隠遁状態のロマコメ監督が再就職!?
ハートリー流セミリタイア生活のすすめ
本作の主人公はかつてロマコメで人気を博した映画監督のジョー。60歳を前にしてセカンドキャリアに挑戦したり、弁護士に勧められて遺書作りをはじめたところ、恋人や姪っ子が「余命わずかに違いない!」と勘違い。噂を聞きつけた友人や知人たち、さらには見知らぬ輩までもがジョーのアパートに押し寄せてくる。
ハル・ハートリー最新作『トゥ・ランド』予告編
youtu.beどこかハートリー自身を思わせる主人公を演じたのはハートリーの代表作『シンプルメン』で主人公兄弟の弟を演じたビル・セイジ。さらに『ブラック・クランズマン』のロバート・ジョン・バーク、「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のイーディ・ファルコらハートリー作品から活躍の場を広げた仲間たちも再結集している。
ハートリーは自ら「最後の映画になっても構わない」と語っており、本作への自信がうかがえる。
上映館であるユーロスペースでは、4月11日(土)から24日(金)までの間、ハル・ハートリー監督の特集上映も開催される。ハートリーの名を世に知らしめた『アンビリーバブル・トゥルース』『トラスト・ミー』『シンプルメン』から成る《ロングアイランド・トリロジー》や、『トゥ・ランド』と姉妹編のような繋がりを持つ『はなしかわって』など、30年を超えるキャリアを一望できるプログラムが上映される。
『トゥ・ランド』監督・製作・脚本・音楽
ハル・ハートリー

1959年、ニューヨーク州リンデンハースト生まれ。NY州立大学パーチェス校で映画製作を専攻し、『アンビリーバブル・トゥルース』(89)で長編監督デビューを果たす。続く『トラスト・ミー』(90)がサンダンス映画祭脚本賞に選ばれ、『シンプルメン』(92)がカンヌ国際映画祭に出品されるなど、インディーズ映画の旗手として人気を確立する。イザベル・ユペールが主演した『愛・アマチュア』(94)は東京国際映画祭シルバー賞を受賞。NY、ベルリン、東京で撮影した『FLIRT/フラート』には永瀬正敏、松重豊ら日本人キャストも出演。1997年にはカンヌ国際映画祭に『ヘンリー・フール』を出品し、脚本賞に輝いた。2019年12月にクラウドファンディングで『トゥ・ランド』の製作費を調達。20年4月に予定していたクランクインの直前に、コロナ禍のロックダウンで製作中止となる。2023年、再びクラウドファンディングを募集し、念願の『トゥ・ランド』(25)を完成。2025年のリスボン映画祭に出品され、最優秀賞に輝いた。
『トゥ・ランド』
2026年4月25日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開
配給:ポッシブルフィルムズ
配給協力:ユーロスペース、Gucchi's Free School
©Hal Hartley / Possible Films, LLC



