世界中で熱狂的に愛されていた一冊の本、その本はJ.K.ローリングが著した「ハリー・ポッターと賢者の石」。奇跡的に映画化実現してから早くも25年の時が流れました。孤独に暮らしてきた一人の少年ハリーの元に届いた魔法魔術学校からの入学許可証。その手紙に導かれるようにそれまで知ることのなかった自身の持つ運命に飛び込んでいく姿を、全世界1億ものファンが固唾をのんで見守った第1作から始まった伝説は、今も愛され続けています。そこで映画第1作製作から記念すべき25周年を迎えた「ハリー・ポッター」シリーズ大特集をお届けしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『ハリー・ポッターと賢者の石』より Harry Potter and the Philosopher’s Stone, courtesy of Warner Bros. Pictures.All characters and elements© & TMWarner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights © JKR.

「ハリー・ポッター」シリーズとは?

1997年から刊行されたJ.K.ローリングによる児童文学シリーズで、世界的な大ベストセラー。ワーナー・ブラザースがこれを2001年から映画化し、これもワールドワイドな大ヒット・シリーズとなった。

赤ん坊の頃、両親を亡くして伯母一家の元で暮らしていた孤独な少年ハリーが、ホグワーツ魔法魔術学校に入学して偉大な魔法使いとしての力に目覚めていく物語。その過程でハリーは恐るべき魔法界の敵ヴォルデモートと対峙していくことになる。映画版は10年に渡り第8作の『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』まで製作された。

製作25周年を迎えた記念すべきシリーズ第1作
『ハリー・ポッターと賢者の石』
Harry Potter and the Philosopher's Stone (2001)

世界中を魅了した冒険ファンタジー映画の記念すべき第一作

自分が魔法使いの能力を持つと知らずに育ったハリー少年が、11歳を迎えた時に届いた招待状によって運命が大きく変わっていく……。英国の作家J.K.ローリングの原作を製作者のデヴィッド・ヘイマンが映画化。2001年に公開された本作から映画史に残る「ハリー・ポッター」の伝説が始まった。

監督は『ホーム・アローン』のクリス・コロンバス、脚本に『ワンダー・ボーイズ』のスティーヴ・クローヴス、音楽に「スター・ウォーズ」シリーズなどのジョン・ウィリアムズといったハリウッドの一流映画人が参加。注目のハリー役に新人ダニエル・ラドクリフが選ばれ、友人のハーマイオニー役をエマ・ワトソン、ロン役をルパート・グリントが演じることに。

新人の子役たちを英国の実力派俳優たちが囲み、ダンブルドア校長役のリチャード・ハリス、マクゴナガル先生役のマギー・スミス、スネイプ先生役のアラン・リックマン、ハグリッド役のロビー・コルトレーン、クィレル先生役のイアン・ハート、オリバンダー役のジョン・ハート、バーノン叔父さん役のリチャード・グリフィスといった英国のベテランたちがこぞって出演したことも話題になった。

あらすじ

孤児として育った11歳の少年に魔法学校から入学の誘いが届く…

叔父さん一家の元で虐げられながら暮らしていた孤児のハリー。彼の11歳の誕生日に一通の手紙が届く。バーノン叔父さんはそれを取り上げるが、そのたびに新しい手紙がハリーに届き、仕舞には叔父さんは一家共々ハリーを連れて手紙の来ない海の真ん中にある小屋に逃れるが、そこにハグリッドという大男が手紙を持ってやってきた。ようやく中身を見たハリーは、それがホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証だったことを知る。

ハグリッドが明かしたのは、ハリーの両親は優れた魔法使いで、2人は10年前に魔法界を支配していた強大な悪のパワーを持つヴォルデモートに立ち向かい、この戦いでヴォルデモートは姿を消し、魔法界に平和が戻ったが、両親は1歳だったハリーを残して死んでしまったというのだ。両親は魔法界の英雄であり、遺児のハリーも有名人物だった。

真実を知ったハリーは両親も通った魔法学校に入学する決心をし、ロンドンのキングズ・クロス駅にある9と3/4番線から出発するホグワーツ特急に乗車。乗り合わせた同じ入学生のハーマイオニーやロンとさっそく仲良しになった。魔法学校に到着したハリーを待っていたのは、クィディッチなど数々の不思議なイベントや、一人前の魔法使いになるための授業など、充実した学生生活。しかし彼の周囲で不思議な事件が次々発生。やがてハリーたちは学園内で危険な陰謀が進行していることに気づく。そしてそれはハリーの両親の死の真相と深く関わっているようだった……。

Check Point

日本でも公開当時歴代3位となる記録的大ヒット作に

日本でも映画が公開されるや記録的大ヒット。最終的に興行収入203億円となり、当時『千と千尋の神隠し』『タイタニック』に次ぐ歴代3位のヒット作となった。

そんな大ヒット作を生み出したのはクリス・コロンバス監督。それまで「ホーム・アローン」シリーズなどで知られていたが、最初は彼以外にも何人か候補がいたのだそう。しかも英国人でなく米国人の彼が選ばれたのは製作者デヴィッド・ヘイマン、原作者J.K.ローリングとの面接を経て、彼が最も映画化する監督に相応しいと認められたから。脚本家出身でもあるコロンバスは以前英国の寄宿学校を舞台にした『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』を執筆していたし、子役の扱いはお手の物と見られたのかも。

また出演者は一部を除いてローリングの望み通り英国俳優がずらり。コロンバスがオファーした俳優はほとんどイエスの返事をくれたそうだ。さらに映画に撮って重要な美術にスチュワート・クレイグ、衣装にジュディアーナ・マコーフスキーといった一流スタッフを迎えられたことも成功の要因と言っている。

『ハリー・ポッターと賢者の石』

Harry Potter and the Philosopher’s Stone, courtesy of Warner Bros. Pictures.
All characters and elements© & TMWarner Bros. Entertainment Inc. Publishing Rights © JKR.

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