「トップガン」「ミッション:インポッシブル」のトム・クルーズが、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)及び『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015年)でアカデミー賞最優秀監督賞を2年連続で受賞した、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督のタッグ作『DIGGER/ディガー』(原題:DIGGER)が10月9日(金)より日本公開される。この度、先日開催された、予告映像のローンチイベントに届いてアレハンドロ・G・イニャリトゥのメッセージの内容が到着した。

これまで一切の情報が謎に包まれていた本作。先日遂に新予告映像が公開され、ストーリーと大変貌を遂げた本作でのトム・クルーズの姿が明らかになり、大きな話題を呼んだ。

本作でクルーズが演じるのは、“石油採掘会社のCEO”ディガー・ロックウェル。利益にしか目がない彼の欲深い行動がきっかけで、地球が滅亡に瀕する大ピンチを迎える。ディガーは大統領からその尻ぬぐいを命じられ、世界を救うべく立ち上がるが。果たして、彼は地球を救えるのか。そもそもこの男、信用していいのか!?

トム・クルーズとイニャリトゥ監督が長年企画を温めていた本作。メッセージでは遂にタッグが実現したクルーズとの共同作業についてや、本作への熱い想いを明かしている。

「みなさんは、これから、これまで目にしたことのないほどカリスマ性に満ちた“大災害”を目撃することになります」——本作への想い

アレハンドロ監督「本日はお集まりいただき、本当にありがとうございます。 

 まず初めに、今日この場でみなさんやトムと直接ご一緒できないことをお詫び申し上げます。ご覧のとおり、私は現在ロンドンのサウンドステージで『Digger』のサウンドミックスの最終作業を行っています。非常に繊細な工程で、私の全神経を注がなければならなりません。

 みなさんは、これから、これまで目にしたことのないほどカリスマ性に満ちた“大災害”を目撃することになります。

 この作品のインスピレーションが生まれたのは、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)の直後でした。当時あったのは脚本でも映画でもなく、ただ何度も頭から離れないひとつの執念でした。その思いは、この激動の年月を経ても消えることはありませんでした。私は、この人物がどんな人間なのかを知っていました。どんな話し方をするのか、どのように生き延びるのか、そして現実さえも自分に都合よく取り込んでしまう術を持つ男であることも分かっていました。

 しかし、この映画を完成させるまでには10年を要しました。私が探していたのは、『物語』ではなく、その物語を語るための正しい方法だったからです。この作品は、不条理で、危険で、それでいて間違いなくコメディでもあります。偉大なコメディの源泉は悲劇ですから」

「本当に驚いたのは、俳優トム・クルーズの背後にいるひとりの人間が、これまで彼が見せてきた数々の素晴らしい演技と同じくらい、いやそれ以上に並外れた人物だったことです」——トム・クルーズとのタッグ

アレハンドロ監督「『なぜディガー役にトムを選んだのですか』と、よく聞かれます。私にとってそれは、『喉が渇いたら、なぜ水を飲むのですか』と尋ねられるようなものです。必要だったからなのです。この映画にはトムが必要でした。

 私たちは21世紀の初めから一緒に仕事をしたいと願っていました。私は長年、俳優としての彼を強く尊敬してきました。なので、それ自体は何の驚きでもありませんでした。本当に驚いたのは、俳優トム・クルーズの背後にいるひとりの人間が、これまで彼が見せてきた数々の素晴らしい演技と同じくらい、いやそれ以上に並外れた人物だったことです。

 彼がやってみせた変貌には本当に驚かされました。ある時、彼は私にこう言いました。『アレハンドロ、この人物になるまでに40年かかったんだ。』私たちはどちらも、その言葉の意味を互いによく理解していました。長年積み重ねてきたキャリアのすべてを、この一つの瞬間へと注ぎ込むことがどういうことなのかを。私たちは、自分たちの歩んできた道の中で、これほどの挑戦を、いや、これに近いことすら、これまで一度もしてこなかったのです。

 この映画を作るために、私はすべてを注ぎ込みました。これほど徹底した準備をして臨んだ作品はありません。すべてのカット、すべてのレンズ、すべての色彩、衣装、登場人物、背景、小道具、あらゆる層や象徴——この作品に偶然存在しているものはひとつもありません。

 私たちはビスタビジョンで撮影しました。映画には、そのスケールがふさわしいから。1954年にデザインされたカメラを使用し、撮影監督のチーボ(エマニュエル・ルベツキ)と私は、今回初めて、この映画のためだけに設計されたヴィンテージの超広角ライカレンズを装着することを許されました。私は素晴らしいアーティストやプロデューサー、共同制作者、共同脚本家、そして夢のようなキャストに恵まれました。そして何よりも、長い間、私の頭の中にしか存在していなかったものを信じてくれた人々に支えられました。

 今日、みなさんにご覧いただくのは、その世界へのほんの入り口にすぎません。氷山の一角であり、予告編であり、ひとつの約束です。なぜなら、ディガーという男は魅力的で、ユーモアにあふれ、目が離せない存在だからです。そして最も危険な人物たちがそうであるように、あなたを彼に賛成させてしまうのです。

 最初の観客となってくださるみなさんに、心から感謝いたします。本当にありがとうございます。それではみなさん、準備はいいですか?『母なる自然は、ろくでなしを愛している。』これが『Digger』です。さあ、始めましょう」

画像: 映画『DIGGER/ディガー』オフィシャル予告|2026年10月9日(金)全国ロードショー www.youtube.com

映画『DIGGER/ディガー』オフィシャル予告|2026年10月9日(金)全国ロードショー

www.youtube.com

『DIGGER/ディガー』
2026年10月9日公開
配給:東和ピクチャーズ・東宝
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