『また会えるよね』(7/18公開)

『みんなのヴァカンス』(22)『女っ気なし』(11)など、不器用で愛おしい人々の姿を優しいまなざしで描いてきたフランスの気鋭監督ギヨーム・ブラック。2024年カンヌ国際映画祭ACID部門に出品された本作は、フランス北部の町の高校生たちと共に制作された『リンダとイリナ』(23)と同様、卒業を前にした高校生たちの日常を追ったドキュメンタリーであり、喪失や別れの物語。おだやかな陽光が降りそそぐ南フランスの田舎町で、高校卒業を控え、旅立ちを目前にした寄宿舎の高校生たちの最後の夏に寄り添う青春映画。
〈STORY〉
高校時代の友情は、いつまでも続くのだろうか?いま分かっているのは、もうすぐ寄宿舎の仲間たちが、彼らの部屋、ドローム川での川遊び、山でのお祭り騒ぎに“さよなら”をするということ。ルイゾンはドレッドヘアを切り落とし、小さな「家族」は離れ離れに。彼らにとって、“別れ”は初めてではないが、今回は辛いものになるだろう…。
『また会えるよね』
2026年7月18日 よりユーロスペースほか全国順次公開
監督:ギヨーム・ブラック
撮影:アラン・ギシャウア
録音:エマニュエル・ボナ
編集:パオラ・テルミン
製作:ニコラ・アントメ
2024年/フランス/フランス語/カラー/64分/1.33 : 1/5.1ch/原題:Cen'est qu'un au revoir
配給:エタンチェ
© bathysphere productions - 2024
『ネネットとボニ』(7/24公開)
『ネネットとボニ』予告編【2026.7.24(日)〜YEBISU GARDEN CINEMA、Strangerほか製作30周年記念リバイバル上映】
www.youtube.com1996 年のロカルノ国際映画祭金豹賞を受賞した本作は、フランスの名匠クレール・ドゥニの美学が鮮やかに刻まれたキャリア初期の代表作のひとつ。『ビフォア・ザ・レイン』(94)のグレゴワール・コランがボニ役、長編映画初出演のアリス・ユーリがネネット役を務め、ビンセント・ギャロ、バレリア・ブルーニ・テデスキが共演。ドゥニ監督との長年の協働で知られるイギリスのロックバンド「Tinder sticks」が音楽を手がけた。 南仏マルセイユを舞台に、若者たちの行き場のない孤独と言葉にならない親密さが交差していく様子を、身体の距離や視線、沈黙によって繊細に描き出したドラマ。登場人物たちの日常の断片の中に潜む感情の揺らぎを、説明を排した繊細な演出で丁寧にすくい取る。
〈STORY〉
南フランスの港町マルセイユ。若者ボニはピザ屋で働きながら、どこにも属さない日々を送っている。ある日、長く離れていた妹ネネットが突然現れ、彼の部屋に転がり込む。行き場を失ったネネットは、ある秘密を抱えていた。彼女は妊娠していたのだ。しかしその事実をボニに打ち明けることはない。ぎこちない同居生活のなかで、二人は互いに踏み込めない距離を保ったまま時間を過ごしていく。ボニはパン屋の女性に心を寄せるが、その想いを現実に結びつけることができない。ネネットは自らの身体と向き合い、未来を選び取ろうとする。残酷な世界のなかで、欲望と優しさは静かに二人の関係を変えていく。言葉にならない感情が、ゆっくりと滲み出していく。
『ネネットとボニ』
7月24日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、Strangerほか全国順次公開
監督:クレール・ドゥニ
脚本:クレール・ドゥニ、ジャン=ポル・ファルジョー
撮影:アニエス・ゴダール
編集:ヤン・デデ
音楽:ティンダースティックス
出演:グレゴワール・コラン 、アリス・ユーリ、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、ヴィンセント・ギャロ、ジャック・ノロ、ジェラール・メラン
フランス/1996年/103分
配給:グッチーズ・フリースクール
『君の見る世界をなぞる』(8/21公開)
映画『君の見る世界をなぞる』本予告 / 8月21日公開
www.youtube.com『パリ20 区、僕たちのクラス』(08)でパルム・ドールに輝いたローラン・カンテが長年温めてきた企画を、彼の逝去後、盟友であり『BPMビート・パー・ミニット』(17)でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したロバン・カンピヨが遺志を受け継ぎ完成させた青春映画。元競泳選手である新人俳優エロワ・ポユが主人公エンゾの心の揺らぎを繊細に演じ、エンゾの両親役で『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)のピエルフランチェスコ・ファヴィーノと『天使が見た夢』(99)のエロディ・ブシェーズが共演。エンゾが淡い憧れを抱く労働者ヴラド役には、実際に建築現場で働いていたアマチュア俳優マクシム・スリヴィンスキーを起用した。 フランス社会派映画の名匠ふたりの視線が交差した本作は、不安定な思春期の心の機敏を南フランスの柔らかな光に包まれた美しい映像で捉えながら、フランスの階級社会の断絶や戦争の影、不安と閉塞感が漂う現代を背景に、“自分とは何者か”を探し続ける若者の姿を鮮やかに映し出し、美しくもほろ苦い余韻を残す。
〈STORY〉
南仏の裕福な家庭で育った16歳のエンゾは、学校に馴染めず、建築現場で見習いとして働いている。そこで出会ったウクライナ出身の青年ヴラドに憧れを抱き、惹かれていくが、彼は兵役のため戦争へと向かわなければならない。満ち足りた生活を送る家族への反発、進むべき道のわからない将来への不安、そして親しい人が奪われる戦争の現実。自分の感情を制御できぬまま、エンゾが過ごす夏は、静かに形を変えていく。
『君の見る世界をなぞる』
8月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
原案:ローラン・カンテ
監督:ロバン・カンピヨ
出演:エロワ・ポユ、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、エロディ・ブシェーズ、マクシム・スリヴィンスキー ほか
2025年|フランス、ベルギー、イタリア|フランス語、ウクライナ語|カラー|ヨーロピアンビスタ|5.1ch|102分 PG12|原題:ENZO|字幕翻訳:リネハン智子
配給:樂舎
©Les Films de Pierre / Lucky Red / Page 114 / Les Films du Fleuve / France 3 Cinéma / AMI, Alexandre Mattiussi






