カバー画像:『バイオハザード』より
オースティン・エイブラムスを演出中のザック・クレッガー監督
次回作では憧れのスピルバーグとコラボを!
自ら脚本(共同)も担当し、全く新しい『バイオハザード』に挑んだザック・クレッガー監督の名が一躍有名になったのは、もちろんホラー『WEAPONS/ウェポンズ』(24)の大成功によって。ハリウッド・ホラーの新たな奇才となった彼のキャリアはどんなものだろうか。
クレッガーは1981年3月1日バージニア州生まれの現在45歳。ニューヨークの芸術大学スクール・オブ・ビジュアル・アーツに在学中、コメディアンのトレヴァー・ムーアたちとコメディ集団「ザ・ホワイテスト・キッズ・ユー・ノウ」を創設し、メンバー兼ライターとして活躍。無秩序で境界線を押し広げるコントで人気を得て、2006年には米コメディ・アーツ・フェスティバルで最優秀コント集団賞を受賞した。
意外にもそのルーツは喜劇にあったクレッガーだが、ジャンル映画に自在にコメディを織り込みながら、登場人物に寄り添った物語を紡ぐことができるライターだという評判だ。長編映画監督デビューは、ムーアと共同で監督したコメディ『お願い!プレイメイト』(08、日本はDVD発売)で主演も兼任している。
その後は主に俳優をメインに活動していた彼が監督として初めて認められたのが、ホラー映画『バーバリアン』(22)。最初は短編映画として書き出した脚本を、これは長編になると考えたクレッガーはわずか400万ドルの低予算で映画化し、約10倍の興行収入成績をあげ、批評家からも高い評価を得てファンを獲得した。これに続いて監督(脚本・製作・音楽も兼任)したのが『WEAPONS/ウェポンズ』。映画の大ヒット共に、批評的にも高評価を受け、ゴールデングローブ賞や全米脚本家組合賞などでオリジナル脚本賞候補となり、クレッガーはわずかの期間で次世代ホラーを代表する作家の一人と呼ばれるようになった。
『バイオハザード』は元々ゲーム版の大ファンで、「何度も何度もプレイしてきた」と断言する彼は、「あのゲームはサバイバルホラーの一つの頂点です」と絶賛。「ゲームのどれか一つの端っこで起きていてもおかしくない物語を作ることで、自分が愛してやまない要素のすべてに敬意を表したつもりです」と明かしている。
元々ゲーム「バイオハザード」の大ファンだったというクレッガー(右)
そのクレッガーはすでに次回作もスタートしている。2028年の公開が予定されているSFスリラー『ザ・フラッド(原題)』ではあのスティーヴン・スピルバーグもプロデュースを担当するということで、クレッガーも興奮しているという。スピルバーグと仕事ができるということで少しパニックになっていた彼は、その脚本を考えていた時に、ある映画を観ていて恐ろしいアイデアを思い付いたのだが、その瞬間に映画の全体が浮かび上がったそう。「そんなことは初めてだった」と自分でも驚いたそうだ。これは『バイオハザード』とほぼ同時に脚本を進行していたという。監督・脚本クレッガーと製作スピルバーグのコラボで一体どんな新作ができるのかも期待大。また『WEAPONS/ウェポンズ』の前日譚となる『グラディス(原題)』の製作も決まっているが、こちらは共同脚本に参加するものの、監督は務めないようだ。
『バイオハザード』
2026年10月9日(金)公開
アメリカ/2026年/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給
監督/ザック・クレッガー
出演/オースティン・エイブラムス、ポール・ウォルター・ハウザー、ザック・チェリー、カリ・レイス


