作品・監督部門に続いては演技賞部門の有力俳優たちをチェック。本命視されている人、上昇気流に乗っている人、様々ですが、これまで発表された映画賞などの結果などから、アカデミー賞の最終ノミネートに残りそうな面々を予想してみましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
(※編集部注:こちらの記事は1月11日時点の情報に基づいて執筆されたものになります。)
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主演男優部門

オスカー演技賞部門を占う上で重要な全米映画俳優組合賞は今年から名称変更し、「ScreenAct
orsGuildAwards」から「TheActorAwards」になる。ということはさておいて、その前に発表されたクリティクス・チョイス・アワードでは『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のティモシー・シャラメが主演男優賞を史上最年少で受賞し話題に。圧倒的な卓球の才能を持ちながら、性格がサイテーすぎる男をナチュラルに演じ、もちろんオスカー候補入りは確定といったところ。

ティモシー・シャラメ

これに対抗するのは作品賞・監督賞で存在感を増している『ワン・バトル・アフター・アナザー』のレオナルド・ディカプリオ。伝説的革命家だった過去を持ちながら、今は身を隠して娘を守る平凡な父親をユーモラスに演じるなりきりぶりは流石。そしてもう一人、有力視されているのが『罪人たち』のマイケル・B・ジョーダン。1930年代暗黒街を渡り歩いてきた双子の兄弟を一人二役で名演。その演技力の確かさを証明した。

レオナルド・ディカプリオ

マイケル・B・ジョーダン

有力な彼らを追うのが全米映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞した『BlueMoon』のイーサン・ホーク。実在の著名な作詞家ロレンツ・ハートの最期の数か月を演じて高い評価を得ている。そしてカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した『TheSecretAgent』のワグネル・モウラもノミニー有望。70年代軍事政権下のブラジルで有力者の汚職を暴露したため指名手配され追われる男を熱演している。

イーサン・ホーク

ワグネル・モウラ

注目される男優はそれだけではなくて、『トレイン・ドリームズ』の寡黙な演技が光るジョエル・エドガートンや『スマッシング・マシーン』で新境地を見せたドウェイン・ジョンソン、『ブゴニア』で狂的な陰謀論者を演じたジェシー・プレモンス、『フランケンシュタイン』の天才科学者を熱演したオスカー・アイザックらも、それぞれダークホース的な存在として候補入りするのも全くおかしくないポジションにいる。

助演男優部門

クリティックス・チョイス・アワードでこの部門を制したのは『フランケンシュタイン』でモンスターを演じたジェイコブ・エロルディだった。

ジェイコブ・エロルディ

この快挙で一歩リードしたかに見える彼のライバルは少なくない。まず『センチメンタル・バリュー』で俳優の娘との確執に悩む映画監督を演じたステラン・スカルスガルドは、キャリア中最高の演技と好評。

『ハムネット』で息子を失った文豪ウィリアム・シェイクスピアを好演するポール・メスカルといった演技巧者に加えて、『ワン・バトル・アフター・アナザー』で怪演を見せたベテラン2人、ショーン・ペンベニチオ・デル・トロを推す声も多い。ペンは“変態軍人”ロックジョーの役作りを完璧にこなし、デル・トロも裏の顔を持つ空手の“センセイ”で一筋縄でいかない演技を見せる。

ステラン・スカルスガルド

ポール・メスカル

しかも他にも有力視される男優として『ジェイ・ケリー』のアダム・サンドラー、『罪人たち』のデルロイ・リンドといったくせ者たちも控えている。サンドラーはジョージ・クルーニー扮する大物俳優の人の好いマネージャーを演じ、リンドはマイケル・B・ジョーダン扮する双子の兄弟に誘われダンスホールで演奏するわけありのブルースマンを演じている。

さらに彼らにも注目

ここに挙がった名前以外にも、主演男優賞部門では『ジェイ・ケリー』のジョージ・クルーニーや、『レンタル・ファミリー』のブレンダン・フレイザー、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』のジェレミー・アレン・ホワイトらも可能性が残る。助演男優賞部門では『罪人たち』の新星マイルズ・ケイトンにスポットを当てる向きもある。

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