第78回カンヌ国際映画祭で自身2度目となる脚本賞と
エキュメニカル審査員賞をW受賞
若くして妊娠した女性を支援する施設で共に暮らす5人の少女。彼女たちは頼る人を持たず、貧困、家族との関係などさまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「嬉しいと思いたいのに」――戸惑い、悩み、なるべき家族のかたちを見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく……。
『ロゼッタ』(99)『ある子供』(05)でカンヌ国際映画祭パルムドール大賞を受賞、10作がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、世界中で100賞以上を獲得するなど、注目を集め続けてきたダルデンヌ兄弟。本作は第78回カンヌ国際映画祭で自身2度目となる脚本賞と、エキュメニカル審査員賞をW受賞し、今年度アカデミー賞Ⓡ国際長編映画賞ベルギー代表にも選出。常にひとりの主人公の人生を背中越しに、同じ目線で体験させるかのように映し出してきた彼らが、本作では5人を主人公とする自身初の《群像劇》に挑んだ。これまでと同様に彼女たち一人ひとりが置かれた状況に寄り添い、共に時間を積み重ねるように観客を導いていく手腕は見事だ。その真摯な映画作りへの姿勢に共鳴した、同じくベルギー出身の新鋭監督ルーカス・ドン(『CLOSE/クロース』)が共同プロデューサーとして手を挙げた。キャリア38年、新境地にして真骨頂を鮮やかに示す一作に、各国メディアからも称賛の声が後を絶たない。
『トリとロキタ』のロキタを演じたジョエリー・ムブンドゥが出演!!
5人の主人公の少女のひとり、パートナーとの関係に悩むペルラの姉・アンジェル役として登場するのは、前作『トリとロキタ』(2023)で主人公ロキタを演じたジョエリー・ムブンドゥ。
『トリとロキタ』では、ビザを取得するため危険な仕事に手を染めながらも必死に生き抜こうとする少女ロキタを演じ、観客に強い印象を残した彼女。本作では、“自立した、しっかり者の姉”という役どころで登場し、これまでとは異なる新たな一面を見せている。ダルデンヌ兄弟作品のファンにとっても、嬉しい再登場となりそうだ。

『プレイグラウンド 校庭』(2025)で話題!ガンター・デュレが出演!!
さらに、ペルラのパートナーで、少年院から出所したばかりのロバン役には、第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で国際批評家連盟賞を受賞した『プレイグラウンド 校庭』(ローラ・ワンデル監督)で主人公の兄アベルを演じたガンター・デュレが出演。印象的で端正な顔立ちと瑞々しい演技で、日本でも注目を集めた若手俳優だ。
本作では、赤ん坊の父親でありながらも自覚を持てず、「家族になる」ことを切望するペルラの期待とは裏腹に、次第にペルラを拒否するようになる少年ロバンを演じる。『プレイグラウンド 校庭』が撮影された当時から5年近くの月日が経っていることもあり、成長した姿に一目では気が付かない人も多いかもしれない。学校でいじめを受ける少年という役どころから一転、不良少年としてのキャラクターを体現。そのギャップにも注目が集まりそうだ。余談だが、『プレイグラウンド
校庭』の監督の新作『アダムの原罪』(6月5日公開)はダルデンヌ兄弟が製作として参加している。

ダルデンヌ兄弟作品常連俳優も多数出演!
傷ついた少女たちに優しく手を差し伸べる…。
さらにそのほかも、ダルデンヌ兄弟作品常連組で、『午後8時の訪問者』や『サンドラの週末』に出演したクリステル・コルニルは子供を養子に出そうとする少女・アリアンヌの母を、『その手に触れるまで』で主人公アメッドの母親を演じたクレール・ボドソンは施設の心理カウンセラーを、『サンドラの週末』でサンドラの夫のマニュを演じたファブリツィオ・ロンジォーネは少女・ジェシカのパートナーの父親役を、『少年と自転車』に出演したセルマ・アラウイは施設のディレクターを演じている。母子支援施設で暮らす少女たちの生活、そして未来は周囲の差さえなくしては成り立たない。優しいまなざしで彼女たちに語り掛ける大人の姿にもぜひ目を向けていただきたい。
“家族が欲しい。赤ちゃんだけじゃダメ”と願う少女…
姉へ助けを求めに行く本編映像が解禁!!!
今回解禁となるのは、ペルラが姉・アンジェル(ジョエリー・ムブンドゥ)の勤務先を、赤ちゃんを連れて訪ねるシーン。パートナーのロバン(ガンター・デュレ)に受け入れてもらえず、やっとの思いでベビーカーを押してアンジェルのもとを訪ねるペルラ。
勤務先に到着すると、周囲にいた子どもたちが「きれいな子!」「僕も抱っこしたい」と次々に赤ちゃんにキスをするなど、その愛らしさに大人気。アンジェルも「来てくれて嬉しいよ」と温かく迎える。
そんな中、ペルラは「話したいことがあるの」と切り出す。アンジェルが「営業後じゃダメ?」と返すと、「すぐ済むから」と真剣な表情を見せるペルラ。その様子を察したアンジェルは、同僚に「少し外すわ」と声をかけ、ふたりで店の裏へ。ペルラが姉に打ち明けようとしている“相談”とは。アンジェルは、若くして母になった妹の選択に寄り添うことができるのか――?
3.27公開『そして彼女たちは』【本編映像③】“家族が欲しい。赤ちゃんだけじゃダメ”と願う少女と姉
youtu.be『そして彼女たちは』
3月27日(金)より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演: バベット・ヴェルベーク、エルザ・ウーベン、ジャナイナ・アロワ・フォカン、リュシー・ラリュエル、サミア・イルミ
2025/ベルギー=フランス/104分/原題:Jeunes Mères/英題:Young Mothers/日本語字幕:横井和子
配給:ビターズ・エンド
ⓒLes Films du Fleuve - Archipel 35 - The Reunion - France 2 Cinéma - Be Tv & Orange - Proximus - RTBF (Télévision belge) / Photo©Christine Plenus


