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CMディレクター
60年代初期スコットはBBCに入社し、いくつかのシリーズに携わったが、報酬の少なさに不満を抱き、広告業界に転身。67年には弟トニーと共に広告制作会社を設立。イギリスで今も愛され、語り継がれるようなCMの数々を製作した。70年代になってプロデュ―サーのデヴィッド・パットナムと組んで長編映画の企画開発を始め、2人の共同製作で長編デビュー作『デュエリスト/決闘者』を生み出した。またスコットは有名になってからもCMを撮っていて、ジョージ・オーウェルの小説「1984」を基にしたアップル社のMacintoshのスーパーボウル用のTVCMなどは今も語り草だ。
ファミリー
父フランシス、母エリザベスのもとに1937年11月30日、英タイン・アンド・ウィア州サウスシールズで誕生。兄フランク、弟トニー(『トップガン』などの監督)がいたが、兄は80年に、弟は12年に死去。最初の妻フェリシティは60年代に結婚し、75年に離婚。79年に再婚したサンディ・ワトソンは映画製作者で、10年ほどで破局。現在の妻は2015年に結婚した女優のジャンニーナ・ファシオで、『グラディエーター』以来、スコットの作品では常連俳優の一人。子供は3人いて、長男ジェイク、次男ルーク、長女ジョーダンは3人とも映画監督として活躍中だ。
娘のジョーダンと
スコット・フリー・プロダクション
リドリー・スコットと弟トニー・スコットが1995年に設立した映画およびテレビ作品製作会社。1970年、兄弟が興した最初の会社スコット・フリー・エンタープライズ以降、何度か改名し、93年に兄弟の会社が全て一つの会社に統合された。現在はロサンゼルスとロンドンにオフィスを構えている。主にスコット兄弟の監督作や、ジェイク、ルーク、ジョーダンらリドリーの子供たちの作品をプロデュース。それと別に『レッド・ドラゴン』(02)『イン・ハー・シューズ』(05)『ブレードランナー2049』(17)『オリエント急行殺人事件』(17)など数々の作品を製作。
『アンストッパブル』のイベントで弟のトニーにキスするリドリー。右は製作のジェリー・ブラッカイマー
ディレクターズ・カットの父
スコットは「ディレクターズ・カットの父」と呼ばれている。それは彼がディレクターズ・カット版を劇場で再公開した先駆的な監督の一人であるということで、92年に劇場公開した『ブレードランナー』の新たなバージョンが成功を収め、ほかの監督や観客にこの概念を広く浸透させた。以来、スコットは自身の作品で多くのディレクターズ・カット版やエクステンデッド・エディションをリリース。例えば『エイリアン』や『グラディエーター』『ナポレオン』などがあり、多くはDVDやブルーレイで公開されている。
影響を受けた映画
『エイリアン:ロムルス』のキャンペーン時、スコットは好きな映画を聞かれ、「大きな影響を受けた映画」として、まず『2001年宇宙の旅』(68)と『スター・ウォーズ』(エピソード4/新たなる希望・77)の2作を挙げた。特に後者はスコットを落ち込ませるほど衝撃的で、たまたまその数週間後オファーのあった『エイリアン』に飛びついたという。また自身の作品『ブレードランナー』(82)も挙げた。「この映画は本当に多くの作品の基準となった」と胸を張る。もう一本はジャン=ジャック・アノー監督の『人類創生』(81)を挙げ、「あまり有名な映画ではないが非常にクレバーで見事な作品」と称賛した。
主なフィルモグラフィー
□『デュエリスト/決闘者』(77)
□『エイリアン』(79)
□『ブレードランナー』(82)
□『レジェンド/光と闇の伝説』(85)
□『誰かに見られてる』(87)
□『ブラック・レイン』(89)
□『テルマ&ルイーズ』(91)
□『1492 コロンブス』(92)
□『白い嵐』(96)
□『G.I.ジェーン』(97)
□『グラディエーター』(00)
□『ハンニバル』(01)
□『ブラックホーク・ダウン』(01)
□『マッチスティック・メン』(03)
□『キングダム・オブ・ヘブン』(05)
□『プロヴァンスの贈りもの』(06)
□『アメリカン・ギャングスター』(07)
□『ワールド・オブ・ライズ』(08)
□『ロビン・フッド』(10)
□『プロメテウス』(12)
□『悪の法則』(13)
□『エクソダス:神と王』(14)
□『オデッセイ』(15)
□『エイリアン:コヴェナント』(17)
□『ゲティ家の身代金』(17)
□『最後の決闘裁判』(21)
□『ハウス・オブ・グッチ』(21)
□『ナポレオン』(23)
□『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』(24)
□『ラスト・サバイバー』(26)
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