スター俳優から本シリーズを機に飛躍した俳優まで——「踊る」は人材の宝庫
ついに「踊る大捜査線」の最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が公開となる。『国宝』の登場まで、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が22年間も実写邦画の興行収入第一位の座をキープし続けてきた。大ヒットに結びついた要因はいろいろあるが、その一つとして見逃せないのが、魅力的な登場人物と、演じきった俳優たちの力にある。

青島俊作(織田裕二)
主人公・青島役の織田裕二はもちろんだが、室井役の柳葉敏郎、恩田すみれ役の深津絵里、ベテラン刑事・和久役の故いかりや長介などのスターたちが、ガッツリと脇を固め、それぞれのキャラクターの魅力を回を増すごとに押し広げ、時には成長まで見せて、テレビで映画で、観る者たちの目を釘づけにさせた。

真下正義(ユースケ・サンタマリア)

(左から)袴田健吾(小野武彦)、神田総一朗(北村総一朗)、秋山春海(斉藤暁)
それだけじゃない。「踊る〜」シリーズは多くの役者たちを排出もしている。例えばキャリアは青島より上だが、初めの頃は青島を先輩と呼んで慕っていた真下役を演じたユースケ・サンタマリアは、このドラマで俳優としてブレイク。また湾岸署の神田署長、秋山副署長、袴田課長の通称スリーアミーゴスに扮した北村総一朗、斉藤暁、小野武彦もバイプレーヤーとしてすでにたくさんのドラマに出演していたが一気に知名度をアップさせた。後に「孤独のグルメ」で注目された松重豊、ドラマ、映画に引っ張りだこの滝藤賢一、俳優だけでなく最近はMCとしても人気の小泉孝太郎などが「踊る〜」の出演をキッカケに大きく飛躍していった。
他にも「踊る〜」には、バイオリニストの高嶋ちさ子や小池栄子、篠原涼子、神木隆之介など驚くほどたくさんの後のスターが出ているが、そういった人達の中の何人かがこの最新作にも出演。しかも過去の自分の役を彷彿とさせるセリフを言っていたりして、シリーズファンが思わずニヤニヤしてしまうような仕掛けが施されている。ちなみに織田は、とある役者との再会に涙ぐんだりもしたそうで。誰がどんな形で登場するのかは観てのお楽しみだ。

(左から)美浦秋(白洲迅)、芝田ひばり(趣里)

(左から)真下雪乃(水野美紀)、真下勇気(増田貴久)
また今回からの新キャストもすごいメンバーが揃っている。青島と事件解決のために奔走する芝田ひばり(台東警察署刑事課強行犯捜査係)と美浦秋(麻布中央警察署刑事課強行犯捜査係)に扮しているのは趣里と白洲迅。かつて映画第4弾で誘拐された真下の息子・勇気を演じるのは増田貴久。真下の息子に相応しくすでに捜査第一課の管理官を務めている。ちなみに今回は妻となった雪乃(水野美紀)も登場するが、なかなかの子離れできぬ母っぷりを見せていて、「踊る〜」ファンならビックリするかも。

写真左端/指方輝(佐藤二朗) 写真右端/小昏双葉(野呂佳代)

写真左/北丘雲斗(佐々木蔵之介)
通称“幸福支援部隊”と呼ばれる署内の福利厚生を促進する仕事をしているのが、警視庁警務部厚生課の小昏双葉。演じているのは野呂佳代。得意のコメディセンスを精一杯発揮している。同じくコミカルな役作りをして見せたのが、警視庁クリニック医師の指方輝に扮した佐藤二朗。青島との軽妙なやりとりは笑いが絶えない。そして実は映画第二弾でも出演していた佐々木蔵之介は、青島の同期で捜査第一課長の北丘雲斗役で登場。今後、シリーズが続けば重要キャラになるのは間違いない。
なんでも本広監督によれば、当時はそこまで有名ではなかった人達がたくさん出ているという「踊る〜」シリーズは、人材の宝庫といえるそうで、シリーズが続くのなら佐々木蔵之介のように登場させることが可能だという。また織田によれば以前から「踊る〜」は芝居の上手い人が多いが、今回も趣里や役どころが難しかったはずだという白洲迅の演技などを絶賛していた。そんな旧メンバー、新メンバーが織りなす絶品の芝居も見逃せない。
『踊る大捜査線N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!』
2026年9月18日(金)公開
配給:東宝
©2026フジテレビジョンBSフジビー・エー・シー

