人気アメキャラ系映画ライター・杉山すぴ豊さんが、アメコミ・ホラー・SFなど多様なジャンル映画の情報を“深い知識と深い愛”をもってお届けする本連載。今回のメインテーマは『ゴジラ-0.0』に登場する怪獣について。シネマコンで初解禁された映像には、いくつかのヒントが? 過去の「ゴジラ」作品の知識を交えて考察してくれました。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)
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毎年のビッグニュースが恒例化!シネマコンが開催されました

米ラスベガスで4月13日から16日、「CinemaCon 2026」(シネマコン2026)”なるイベントが開催。シネマコンとは映画興行関係者向けイベントで、各映画会社がその年の自信作を劇場主等にプレゼンテーションする場です。映画産業において映画館は大事な流通の場ですから、映画会社にとっても気合いの場。大スターや監督がこのステージに登壇することも多い。そしてここでの発表を機に、超大作の初出し情報や今後に向けてのビッグニュースが解禁されます。『トップガン3』の製作も今回ここでアナウンスされました。

注目は、“宙に浮く建物の破片”とタイトルのマイナス・“ゼロ”

どれもワクワクする話でしたが、14日午前9時(日本時間15日午前1時)には山崎貴監督が『ゴジラ-0.0』のプレゼンを実施!今回のゴジラ新作はアメリカでも11月6日に公開されるため、今年の期待作の一本なのです。シネマコンをきっかけに『ゴジラ-0.0』の新映像も公開されました。この映像の中で、僕が一番声をあげてしまったシーンを解説しましょう。

画像: シネマコンで『ゴジラ-0.0』のプレゼンをした山崎貴監督 Photo by Gabe Ginsberg/WireImage

シネマコンで『ゴジラ-0.0』のプレゼンをした山崎貴監督
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神木隆之介さん演じる敷島が絶叫しながら(泣きながら?)飛行機を駆るシーンで、建物が粉々になって宙に浮いている。これの意味するところなんですが、ゴジラにはこういう能力はない。つまりゴジラに対抗する敵怪獣が現れることを示唆?それでこういう力を持っている怪獣といえば実はキングギドラです。キングギドラは引力光線を吐くとされ、対象物を無重力状態にして吹き飛ばすという設定があります。また今回の題名は『ゴジラ-0.0(=ゴジラ・マイナス・ゼロ)』ですが、キングギドラが登場する1965年の映画『怪獣大戦争』がアメリカで公開された際は“モンスター・ゼロ”というタイトルが付けられました。2019年のハリウッド版/モンスター・ヴァース版ゴジラ2作目にあたる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ではギドラのコードネームが“モンスター・ゼロ”なのです。従って“マイナス・ゼロ”というタイトル自体がキングギドラの存在を匂わせていたのかも。この考察は東宝さんからの公式発表ではなくあくまで僕の見立てですが。もうすぐ明らかになるでしょう。来年はハリウッド版/モンスター・ヴァース版ゴジラの最新作『ゴジラ×コング:スーパーノヴァ(原題)』も公開予定。ゴジラはかつてないほどハリウッドが注目するIPになりましたね。

ハリウッドが注目するのは「ゴジラ」だけにあらず!

一方ハリウッドが注目する日本人俳優と言えばやはり「SHOGUN 将軍」で絶賛された真田広之さん・浅野忠信さん。この2人が再び共演するのが『モータルコンバット/ネクストラウンド』。1992年にリリースされ世界中にファンを持つ超過激格闘ゲーム「モータルコンバット」を原作とした実写映画。1990年代にも映画化されていますが、2021年に新たな映画バージョン『モータルコンバット』が作られ、今回はその続編。

モータルコンバットとは、魔界と人間界の代表戦士が戦うトーナメント。もしこの試合に人間界側が10連敗すれば魔界に支配されてしまうのです。前作はこの運命の10試合前夜の双方の駆け引きを描き、本作でついにこのファイナル・バトルとなります。真田さんは伝説の忍者にして戦士のスコーピオン、浅野さんは人間界側を助ける雷神ライデンを再演。本作では原作ゲームでも人気のジョニー・ケイジが登場。これをカール・アーバンが演じています。前作の持っていたぶっ飛びバトル映画としての面白さは継承しつつ、このジョニー・ケイジのコミカルな部分がいいアクセントになっています。

ちなみにゲーム「モータルコンバット」は最後に相手にとどめを刺す際、“フェイタリティ(Fatality)”という残酷な演出が入り、要は敵を惨殺します。それ故、残虐格闘物なんですが、映画もかなりスプラッターです。本作のプロデューサーにはホラーもアクションも得意なジェームズ・ワンも参加しています。そのジェームズ・ワンが参加した『THE MUMMY/ザ・マミー 棺の中の少女』が公開。僕は現時点でまだ試写を観ていないのですが、今までで一番怖いミイラ映画とも言われていて楽しみです。

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