの人気女優を演じたエル・ファニングが揃ってオスカー候補に名乗りをあげそう。2人はやはりゴールデングローブ賞でも同時ノミネートを受け、リッレオースはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞で同賞を受賞した。

だが有力候補はそれだけでなく、『ワン・バトル・アフター・アナザー』で夫と娘を置いて旅立つカリスマ革命家を存在感たっぷりに演じたテヤナ・テイラーも忘れてはならない。レオナルド・ディカプリオやショーン・ペンと渡り合う演技に、彼女を本命に押す声も少なくない。また『ウィキッド 永遠の約束』のアリアナ・グランデも前作に続く好演で、連続オスカー候補の快挙も手中にしそう。

エル・ファニング

アリアナ・グランデ

他に『罪人たち』のウンミ・モサク、『スマッシング・マシーン』のエミリー・ブラントといった女優たちの名前も挙がっている。この部門も異変が起きるかもしれない。

さらに彼女たちにも注目

他に主演女優賞部門で名前が挙がっているのは『Die My Love』のジェニファー・ローレンス、『ヘッダ』のテッサ・トンプソンといった女優たち。助演女優賞部門では『ワン・バトル・アフター・アナザー』のレジーナ・ホールや『マーティ・シュプリーム…』のグウィネス・パルトロー、または新人のオデッサ・アザイオンを推す声もある。

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