深田晃司監督「最高の舞台で上映できたことを嬉しく思います」
5月12日に開幕した第79回 カンヌ国際映画祭。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に選出された日本映画の中で、トップバッターとして上映された『ナギダイアリー』の公式上映が、現地時間 5月13日(水)に行われた。
本作からは、深田晃司監督、主演の松たか子、共演の石橋静河が現地入り。上映前のレッドカーペットには世界中のメディアが詰めかけ、すでに12を超える国と地域での上映が決定している注目作の監督と出演者の登場に、大きな歓声が上がった。

C)KazukoWAKAYAMA
今回が初めてのカンヌ参加となる松と石橋。松は、ジョルジオ アルマーニの洗練されたブラックのドレスに、ブシュロンのジュエリーを合わせたシックな装いで登場。一方の石橋は、ルイ・ヴィトン のロングドレスにカルティエのハイジュエリー、さらにディオールのメイクを纏い、華やかな存在感を放った。『恋愛裁判』に続き、2年連続の参加にして初のコンペティション部門の出品となった深田晃司監督も大舞台でのワールドプレミアを前に嬉しそうな表情をみせた。

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上映終了後は、エンドロール中から約7分間にわたる拍手喝采のスタンディングオベーションが巻き起こり、多くの観客が監督、キャストたちへ称賛の声を投げかけた。この大きなカンヌの歓迎に、監督は「9年前に始めた企画です。プロデューサー、奈義町の皆さん、素晴らしい俳優たちのおかげで完成しました。最高の舞台で上映できたことを嬉しく思います」と感激のコメント。松と石橋もカンヌでしか味わえない空間を笑顔で堪能している様子をみせた。授賞式はフランス現地時間5月23日に行われる。
【公式上映直後のコメント】
■深田晃司監督 すごく奥行きのある(コンペティション部門の公式上映を行う)リュミエールという空間で、世界初の上映を共有できるというのはとてもありがたいことでした。映画祭というのは多様性・多様な価値観というのを把掘して光をあてる場所だと思っていますし、映画というのは世界を知るための窓であるものだと思っています。映画祭を通じてそういったことの価値が見直されていくといいなと思っていますし、たくさんの景色に触れてもらいたいなと思っています。
■松たか子 自分が(映像に)映っている作品として、海外の映画祭に参加するのは初めてですが、“この映画祭を盛り上げるぞ”という雰囲気がカンヌの街全体から伝わってきてとても華やかなエネルギーを感じています。深田監督との仕事は初めてでしたが、物語を描くことに対する想いの深さを感じていました。その想いにどこまで自分が答えられるか自信はなかったのですが、お話を作る道のりの中にたまたま乗り合わせた者として、新鮮な空気がそこに加われば、という思いでお仕事ができて楽しかったです。
■石橋静河 夢の様な展開に圧倒されています。上映後の会場の様子にも歴史や誇りを感じましたし、今日も興味を持ってたくさんの人が上映を見にきてくださっている感じがして、仕事を続けてきてよかったなと思いました。願っても来られるものでもないので、本当に深田監督には感謝しています。

★『ナギダイアリー』作品情報
監督・脚本:深田晃司 × 主演:松たか子
岸田國士戯曲賞受賞作にオマージュを捧げ、9年の歳月をかけた渾身作
自然豊かな町「ナギ」でひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨が数日間の休暇をとり、別れた夫の姉である寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩、そして息子の春樹とその親友の圭太。人々との出会いは穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらしていく――。本作は、第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、深田監督自らオリジナル脚本を執筆。同作の精神を受け継ぎながらも「ナギ(岡山県奈義町がモデル)」を舞台に新たな物語を紡ぎ、企画の立ち上げから9年の歳月を経て完成させた意欲作。 主演に松たか子、共演に石橋静河、松山ケンイチら日本屈指の実力派キャストを迎え、観る者の価値観を揺さぶる、緻密で驚異的な人間ドラマを完成させた。
『ナギダイアリー』
2026年9月25日(金)より新宿ピカデリー、ユーロスペース ほか全国ロードショー
© 2026 ナギダイアリー・パートナーズ (スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック) / Survivance / Momo Film Co.

